ホワイトピアたかすの試乗会で、SNSでも話題のニューモデル、WRX Mk-CW146を試すチャンスが巡ってきました。
かつて同じWRXのMk-Wを「上級者向けで扱いきれない」と感じた私にとって、その進化形であるMk-CWは、さらに手強いのではないかという不安がありました。
「Mk-Wに物足りなくなったボーダー向けの次のステップモデル」とかって、いぐっちゃんが言ってたよなぁ…。
じゃあ、Mk-Wで手こずった私には、絶対に扱いきれないんじゃないか…?
正直、不安もあったのですが、実際に乗ってみると、その印象はいい意味で裏切られることに。
今回は、Mk-Wに苦戦した私の視点から、Mk-CWがどれほど乗りやすく、そして魅力的なボードなのかを徹底レビューします。
果たして、ハイパフォーマンスボードは本当に難しいのか?その答えを探しに行きましょう。
\ラントリならMk-CWは外せない/
・「上級者向け」の印象を覆す乗りやすさ
・感覚を裏付けるスペックの分析
・「進化版」としてのMk-CWの魅力
身長162cm 体重53kg
愛用ボード OGASAKA FC 154
ブーツ RIDE RASSO PRO WIDE 25.0cm
バイン FLUX XF (S)
WRXSnowboard Mk-CW146試乗レビュー!

狙っていたMk-CW146の試乗チャンスが巡ってきました。ただでさえ人気のWRXSnowboard。試乗できるなら多少のサイズ違いは我慢しようと思っていた私にとって、まさに幸運なスタートでした。
Mk-CWは上級者向けのハイパフォーマンスボードなのか確かめよう
ホワイトピアたかすで開催された試乗会。
WRXのボードは大人気で、どのモデルも試乗されていて、気になっているボードを手に取ることすら簡単にはいきません。
Mk-CWはSNSでも話題のニューモデル。
時間内に試乗できるかハラハラしていたのですが、運良く他の人が試乗を終えて返却するタイミングで借りることができました。
しかも、私の試乗したかったサイズの146!
適正サイズを試乗でき、使用感をバッチリ確かめられます。
Mk-CWはMk-Wに物足りなくなったボーダーの次のステップに進むモデルとかって、いぐっちゃんが言ってたよなぁ…。
私、過去にMk-W150に試乗経験があるのですが、その時は扱いきれなくて「これは上級者向けのモデルだなぁ」と感じたんです。
そんなMk-W150試乗レビューはコチラ
そんな上級者向けのMk-Wに物足りない人向けって、Mk-CWはどれだけ難しいのだろうか…。
一抹の不安を感じながらも、まずはボードのアウトラインを見てみます。

Mk-CWと言えば、何と言ってもワイドなウエスト幅が特徴的。
光の当たり方によってキラキラと表情を変えるトップシートも魅力的です。
ソールはいかにも走りそうなブラック!グラファイトソールです。

バインディングを取りてけてみると、ダックスタンスでもはみ出さずにしっかりとボードの中に収まっているのが分かります。

さすが、カービング寄りのラントリボード。
ドラグを気にせずにボードを立てられますね。
Mk-W150は重く感じて、安定感が抜群のワイドカービングボードという印象だったけど、Mk-CW146はどんな使用感なのだろうか?
サイズの違いもあるし、感触を確かめるのが楽しみです。
まずは、リフトで山頂を目指します。

リフトに乗ってみると、Mk-CW146は予想よりも軽い。
Mk-W150はサイズの割には重いなぁと感じたんですけどね。
146と150では重さの感じ方が違うのか、Mk-CWとMk-Wで重さが違うのか。
軽く感じるので、取り回しやすさには期待が膨らみます。
トーションとフレックスを確認

リフトを降りたらまずは板チェック!
ノーズ、テールと体重を掛けてみると、ハリを感じる。
グラトリボードのように柔らかくはなく、カービングは切れそうな予感。
足首を交互にねじってみると、フレックスとは違ってトーションは効きやすい!
板チェックの印象はMk-CW、思っていたよりも軽くてしなやかさもあって私でも扱えそう。
次はいよいよターンを確かめてみます。
カービングもスライドも気持ちいい!

