SALOMONのスノーボードで人気があるHPSシリーズ。
HPSシリーズはチームの各ライダーがWOLLEと一緒になって作り上げたライダーのアイデアや経験が具現化されたモデル。
その中でシグネチャーモデルではなく各ライダーが開発にかかわったと言われるSICKSTICK(シックスティック)。
そんなHPS-SICKSTICK(シックスティック）が気になったのでSALOMONの試乗会で実際に試乗してみました。
HPS-SICKSTICK(シックスティック）はテーパードツイン形状でパウダーボードでありながらも軽快な操作性で地形遊びやルーズな操作が楽しいボードでした。
しかしながら、ワイドなウエスト幅でボードを立ててキレのあるカービングも爽快でした。
軽快な操作性とターンの安定性を兼ね備えたHPS-SICKSTICK(シックスティック）。
実際に試乗して感じたことをブログ記事にまとめたので興味のある方はぜひ最後までご覧ください！
記事のポイント・HPS-SICKSTICKの試乗レビュー
・HPS-SICKSTICKの操作性
・試乗したHPS-SICKSTICKをカタログスペック表から再評価
身長162cm 体重53kg
愛用ボード OGASAKA FC 154
ブーツ RIDE RASSO PRO WIDE 25.0cm
バイン FLUX XF (S)
記事を書いた人
「こくだん」
・スノボ歴約20年のサンデーボーダー
・SALOMON試乗会でHPS-SICKSTICKに試乗
・HPS-SICKSTICKの操作性を体感した人
HPS-SICKSTICK(シックスティック)の試乗評価レビュー！
高鷲スノーパークで開催されたSALOMON試乗会でHPS-SICKSTICK(シックスティック)に試乗しました。パウダーフリースタイルの位置付けで軽快な操作とターンの安定が感じられるボードでした。
SALOMONスノーボード試乗会でHPS-SICKSTICK(シックスティック)に試乗した
高鷲スノーパークのセンターハウス前にSALOMONのブースが設置されています。
数あるボードの中から私が選んだ試乗ボードはHPS-SICKSTICK(シックスティック)。
HPSシリーズはチームの各ライダーがWOLLEと一緒になって作り上げたライダーのアイデアや経験が具現化されたシグネチャーモデルがラインナップに並んでいるイメージ。
その中でシグネチャーモデルではなく各ライダーが開発にかかわったと言われるSICKSTICK(シックスティック)。
25-26のHPSシリーズはブラックをベースにしたシックなデザインがカッコイイ。
パウダーボードなだけあって、ノーズはパウダーをかき分けてくれそうな形状。
ボードに貼ってあるスペック表をざっくりと確認してみます。
形状はロックアウトキャンバー。
セットバックは0mm
ウエスト幅は太めのモデルで私の選んだサイズは153。
SICKSTICKをソールから見てみるとノーズがワイドなテーパード形状なのが良く分かります。
ロックアウトキャンバーを横から見てみましょう。
ノーズが緩やかなロッカー形状でパウダーも浮力があって調子良さそう。
センター部分はフラットになっているから一般的なキャンバーボードよりもアーチは低いですね。
SICKSTICKはパウダーで威力発揮しそう！
とは言うものの、パウダーコンディションは試せないんですよね。
試乗した日のコンディションは寒気が緩んで春先のようなザラメ状のザクザクした雪質。
SALOMONの試乗会はリフト1本分と言いながら、ゴンドラで山頂からのロングランを試せるという太っ腹な試乗会なんです。
と言うことで、ゴンドラで山頂へ！
高鷲スノーパークは多彩なバーンが広がっていて、急斜面のカービングもチャレンジできるし緩斜面でのトリック、オールラウンドに地形遊びや壁遊びまで楽しめる滑りがい満点のコースが魅力なんですよね。
HPS-SICKSTICK(シックスティック)でカービングと地形遊びを楽しんだ
晴天で最高の景色を眺めながら試乗スタートです。
ゴンドラを降りたらフラットバーンでまずは板チェック。
HPS-SICKSTICKのFLEXレベルは4。
ノーズ、テールに体重をかけてフレックスを確かめると、重みを受け止めながらボードがたわんでいくようなしなやかさを感じる。
「思ったよりもボードがしなってプレスしやすいぞぉ」
私の感覚なんですけど、表記よりも柔らかく感じます。
続いて滑りの感触も確認。
まずはボードをスライドさせたり回して動かしてみます。
グラトリボードではないはずなのにエッジが引っ掛かりにく軽快にずらせる。
第一印象、ボードの取り回しがとにかく軽い。
