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FNTC CATは本当にグラトリ向け?初心者ライダーが実際に試乗して分かった操作性を徹底解説

CATのボード全体の写真
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FNTC CATって、グラトリ向きのボードって聞くけど、実際のところどんな感じなんだろう?

ダブルキャンバーってどの程度エッジの引っかかりにくいのだろう?

グラトリ初心者の自分でも扱えるのかな…

そんな疑問を感じたので、実際に試乗会でFNTC CATに乗ってきました。

グラトリ向けのイメージが強いCATですが、乗ってみると程よくターンができて、ダブルキャンバー特有の形状はエッジの引っ掛かりも感じにくい、すごく扱いやすいボードでした。

試乗したリアルな感想を交えながらレビューしていくので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください!

記事のポイント

・グラトリ初心者でも扱いやすいCATの操作性

・ダブルキャンバーなのにターンがしやすい理由

・独特なアウトラインが生み出す乗り心地

私のスペックとマテリアル

身長162cm 体重53kg

愛用ボード OGASAKA FC 154

ブーツ RIDE RASSO PRO WIDE 25.0cm

バイン FLUX XF (S)

記事を書いた人

「こくだん」

・スノボ歴約20年のサンデーボーダー

・試乗会でFNTC CATに試乗

・FNTC CATの使用感を感じた人

グラトリ初心者必見】FNTC CATは本当に扱いやすい?試乗して分かった安定感と操作性

CATのバインディングを取り付けたボード全体の写真

ホワイトピアたかすで開催された試乗会でFNTC CAT148に試乗するチャンスが巡ってきました。同じダブルキャンバー形状であるSSSやANDには既に試乗済み。ひとくくりにダブルキャンバー形状と言いながらも違いを確かめる良い機会となりました。

ホワイトピアたかすでFNTC CAT148に試乗しました

ホワイトピアたかすのグラトリ試乗会のメーカーテントの写真
【ホワイトピアたかすグラトリ試乗会の様子】

ホワイトピアたかすで開催された試乗会。

あいにくの雨で霧もかかる天候の中、多くのスノーボーダーが集まっていました。

スノーボーダーにとって、天候は関係ないようですね。

まあ、私もその一人ですが…

今回レビューするのは、FNTCのグラトリ向けボード**「CAT」**の148cmです。

CATのボードに貼られたスペック表

FNTCのラインナップの中でも上位モデルに位置するダブルキャンバーボードで、数ある試乗ボードの中から探し出してCATを手に取ると、持ち上げた瞬間にその軽さに驚きました。

さすが、グラトリ用モデルです。

ただ、グラトリ特化モデルのSSSと比べると、私レベルだと持っただけでは軽さの違いは正直わかりませんでしたが(笑)。

FNTC SSSボード全体の写真
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CATの見た目は?唯一無二のアウトライン

CATを真上から撮影したボード全体の写真

バインディングを取り付ける前に、まずはボードをじっくり観察してみます。

アウトラインは、丸いラウンド形状でもなく、スクエアでもない、先端のみを切り取ったような独特なシェイプが特徴的です。

トップシートはツヤ消しでマットな質感。

落ち着いたカラーリングと相性が良いですね。

グラフィックはトップとソールが似たデザインで、統一感のある仕上がりになっています。

CATのソール側からのボード全体の写真

バインディングを取り付けると、こんなイメージです。

グラトリ用のダブルキャンバーモデルなだけあって、ウエスト幅も細めですね。

バインディングを取り付けたCATの写真

リフト乗り場までのワンフットスケーティングでは、軽くて程よい操作性を感じました。

ただ、この時点ではまだ、その軽さ以外の特筆すべき特徴は感じられません。

リフトに乗りながらCATのノーズ側を撮影した写真

手に取った時に軽いとは思いましたが、リフトに乗っていても軽さがよくわかります。

CATの乗り味は?軽やかでスムーズな操作性

CATを履いて足元を撮影した写真

リフトを降りて、まずはフラットバーンでフレックスとトーションをチェック。

ノーズ、テールに体重をかけると、ボードのしなりをしっかりと感じます。

また、足を交互にねじるとボードがスムーズにねじれ、トーションも使いやすい印象です。

脚力弱めの私でも柔らかさは感じますが、グニャグニャな柔らかさではなく、頼りがいのあるしなやかな強さを感じます。

続いて滑りの感触を探ってみます。

緩やかな斜面をターンしてみると、ターンの入りは滑らかな反応でクセがありません。

少し速度に乗せてターンをしても、ダブルキャンバーとは思えないほどのエッジのキレ味を見せます。

ちなみに、この日は雨を含んだシャバシャバでボコボコなバーンコンディション。

ホワイトピアたかすの雨で霧がかかった天候の様子が分かる写真

ボードを立てればエッジが雪に埋まりやすく、ボコボコでバランスもとりづらい状況でしたが、CATはターン中にボードが暴れたり、不安定になることもありませんでした。

148cmというサイズでもここまでターンができるダブルキャンバーは驚きです。

視界が悪かったのでハイスピードでのカービングは試せませんでしたが、中速程度のカービングは十分に楽しめました。

アイスバーンのようなハードバーンコンディションだとエッジが抜けるかもしれませんが…。

ダブルキャンバー形状でカービングターンするならANDの方が一枚上手です。

FNTC ANDのソール側から撮影したボード全体の写真
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グラトリ性能は?初心者でも最高の相棒に