いよいよターンを確かめてみます。
当日は快晴で、Mk-CWは午後からの試乗だったので、バーンコンディションは多少緩んでいました。
まずは緩斜面でターン。
ワイドなウエスト幅にもかかわらず、切り返しの重さを感じません。
Mk-Wよりも軽快に操作できる感覚です。
スピードに乗せてカービングしてみると、ワイドなウエスト幅なだけあって、角付けしやすく、板を立てやすい。
ワイドボード特有のエッジが雪面に深く刺さって安定する感覚のグリップ力が気持ちいい。
さすがの超ワイドボードですね。
ツインボードだし、スライド操作やスイッチランも確かめてみます。
横滑りしながらノーズ、テールと重心を移動してボードをスライドしてみるとエッジが変に引っかかることなく操作できる。
ワイドボードだから簡単にはボードが立ちずらくてエッジが引っ掛かりにくいです。
やはり、Mk-Wより軽く感じるし、Mk-Wよりも扱いやすい…。
サイズの違いは大きいのだろうか?
(この疑問については、次章のカタログスペック表から深掘りで分析しています。)
続いてはスイッチカービング。
レギュラースタンスからスイッチスタンスへの入れ替えは変な引っ掛かりはない。
ただ、ダブルキャンバーのグラトリボードのようにスルスル動く感覚とまではいかないです。
可変キャンバーならではの操作感と言ったところです。
スイッチスタンスでも、つま先とかかとで体重を移動させて滑ると、ツインボードらしい滑らかなターンを描けます。
速度を上げてもエッジグリップが良く、板をしっかり立てられるので、スイッチカービングも安定して楽しめます。
個人的にはMk-Wよりも乗りやすかった!
WRXのMk-Wは、かつて私にとって「上級者向けで扱いきれない」と感じるほど手強いボードでした。
そのMk-Wに物足りなくなったボーダー向けの次のステップモデルと聞けば、Mk-CWはどれだけ難しいのだろうと、一抹の不安を抱えていました。
しかし、実際に試乗してみると、その印象は良い意味で裏切られました。
Mk-Wよりも難しいと思っていたMk-CWの方が、驚くほど乗りやすく、軽快に操作できたのです。
Mk-Wの安定感はそのままに、より軽さとしなやかさを感じられるMk-CW。
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、私にとってMk-CWは、Mk-Wの「手強さ」を「扱いやすさ」に変えた、まさに理想的な進化形モデルでした。
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試乗したMk-CWをカタログから深掘りしてみた

ホワイトピアたかすの試乗会で、Mk-CW146に試乗した私。かつて手こずったMk-W150と比べ、その乗りやすさに驚きました。今回は、実際に感じたMk-CWの乗り味と、Mk-Wのカタログスペックも踏まえて、両モデルの違いを深掘りしていきます。
試乗レビューで感じた乗り味をカタログスペック表から深掘り

※画像は公式サイトから引用しています。
試乗してまず驚いたのは、Mk-Wよりも軽く感じ、取り回しやすかった点です。
カタログを見ると、Mk-CWは「DIRECTIONAL TWIN HYBRID CAMBER」という独自のハイブリッドキャンバーを採用しています。

ノーズとテールはロッカー構造、中心はキャンバー構造になっています。
キャンバーの反発力と、ロッカーの操作性を兼ね備えているため、軽快で扱いやすい感覚を得られたのでしょう。
続いてはフレックスバランス。
ノーズ、テールと体重を掛けるとハリを感じ、足首を交互にねじるとトーションが効きやすい、という印象を受けました。

