CAPiTA(キャピタ)のハイエンドモデルとして君臨する「MEGA DEATH(メガデス)」。
「とにかく乗りやすい」という評判を耳にするたび、気になるのが「THE BLACK SNOWBOARD OF DEATH(ザ・ブラック・スノーボード・オブ・デス)」、通称「デス」との違いなんですよね。
以前試乗した「デス」の圧倒的な安定感と走破性には衝撃を受けました。
それよりもさらに高性能だとしたら、「メガデス」は一体どんな乗り心地なのか?
定価16万円近くもする高級ボード「メガデス」の使用感が気になり、いてもたってもいられず、ついに試乗してきました!
実際に乗ってみて感じたのは、「メガデス」が「デス」と共通する圧倒的な安定感と走破性に加え、「驚異的な軽さ」という大きな違いを持っていること。
滑り出しから感じたその軽快な操作性は、「メガデス」ならではの特別な感触でした。
今回の記事では、私が「メガデス」に試乗して分かった個人的な感想を徹底的にまとめました。
「デス」との比較も交えながら、その魅力をお伝えしますので、興味のある方はぜひ最後まで読んでみてください!
・CAPiTA「デス」と「メガデス」の明確な違いは「軽さ」
・カービングにおける安定感と走破性は「デス」と同等以上
・ハイエンドモデルならではの総合性能を持つも、好みは分かれる?
身長162cm 体重53kg
愛用ボード OGASAKA FC 154
ブーツ RIDE RASSO PRO WIDE 25.0cm
バイン FLUX XF (S)
CAPiTA MEGA DEATH(メガデス)試乗評価レビュー

ホワイトピアたかすで開催された試乗会で、ついにCAPiTA MEGA DEATH(メガデス)156に試乗できました!1週間前のめいほうスキー場での試乗会では、人気のメガデスは貸し出し中で試せなかったので、今回は念願の試乗です。ちなみに、1週間前にめいほうスキー場で試乗した「デス」も156cm。今回はメガデスとデスの違いをじっくり確かめる良いチャンスになりました。
ホワイトピタたかすの試乗会でCAPiTA MEGA DEATH(メガデス)に試乗した

やってきたのはホワイトピアたかすで開催された試乗会。
1週間前に参加しためいほうスキー場の試乗会は、人気のメガデスは貸し出し中で試せなかったんですよね…
今回の試乗会で念願のMEGA DEATH(メガデス)を借りることができました。
ちなみに、1週間前に参加しためいほうスキー場で「デス」はすでに試乗済み。
メガデスとデスの違いを確かめる良いチャンスです。

私が試乗したのは「MEGA DEATH(メガデス)156」
過去に試乗したデス156と同じサイズ。
メガデスはサイドウォールにサイズが表記されています。

「SPEED TRIBE」ってなんかめちゃ走りそう(笑)
メガデス、まずは持ってみて「軽っ!」
メガデスを手に取ってまず驚いたのは、その軽さです。
156cmという長さを感じさせないほどの軽量感。
メガデスの注目ポイントと言えば、何と言ってもカーボン使用していることろ。

トップシートからもカーボン素材がはっきりと見え、しかもドクロマークがワンポイントになっていてクール!
違いを探るためにデスの写真も見てみましょう。

比較すると、デスのオールホワイトのトップシートとは大きく異なり、メガデスは素材感もデザインの一部として楽しめますね。
スケーティングで感じるメガデスのソールの走り

メガデスのソールはシンプルながら、見るからに「走りそう」な印象です。
まずはバインディングを取り付けて、リフト乗り場までワンフットスケーティングで移動してみます。
デスもソールの走りは良かったですが、メガデスはどうか?
右足で蹴り出して左足に体重を乗せた瞬間から、スーッとボードが走っていく感覚はデスと同様に抜群です。
ソールの走りが良いだけでなく、ワンフットで分かるくらいボードが軽くて操作が楽なのも特筆すべき点。
156cmの長さを感じさせない取り回しの良さは、この時点で感じ取れました。
メガデスのフレックス & トーション:強さと軽さの共存

いよいよリフトに乗って山頂へ。
ボードの性能を確かめるべく、まずは板のフレックスとトーションをチェックします。
ノーズ、テールに体重をかけてみても簡単には撓みません。
メガデスはデスと同じく張りがあり、柔らかいとは感じませんでした。

トーションも同様で、簡単には捻れずにボード全体の強さを感じます。
しかし、デスとの決定的な違いは、この強さの中に「ボード自体の軽さ」が感じられること。
実際の滑りではどう影響するのか楽しみです。
メガデスのカービング性能:安定感と走破性に「軽快さ」をプラス

試乗日の天気は晴れ。
締まったバーンが少しずつ緩んできたコンディションです。
まずは重心移動でターンの軌道を確認。
トゥ、ヒールと重心を移動すると、エッジがしっかりと雪を噛みながらスムーズにターンしていきます。
少し速度を上げてみると、メガデスもデス同様に安定したターンがキレッキレ!
しかもソールが良く走るため、非常に気持ち良い滑り出しです。
続いては、少し斜度のあるバーンでカービング。

