試乗会はメーカーの人から裏話を聞けるチャンス!

節約家スノーボーダーのこくだんです。

ほおのき平スキー場で開催されたFLUX試乗会では「ここでしか聞けない裏話」が満載でした(笑)

そのきっかけになったのが第一話でお話した「雪男」

遊び心満載のグラフィックが目を引く「雪男」で話は盛り上がり、前々から知りたかった神様テリエとFLUXがどのようにしてつながり、オリジナルモデルが誕生したのか?

そして、テリエモデルのテクノロジーが一人の女子選手の絶望を救ったというドラマのような復活劇までバッチリ裏話を聞かせてもらえたので紹介したいと思います。

記事を書いた人

「こくだん」

・スノボ歴20年超の節約家スノーボーダー

・ほおのき平スキー場でFLUX試乗会に参加

・メーカーへインタビューした人

1. FLUXの「神様テリエ」モデルが誕生した理由を解き明かす

なぜ「神様」はFLUXを選んだのか? 伝説を繋いだ一人の男

FLUXと言えば、テリエ・ハーコンセンがアドバイザーとして監修したテリエモデルの「CV-MF05」が話題になっていましたよね。

テリエ・ハーコンセンと言えば、「神様」と呼ばれるレジェンドです。

そんな神様テリエが日本のゲレンデを疾走する貴重な動画はこちら。

朝一番のウォームアップでこの滑りをするのかと驚きの映像をぜひご覧ください(笑)

そもそも、あのテリエ・ハーコンセンが、なぜ日本のブランドであるFLUXとコラボすることになったのか。

実は、テリエは来日して日本のゲレンデを良く滑っていたのでした。

そして、テリエと、バインディングメーカーFLUXを引き合わせるきっかけとなる人がいたのです。

その人はFLUXのライダー&カメラマン

白馬を滑る際にテリエのガイドとして案内をしていたのでした。

その人をきっかけに『テリエとFLUXで一緒にモノづくりをしてみよう』という話になったのだそうです。

分厚いフットベットの理由はテリエのドラグ対策の理由に納得

「CV-MF05」の分厚いフットベットがなぜ生まれたのか?

テリエがドラグ対策をしたい理由に納得できるエピソードを教えてもらえました。

テリエ・ハーコンセンは足のサイズが28.0cm。

それで使用しているボードのウエスト幅がなんと、24.5cmと足のサイズから考えたら極細だったのです。

足の実寸が24.0cmの私でさえ、ウエスト幅が24.6cmのボードを使用しているのに、テリエのチョイスするボードの細さに思わず「そんなに細い板乗っているんですか!?」と声が大きくなってしまいましたよ(笑)

なので、テリエはドラグしたくないという意向が強く、そこを解決するには上側に上げるのが一番だよねと言うことで、あのぶ厚いフットベットが生まれたのでした。

私自身、ドラグで悔しい思いをしたからこそ分かります。

《私が悔しい思いをした理由はSALOMONアサシンのレビュー記事で紹介しています》

この「物理で解決する」というアプローチがいかに理にかなっているか。

2. テリエの直感が起こした奇跡。一人の女子選手を救った「ヒールアップ」

ここからが、今回一番お伝えしたかった「道具が人間を救った話」です。

テリエは開発中、ある驚くべき助言をしました。

「初心者はかかとに力を入れにくい。だから、ヒールアップしてかかと側も少し高くした方がいい」

※ヒールアップ=かかと側が少し高くなっている構造

メーカー側も当初は「数度のヒールアップで本当にそんなに変わるのか?」と半信半疑。

ライダーたちの間でも、かかとの上がりに関しては賛否両論があったそうです。

しかし、この「テリエの直感」が、ある選手の運命を変えました。

絶望のフチで見つけた光

FLUXのチームライダーに、競技中に大腿骨を骨折するという、選手生命に関わる大怪我を負った女子選手がいました。

懸命なリハビリを経て雪上に戻った彼女。

しかし、怪我の影響でどうしても「ヒール側への踏み込み」に力が伝わらず、以前のような滑りができない。

思うように動かない体に、彼女は深く苦しんでいました。

「今の自分を、ギアの力で補うことはできないか」

彼女の切実な相談に対し、メーカーが提案したのが、あのテリエのアドバイスで作られた「ヒールアップされたバインディング」でした。

圧倒的な安定感と復活

結果は劇的でした。

テリエが意図した「かかとへの力の伝わりやすさ」が、彼女の身体的なハンデを完璧に補完。

ヒール側の安定感が劇的に向上し、彼女は見事な復活を遂げたのです。

「神様」の知恵とメーカーの技術が、一人のスノーボーダーの人生を再び輝かせた。

この話を聞いたとき、私は「これこそが本当の道具選びの価値だ」と感じました。

こくだん的まとめ:歴史と情熱を「履く」ということ

今回の取材で感じたのは、FLUXのバインディングの『モノづくり』への技術者の情熱。

特にヒールアップ構造は、脚力に自信のないライダーや、もっと楽にヒールターンを極めたい人にとって、最強の「バインディング」とも言えます。

実際に私もテリエモデルを使用してヒールサイドターンの安定感を実感しました。

皆さんも、次のシーズンは自分の滑りを支えてくれる、そんな情熱の詰まったギアを選んでみませんか?

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