スノボ専門レビュー PR

YONEX GROWENT試乗レビュー!グラトリ初心者が感じた違和感とは

YONEX グロウエントのボード全体の写真
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

GROWENTはYONEXの中では一番グラトリに向いている初心者向けのモデルらしい。

それならグラトリ初心者の私でも扱えるのだろうか? 

そんな興味を抱いたので試乗会で実際に感触を確かめてみました。

YONEX GROWENTは初心者向けと言えば、初心者向け。

ただ、他のブランドのグラトリ向けボードとは一味違う感触を持っているモデルでした。

そんなYONEX GROWENTについて、私の体験した試乗会の様子も踏まえてレビューしていきます。

カービングの安定感:

グラトリと遊びやすさ

中級者の扱いやすさ:

トータルコスパ

私のスペックとマテリアル

身長162cm 体重53kg

愛用ボード OGASAKA FC 154

ブーツ RIDE RASSO PRO WIDE 25.0cm

バイン FLUX XF (S)

 記事を書いた人

「こくだん」

・スノボ歴約20年のサンデーボーダー

・試乗会でGROWENTに試乗

・GROWENTの魅力を体感した人

YONEX GROWENT試乗レビュー!

YONEX グロウエントのボード全体の写真

2025年3月中旬にホワイトピアたかすで開催された試乗会。グラトリモデルが多く集められた試乗会でYONEX GROWENTに試乗する機会を得ました。他のグラトリモデルも試乗していたので、良い比較ができる試乗会となっていました。

ホワイトピアたかすの試乗会でYONEX GROWENTに試乗

ホワイトピアたかすのグラトリ試乗会のメーカーテントの写真

ホワイトピアたかすで開催されたグラトリモデルを厳選して集めた試乗会。

各ブランドが様々なモデルを取り揃えてテント前には目移りするほど多くのボードが並んでいます。

そんな数あるモデルの中から今回私が試乗するのはYONEX GROWENT147。

YONEXグロウエントのボードに貼られたスペックを映した写真

まずはボードのアウトラインを見てみます。

YONEX GROWENTはこの日に試乗した他のグラトリボードとは違う形状が印象的。

YONEXグロウエントの真上から撮影した全体写真

他のグラトリボードとは異なる雰囲気、角ばったノーズとテール。

アウトラインだけ見ればハンマーヘッドと見間違えそうな「スクエア型」

こんな形状のグラトリボードもあるものなのだなぁ…

GROWENTでもう一つ目を引いたのが個性豊かなグラフィック。

YONEXグロウエントのテール部分のグラフィック写真

アーティスティックなグラフィックは、私の持つ硬派なYONEXのイメージを変えるほどのインパクト。

細部に潜むユニークなキャラクターたちに思わず笑みがこぼれます。

ただ、この派手なグラフィックが主張しすぎて、インサートホールがパッと見では分かりにくい(笑)。

ノーズ側のインサートホールを確認すると6穴とセッティングの幅は広そうですね。

YONEXグロウエントのインサートホールの写真

トップシートはアーティスティックですが、裏面はどうなのだろうか?

裏返してみてみると…

ソールもこれまた個性的なグラフィックになっていました。

YONEXグロウエントのソールの写真

続いては横面からボードを観察してみましょう。

GROWENTは可変キャンバーのようで、アーチはそこまで強くなさそうです。

可変のフラット部分は割と広めのように見えます。

YONEXグロウエントの横から見たハイブリットキャンバー形状を映した写真

バインディングを取り付けるとボードからバインディングがはみ出さずに、ウエスト幅が広そうに見えます。

YONEXグロウエントのバインディングを取り付けた後の写真

調べてみると147cmのウエスト幅は246mmでした。

ボードを履いたらリフト乗り場までスケーティングで感触を確かめてみます。

リフト乗り場までのスケーティング。

スクエアなノーズが雪面に食い込みすぎるのでは?と不安でしたが、問題なく引っ掛からずに進んでいく。

期待以上にスムーズで、グラフィックとは違いクセのない乗り味にひとまず安心です(笑)