次に、スライド操作性を試してみます。

足を交互に入れ替えると、引っかかりがなく、まるでノーズとテールが浮いているかのような感触でスムーズにスライドできます。

ただ、SSSの方がより軽快にスライドできたので、グラトリ特化モデルとCATは差別化されていると感じます。

ドライブスピンも、ダブルキャンバー特有の引っかからない操作性のおかげで、ボードがスルッと回ってくれます。

グラトリ初心者なので、まだ練習中のオーウェンにも挑戦してみました。

プレスのポジションが安定しにくく、探り探りなレベルにもかかわらず、CATは荷重が安定しやすく、軸足の乗せ替えもやりやすかったです。

正直、この日は他のグラトリモデルも10種類以上試乗したのですが、グラトリ初心者レベルの私には、オーウェンでの特筆すべき違いは正直、あまり感じられませんでした。

もちろん、ボードによって「スルッと回る」「プレスしやすい」といった違いは少しずつありました。

でも、「このボードに乗れば劇的にグラトリができるようになる!」という魔法のような体験はなかったです。

結局、ボードの性能以上に、自分の技術が一番重要なんだと改めて感じました。

板の力を最大限に引き出すためにも、まずは基本の技術を磨くべき。

CATに乗ったことで、「もっと上手くなりたい!」という気持ちがすごく強くなったのでした。

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試乗したCATをカタログから深掘りしてみた

CATのソール側からのボード全体の写真

試乗会での体験から、CATがグラトリ初心者にも扱いやすいボードであることは実感しました。しかし、なぜあそこまでスムーズな操作性やターンの安定感があるのでしょうか?その秘密を探るため、カタログのテクノロジー部分を深掘りしてみます。

独特なアウトラインとVダブルキャンバーの秘密

※画像は公式サイトから引用しています。

まず注目したのは、**「Vダブルキャンバー」**というFNTC独自の形状です。

カタログによると、センターを起点にノーズとテールが浮いている独特なアーチ形状が特徴とのこと。

これが、ターン中にエッジが引っかかりにくい、あのスムーズな乗り心地を生み出しているようです。

私が愛用しているOGASAKA FCのようなセミハンマーヘッド形状のボードは、エッジが雪面を掴む感覚が強く、安定したカービングが魅力な反面、グラトリでは逆エッジの不安があります。

一方で、CATのVダブルキャンバーは、エッジが雪面に食い込みすぎず、板が「スルッ」と回ってくれるような感覚でした。

グラトリ初心者にとって、エッジの引っかかりは最大の不安要素の一つです。

CATは、このVダブルキャンバーのおかげで、安心してグラトリの練習に集中できます。

軽さの秘密は「ハニカムコア」と「カーボンウィーブ」

※画像は公式サイトから引用しています。

試乗会で最初に驚いたのは、その軽さでした。カタログを見ると、軽さの秘密は**「ハニカムコア」**というテクノロジーにあるようです。

ハニカムコアは、板の内部にハチの巣のような構造を持つ軽量な素材を配置することで、ボード全体の重量を大幅に軽減しているとのこと。

これにより、リフトに乗っているときや、ワンフットスケーティングでの軽快な操作性を実現しているんですね。

さらに、**「HC-GT2」というテクノロジーにも注目です。これは、従来のカーボンロッドに代わり、新開発の「カーボンウィーブ」**を搭載しているとのこと。

これによって、僕が感じた「グニャグニャではない、頼りがいのあるしなやかな強さ」が生まれているようです。

ダブルキャンバー形状でありながらも中速域のターンで安定感を生み出していたのはこのテクノロジーの影響もありそうですね。

※画像は公式サイトから引用しています。

カタログによると、CATはグラトリ用でありながらターンにも高い適正を持つことが分かりました。試乗で感じた気持ちの良いターンのキレは、まさにこの設計通りだったのだと納得です。

カタログ表記の硬さを感じさせないしなやかさ

カタログにある「POPな反発が味わえる」という部分。

初心者レベルの私では、まだ反発を上手く引き出しきれなかったのが正直なところです。

ボード上で滑らかな荷重移動やしなやかな体重移動ができるライダーなら、この反発の気持ちよさを存分に感じられるはずです。

グラトリ用モデルで柔らかいながらも頼れる強さを感じたCAT。

**「OVER ALL FLEX:MEDIUM – HARD」**というフレックス表記を見て硬めのモデルなのだと再認識しました。

しかし、実際に乗ってみると、脚力のない僕でも扱いやすいと感じました。

これは、ハニカムコアやカーボンウィーブといった内部構造が、しなやかさも両立しているからなのでしょう。

グラトリ初心者にはもちろん、これからグラトリを本格的に始めたい人や、グラトリとフリーランの両方を楽しみたい人にとって、FNTC CATは期待を裏切らない最高の相棒になってくれるでしょう。

サイズが豊富なCAT

※画像は公式サイトから引用しています。

CATはサイズ展開も豊富です。

139cm~159cmの7サイズ展開で女性から大柄な男性まで対象が広い点も魅力です。

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まとめ:FNTC CATはグラトリ初心者にとって最高の「成長ボード」だった

今回の試乗を通して、FNTC CATはグラトリ初心者にとって、まさに「最高の相棒」だと感じました。

ダブルキャンバー特有の、エッジの引っかかりにくさは、オーウェンやドライブスピンといったトリックに挑戦する上で大きな安心感を与えてくれます。

また、カタログで見た「Vダブルキャンバー」や「ハニカムコア」といったテクノロジーは、グラトリ向けでありながら、中速域でのターンの安定感も両立させていました。

「このボードに乗れば劇的に上手くなる」という魔法はありません。

でも、板が持つ高いポテンシャルを、自分の成長に合わせて少しずつ引き出していくことができる。

そんな**「成長ボード」**として、FNTC CATはグラトリの楽しさを教えてくれる一枚だと感じました。

これからグラトリを本格的に始めたい方や、グラトリとフリーランの両方を楽しみたい方は、ぜひ一度FNTC CATを試してみてはいかがでしょうか。

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こくだん
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