144と146は程よいフレックスと強度をキープできる独自構造のプレートを使用しているためだと考えられます。
また、ソールはグラファイトソールです。
滑走性能の高さもカタログ通りでした。
ワイドなウエスト幅と相まって、エッジが雪面に深く刺さるグリップ力は、まるで雪面を掴んでいるかのような安定感でした。
サイズの違いは?フレックスの違いが乗りやすさの鍵だった!?
私が試乗したのはMk-CW146cm。
過去に試乗したMk-Wは150cmでした。
今回の試乗で、Mk-CW146がMk-W150より軽快に感じたのは、単純なサイズの違いだけだったのだろうか?
カタログのスペックを見ると、FLEX BALANCEがモデルによって異なります。
Mk-Wのカタログを見ると、私が以前試乗した150cmはTOTAL FLEXが49%。

そして、今回乗りやすさに驚いたMk-CW146はTOTAL FLEXが47%です。

拡大してみます。

たった2%の差ですが、このわずかな差が、私が感じた乗り味の違いに大きく影響していたと推測します。
Mk-Wが重く感じたのはサイズが原因だった?
Mk-W150が「重く感じた」のはフレックスバランスだけなのだろうか?
カタログのスペック表から全長の長さとウエスト幅の広さを比較して、重量の違いを明らかにしてみましょう。
全長: Mk-W150はMk-CW146よりも40mm(4cm)長い。
ウエスト幅: Mk-W150はMk-CW146よりも6mm太い。
この数値の違いは、ボードの総面積と重量に直接影響します。
ボードの総面積を計算してみる
残念ながら、カタログにはボードの正確な総面積や重量は記載されていません。
しかし、ボードの形状を単純な長方形と仮定して、長さとウエスト幅から面積を比較することで、大まかな重量の差を推測できます。
サイドカーブは今回気にせず計算してみたのでご了承ください。
| モデル | 全長(mm) | ウエスト(mm) | 面積の比較(仮想) |
|---|---|---|---|
| Mk-CW (146cm) | 1460 | 299 | 1460 × 299 = 436,540 |
| Mk-W (150cm) | 1500 | 305 | 1500 × 305 = 457,500 |
⇔表はスライドできます⇔
この計算から、Mk-W150はMk-CW146よりも、単純計算で約4.8%総面積が大きいことになります。
この面積の差が、体積と重量の差に繋がり、Mk-W150が重く感じた理由の一つだったと考えられます。
Mk-CWのサイズの選び方:適正サイズを見つけるには?

Mk-CWは、144cmから156cmまでの5つのサイズで展開されています。
私が試乗したのは146cmで、ウエスト幅は263mm。
正直、超ワイドボードなだけあって、たった数センチのサイズの違いでも、フレックスバランスがまったく違うんだろうなって感じました。
小柄で体重も軽いし、ブーツサイズが25cmの私には、ワンサイズ下の144cmの方が、もしかしたらもっと軽快な操作感を楽しめたかも?って、今になって思います。
カービング重視なら ワイドなウエスト幅と長さを活かして、雪面を切り裂くような安定感を求めるなら、適度なサイズを選ぶのがおすすめです。
ボードを立てた時のあの吸い付くようなグリップ力は、ワイドボードならではの大きな魅力ですからね。
軽快な操作感を求めるなら ただ単に長い・ワイドなサイズを選んでしまうと、私みたいに小柄な体型だと、逆に操作が難しくなるかもしれません。
自分の体格やブーツサイズをしっかり考えて、軽快に動かせるサイズを選ぶのが、このボードの真価を引き出す鍵になりそうです。
自分にとっての「適正サイズ」を見つけることが、Mk-CWの乗り味を最大限に楽しむための第一歩。
もし試乗できる機会があるなら、ぜひ複数のサイズを乗り比べてみてください!
\ラントリならMk-CWは外せない/
【WRXSnowboard】Mk-CW146試乗レビュー!サイズ選びがカギになる理由とは?を総括
Mk-CWは、安定感がありながらも、軽快な操作性を兼ね備えた、まさに「理想的な進化形モデル」でした。
かつてMk-Wに手こずった私でも、今回の試乗でその乗りやすさに驚き、Mk-Wの「手強さ」の正体は、サイズやフレックス、そしてキャンバー構造の違いにあると知ることができました。
このボードの真価を引き出すには、自分にとっての「適正サイズ」を見つけることが何よりも重要です。
この記事が、あなたのボード選びのヒントになれば嬉しいです。