YONEX GROWENTのフレックスとトーションは予想より硬め

YONEXグロウエントに試乗してリフトからボードを映した写真

リフトに揺られてゲレンデ上部に着いたら

リフトを降りたらフラットバーンでフレックスとトーションを確かめます。

ノーズ、テールに体重を移動してボードをしならせてみると、ハリを感じる。

足首を交互にねじってみるとトーションも思ったよりも固い。

GROWENTは私の予想よりも硬いボードでした。

この日に試乗したグラトリ向けボードの中ではトップレベルで硬かったです。

この硬さで初心者レベルの私に扱えるのだろうか…

少し不安を覚えつつ気を取り直して

続いては、GROWENTの滑走制を確認です。

YONEX GROWENTの操作性

ホワイトピアたかすの雨で霧がかかった天候の様子が分かる写真

この日の天候はあいにくの雨。

ザクザクな雪質のバーンに加えて、霧もかかっていて視界が悪く滑りやすいとは言えないコンディション。

緩斜面でターンするとスムーズにターンに入っていくし、切り替えも軽くて操作性がしやすい。

体軸を意識した滑りでは少しの傾きでもターンが深く切れていきます。

グラトリ向けボードと言いながらもターンの感触が良いですねぇ。

軽くターンの印象を確かめたら次はグラトリ的な操作性も確かめてみます。

木の葉滑りのようにボードをずらしながら左右の足を入れ替えてみると、エッジの引っかかりは強くなく、スライド操作は良好です。

とは言っても、ダブルキャンバー形状のボードのようなノーズもテールも雪面に接していないんじゃないのか?!って思えるほどスルスルと動くという感触ではないです。

次は練習中のオーウェンにチャレンジ。

プレスの姿勢からの左右の体重の乗せ換えはできる。

初心者レベルだと、プレスの姿勢も安定しないしリズムよく軸になる足を入れ替えにくくておぼつかないんですよね…。

安定しないしプレスの姿勢を無理やり作ってエッジコントロールもできずにそのまま逆エッジを食らってしまう…

なんてこともあります。(汗)

そんな私でもGROWENTは操作できました。

初心者レベルの私の場合、グラトリのやりやすさで言えばダブルキャンバー形状に軍配ありですね。

GROWENTは弾き系のグラトリ技術が有れば面白さを引き出せるボードだろうと感じました。

まだまだ私自身の鍛錬が必要です(笑)

この日に試乗した他のグラトリボードに比べるとGROWENTは硬くて、どちらかというターンが気持ちいいという印象。

と言うことで、普段はカービングを楽しんでいるので、GROWENTでフルカービングすることにシフトチェンジです。

雨で緩んたシャバシャバ雪だから、アイスバーンとは違うのでエッジは噛みやすいとは思います。

そんな中でGROWENT147のカービングは…

普通にキレます(笑)

私は自称中級者レベルでハイスピードなカービングと言えるほどの速度で滑りません。

だからこそボードが外力に負けて暴れることもなくターンはキレていきます。

GROWENTは私からするとハリのあるオールラウンドモデルという印象。

正直、GROWENTよりも柔らかいオールラウンドボードも頭に浮かんでくるくらいです。

YONEXのSMOOTHに試乗した時にもハリを感じるボードだと思えたのですが、GROWENTもグラトリ向けと言いつつもハリを感じました。

YONEXは割と硬めな印象なのかも。

また他のYONEXボードにも試乗してYONEX他のモデルについて知りたいと強く感じる私でした。

【こくだん基準】YONEX GROWENT オリジナル評価

カービングの安定感:55点

グラトリモデルと言いながらも程よいハリがありカービングはキレる

グラトリと遊びやすさ65点

グラトリ向けモデルではあるが初心者レベルからすると硬め

中級者の扱いやすさ80点

オールラウンドに扱えるモデルでターンからトリックまで操作しやすい

トータルコスパ総評:85点

グラトリ向けでありながらもターン性能も良好でオールラウンドに使用できる高い完成度

【重要:こくだん評価の採点基準】

この評価は、私(こくだん)個人の「カービング中級レベル、グラトリ初心者レベル」という独自の体感に基づいています。一般的なプロやスペック評価ではなく、中級者が『乗りこなせるか、楽しめるか』というリアルな視点を最重視して点数化しています

▲目次へ戻る

こくだんスノーボードの全試乗モデルが一覧になったページはコチラをチェック!

試乗したYONEX GROWENTとカタログスペック表を比較検証

YONEXグロウエントのバインディングを取り付けた後の写真

私の体感レビューに対し、カタログスペックを照らし合わせることで、GROWENTの真の姿と、あなたの評価が正しい根拠を見つけ出します。

1. 【カタログ vs 体感】YONEX独自の「ハリ」はどこから来るのか

私が試乗で感じた「予想よりも硬いハリ」は、YONEXのテクノロジーにありました。

GROWENTのコア素材には、優れた強度と粘りを持つ「ISOコア」が採用されています。

YONEXのボードを作るコアのカタログ画像

この高密度コアが、グラトリボードとは思えないほどの高い反発力と粘りを生み出していたと考えられます。

グラトリ初心者には「硬い」と感じるかもしれませんが、このハリこそが、私がFCユーザー(カービング中級者)としてGROWENT「ターンが気持ちいい」と感じた理由だと思います。

過去に試乗したSMOOTHもハリを感じました。

YONEXのボードハリは基本硬めだと再認識できました。

【YONEX】25-26 SMOOTH試乗評価レビュー!軽くて操作性抜群のオールラウンドボードだったスノーボード試乗会でYONEXのSMOOTHに試乗しました。SMOOTHは軽さとフレックスの硬さを併せ持ったボードで操作性も良好でカービングもキレる。オールラウンドに使いたいボードを探している人にはおススメ。そんなSMOOTHの試乗レビューをブログ記事にまとめました。...