ヒールサイド、トゥサイドと深周りしながら滑ってみると、斜度とソールの走りの相乗効果で、予想以上に加速しながら滑っていきます。
メガデスはデスと同じアウトラインなので、カービングでボードを立てやすいのも特徴です。
ボードの雪面に接触している端から端までが、しっかりと雪面を捉えているような安定感は抜群。
角付けした際の心地よい安定感は、まさにデスと同じ感触です。
走破性と安定感はデスと同等ですが、メガデスの違いはやはり操作性の軽さ。
デスも軽快さはありましたが、メガデスは軽さも相まってより操作しやすい印象を受けました。
軽さと安定性を求める人には、メガデスはまさに「どハマり」する乗り味だと感じました。
デス vs メガデス:あなたの好みは?
正直なところ、メガデスにはデスに試乗した時のような「衝撃」は感じませんでした。
デスの安定感と走破性が衝撃的すぎたのか、メガデスは驚くほどの印象を受けなかったんです(笑)。
これは好みの問題もあるかもしれません。
私は普段、OGASAKAの旧型FC154を使用しており、これがまた重いボードなんですよね。
重いボードでカービングする感触が体に染みついているせいか、個人的にはメガデスよりもデスの方が好みに感じられました。
こればかりは個人の好みと感覚なので、一概には言えませんね。
いずれにせよ、メガデスは安定感と走破性に加え、デスにはない軽さも持ち合わせているハイエンドモデルのボードであることは間違いありません。
いつか高級車のようなメガデスを気軽に買えるくらいになりたいものです(笑)!
【深掘り試乗レビュー】CAPiTA MEGA DEATHの「驚異的な軽さ」と「圧倒的安定感」はなぜ生まれる?カタログスペックから徹底解剖!

念願のCAPiTA「MEGA DEATH(メガデス)」に試乗し、その「驚異的な軽さ」と「デス」譲りの「圧倒的な安定感、走破性」に満足した私。しかし、なぜあの乗り心地が実現できるのか?今回は、入手したカタログスペックデータをじっくり読み解きながら、メガデスの真髄に迫ってみましょう。
1. 「驚異的な軽さ」の秘密は「MEGACARBON™」コアと「STARSHIP CORE™」にあり!

※画像はカタログサイトから引用しています。
試乗時に真っ先に感じたのが「軽っ!」という感覚。
156cmという長さを感じさせない取り回しの良さは、このボードの最大の魅力の一つでした。
カタログを見ると、その軽さの理由が明確に記されています。
注目すべきはCORE(コア)部分。FSC®認定の「PURE MEGACARBON™ POPLAR」が採用されており、その名の通り、「MEGACARBON™」が惜しみなく投入されていることが分かります。
通常のウッドコアにカーボンを組み合わせることで、軽量化と同時に高い反発性、耐久性を実現しているのでしょう。
さらに、TOPSHEET TECH(トップシート技術)には
「THERMOPOLYMER STARSHIP CORE™」という名称が!私の試乗レビューでも触れた「トップシートから使用されているカーボンが見える」という点も、この技術に裏打ちされたものだったのですね。
このコアとトップシートの組み合わせが、まさしくメガデスの「Ultra-premium and ultra-feather-weight(超プレミアムで超軽量)」という謳い文句を具現化していると言えます。
2. 「圧倒的な安定感と走破性」を支える緻密な設計
「デス」譲りの圧倒的な安定感と、ソールの走りの良さもメガデスの大きな特徴でした。
カタログデータから、これらの性能がどのように生み出されているのか見ていきましょう。
CAMBER(キャンバー):Alpine V1 Directional + Flat Kick Tech

一般的なキャンバーボードよりもノーズとテールが緩やかに立ち上がる「Alpine V1」形状に、ノーズとテールがフラットに続く「Flat Kick Tech」を組み合わせたハイブリッドキャンバーです。
これにより、足元にはしっかりと反発力とエッジグリップをもたらすポジティブキャンバー、そしてノーズとテールには浮力とスムーズなターン導入を促す特性を持たせています。
特にカービング時にボード全体で雪面を捉える感覚や、高速安定性に寄与しているのはこのキャンバー形状でしょう。
FLEX(フレックス):Directional 6.5

硬さを示すフレックスは「6.5」。割と硬めです。
柔らかめのフレックスのモデルインドアサバイバルは「4.0」ですからね。
私がメガデスで感じた「ノーズ、テールに体重をかけてみるも簡単には撓らない」という印象とフレックスは「6.5」は近いものがあると推測できます。
この適度な硬さが、高速域での安定性やエッジの保持力、そして深いカービングでのボードの「張り」を生み出しているのだと思います。
まとめ:データが裏付ける「高級車」たる所以
今回のカタログデータによる深掘りを通して、私が試乗で感じたメガデスの「驚異的な軽さ」や「圧倒的な安定感と走破性」が、いかに緻密な素材選びと設計思想に基づいて実現されているかが明確になりました。
特に「MEGACARBON™」を核とした軽量化と、Alpine V1キャンバーやMoonshot Omni Tuneベースによる滑走性能の追求は、まさにCAPiTAが「The pinnacle of technical advancements(技術革新の頂点)」と謳うにふさわしいものです。
16万円近くする「高級車」という表現は決して大げさではなく、その価格には最新のテクノロジーと緻密なボード設計が凝縮されていることが、今回のデータ深掘りで改めて実感できました。
もし、究極の軽さと安定感、そしてどこまでも伸びるような走破性を求めるなら、このCAPiTA MEGA DEATHは間違いなくその期待に応えてくれるボードになると言えます。