ボードをスライドさせながらノーズ、テールと重心をリズム良く移動させると、荷重をかけていない脚が簡単に浮いてくる。
柔らかくてしなる感覚があってボード上での重心移動がスムーズ。
私が普段使用しているボードのフレックスが硬めなので新鮮な感覚。
HPS-SICKSTICK、軽くてボードはしなやかだからボード上で動きやすい。
ターンの感触はどうなのだろうか？
トウ、ヒールと重心移動するとボードが軽くて操作できて素直に曲がっていく。
スピードに乗せてカービングしてみるボードが立てやすい。
ワイドなウエスト幅で153cmの長さに対してウエスト幅は254mm。
ボードが立てやすくてエッジホールドも良い。
地形にも入ってみます。
緩やかな壁を上るのはスムーズ。
地形に入ってボードをスライドさせるとエッジが引っ掛かりにくくずらしやすい。
ロッカーキャンバー形状だから地形に入った時の取り回しはしやすいです。
しかも軽いからボードがクイックに操作できる。
パウダーボードでありながらも地形での操作もしやすくて面白い。
セットバック0mmなのでスイッチでの操作も確認。
スイッチランもしてみると、ツインチップボードと多少の感覚の違いはあるけど滑れる。
ディレクショナルたから少し感覚が違うのかなぁってくらい。
スイッチランがめっちゃ気持ちいいって程ではないですがスイッチも滑れます。
軽くて良好な操作性とワイドなウエスト幅でターンの安定感も持ち合わせているフリーライドが楽しめるHPS-SICKSTICK(シックスティック)の滑りを満喫して試乗を終える私でした。
試乗したHPS-SICKSTICK(シックスティック)をカタログスペック表から再評価してみよう
試乗したHPS-SICKSTICK(シックスティック)をカタログスペック表から再評価してます。スペック表を深掘りすると特徴的な形状が分かりました。
HPS-SICKSTICK(シックスティック)はロックアウトキャンバー
※図はカタログから引用しています。
HPS-SICKSTICK(シックスティック)はロックアウトキャンバー形状。
この形状はSALOMONの様々なモデルで取り入れられている形状なんですよね。
オールラウンドに使えるASSASINも同じロックアウトキャンバー形状
とは言っても、滑りの感触は各モデルで違いがあります。
HPS-SICKSTICK(シックスティック)はカタログでは
「ALL MOUNTAIN/POWDER FREERIDE BOARDS」
の位置付けになっている。
フリースタイルパウダーボードでパウダーでのスイッチも楽々と表現されていました。
スペック表から更に深掘りしてみたいと思います。
HPS-SICKSTICK(シックスティック)のスペックを深掘り
※公式サイトから引用しています。
私が使用したHPS-SICKSTICK(シックスティック)153を見てみると
有効エッジ：1119mm
接雪長：996mm
ノーズ幅：296mm
ウエスト幅：254mm
テール幅286mm
ノーズ長：303mm
テール長：231mm
スペック表で私が特に気になったのが接雪長996mm。
996mmは一般的なオールラウンドボードと比較するとかなり短め。
パウダーフリーライドボード特有の設計と言えます。
HPS-SICKSTICK(シックスティック)の地形での軽い操作性は接雪長の影響はありそうですね。
有効エッジも1119ｍｍと短め。
ASSASIN153の有効エッジは1155ｍｍなので36ｍｍも短い。
有効エッジも1119mmと短めながらもワイドなウエスト幅でターンの安定感を補っていると考えられます。
ちなみに、SALOMONのカタログはモデルによってスペック表に表記されている項目が違うので、接雪長の比較はできませんでした。
HPS-SICKSTICK(シックスティック)のサイズは6種類
HPS-SICKSTICK(シックスティック)のサイズは6種類と豊富。
145～163から選べる。
他のHPSシリーズと比較すると145．149と140cm台の長さが用意されているのが特徴的。
小柄な女性でも選べるサイズがあると言えますね。
HPS-SICKSTICK(シックスティック)評価レビュー！SALOMONスノーボード試乗会レポートを総括
HPS-SICKSTICK(シックスティック)評価レビュー！SALOMONスノーボード試乗会レポートのまとめ
HPSシリーズはチームの各ライダーがWOLLEと一緒になって作り上げたライダーのアイデアや経験が具現化されたモデル
HPS-SICKSTICK(シックスティック)はフリースタイルボード
接雪長が短くボードの軽快な操作性が魅力
ワイドなウエスト幅でカービングではボードを立てやすい
フレックスは硬すぎずしなやかでボード上で動きやすい