2. 初心者の強い味方「ISOMETRIC TIP」は機能していたか

YONEXはテニスラケットの技術を応用した「ISOMETRIC TIP」をボードに採用しています。

カタログでは、これにより「着地時の安定性が向上」すると解説されています。

私が不安に思った「スクエアなノーズが雪面に食い込みすぎるのでは?」という点は、ISOMETRIC TIPがスイートエリア(安定しやすいエリア)を拡大した結果だったのだと推測しています。

着地時の安定性が良いと言うことは、弾いた後のキャッチの調子が良いということでしょう。

グラトリ初心者レベルの私にはまだグラトリを繰り出した後での着地の安定感を感じ取るほどの技術はありません。

ただ、安定しやすい形状なだけあり、フレックスを確かめる時に身体を預けても耐えられて安定感を感じられたのではないかと思います。

3. 【こくだんの断言】トータルコスパは?グラトリ初心者で乗れる?

YONEX GROWENTは、カタログでは「中~低速域グラトリに最適なソフトフレックス仕様」とされていますが、グラトリ初心者レベルの私の体感では、他のグラトリモデルよりもハリを感じるボードでした。

  • グラトリ初心者から見ると:操作性よりも硬さが際立ち、他のダブルキャンバー系の方が楽。
  • 中級カーバーから見ると:ターンのキレや安定性が高く、オールラウンドモデルとして高性能。

4.YONEX GROWENTのサイズを確認

YONEX GROWENTは147~156までの4サイズ展開。

細かなスペックを見ることで特徴も分かります。

有効エッジと接雪長は割と短め。

ただ、ノーズ・テール幅とウエスト幅は割と太目と言えます。

この幅の影響もあってターンでの安定感を得られていたとも思えます。

サイズ有効エッジ接雪長ノーズ・テール幅ウエスト幅サイドカーブスタンス幅
14711101060293246530046-58
15011301090296248550046-58
15311501110299250570048-60
15611801140302252600048-60
 ⇐表はスライドできます⇒

ちなみに、私が普段使用しているOGASAKA FC154のウエスト幅は246mm。

私が試乗したGROWENT147cmと同じなんですよね。

そう考えると、GROWNTはそこまで細すぎないモデルだと思えます。

初心者レベルでハリを感じたGROWENTはサイズ次第ではグラトリではなくオールラウンド寄りのボードとしても使えると思えます。

私が156cmを使用したなら、252mmのワイドなウエスト幅のとボードのハリお陰で、かなりカービングにシフトした滑りにも挑戦できるのではと思います。

最終結論:YONEX GROWENTのトータルコスパは?

GROWENTの真のコスパは、「グラトリの練習をしながら、ターン性能も一切妥協したくない中級者」にはいいとこ取りできるモデルではないかと感じました。

また、ただのグラトリボードの”柔らかすぎる”フィーリングに物足りなさを感じ始めた人が、ターンとトリックを高いレベルで両立させたい場合に、最高の投資価値を発揮するモデルになると思います。

▲目次へ戻る

YONEX GROWENT試乗レビュー!グラトリ初心者が感じた違和感とはを総括

GROWENTの試乗を通して、私が感じた最大の「違和感」は、「グラトリ向けなのに、他のグラトリボードより硬いハリがある」という点でした。

しかし、カタログスペックとの比較を通じて、この違和感の正体が「ISOコア」「ISOMETRIC TIP」といったYONEX独自の技術に裏付けられた、ターンの安定性とグラトリ性能の両立を目指した結果だと感じました。

  • グラトリ初心者には最初は「硬い、扱いにくい」と感じるかもしれません。
  • しかし、カービング中級者である私から見ると、そのハリのおかげで「オールラウンドにキレる」という高い安定性が担保されていました。

GROWENTは、グラトリに挑戦したい気持ちを持ちながらも、カービングのキレやボードの安定性を手放したくない中級者にとって、これ以上ない「いいとこ取り」ができるボードです。

私のトータルコスパの断言が、あなたのギア選びの一助になれば幸いです。

最終結論!YONEX GROWENTのオリジナル評価は以下をご覧ください。

【こくだん基準】YONEX GROWENT オリジナル評価

カービングの安定感:55点

グラトリモデルと言いながらも程よいハリがありカービングはキレる

グラトリと遊びやすさ65点

グラトリ向けモデルではあるが初心者レベルからすると硬め

中級者の扱いやすさ80点

オールラウンドに扱えるモデルでターンからトリックまで操作しやすい

トータルコスパ総評:85点

グラトリ向けでありながらもターン性能も良好でオールラウンドに使用できる高い完成度

【重要:こくだん評価の採点基準】

この評価は、私(こくだん)個人の「カービング中級レベル、グラトリ初心者レベル」という独自の体感に基づいています。一般的なプロやスペック評価ではなく、中級者が『乗りこなせるか、楽しめるか』というリアルな視点を最重視して点数化しています

こくだんスノーボードの全試乗モデルが一覧になったページはコチラをチェック!

ABOUT ME
こくだん
お金をかけなくても最高の満足は手に入る! 【最高の満足と賢い節約】 時間・労力・世間体というムダなコストを徹底排除。 最高の満足感だけを追求する「節約家スノーボーダーこくだん」のブログです。 祖母から受け継ぐ知恵と人生の教訓と独自の哲学で、スノボ・お出かけ・グルメ・日々の生活を「賢い選択」で満たす「費用対効果MAX」な実践記録を発信しています。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA