YONEX SMOOTHが気になっているそこのアナタ！
YONEX SMOOTHってどんなボードなの?
YONEX SMOOTHでカービングはキレる?
SMOOTHはどんな人に向いている?
こんな疑問に対して、実際にYONEX SMOOTH154に試乗した私がお答えします。
YONEX SMOOTHは軽くて操作性も良く、強めのフレックスで速度を出したカービングにも対応してくれるオールラウンドボードです。
カービングにトリック、地形遊びからパークまでオールラウンドに楽しめるボードを探しているという人にはおススメのボードですよ。
私はカービングや地形遊びを楽しむ一般ボーダーで最近はグラトリも練習中。
初・中級者レベルで使用するとSMOOTHはどんなフィーリングなの?という視点で参考程度に読んでいただけると幸いです。
・YONEX SMOOTHの試乗レビュー
・YONEX SMOOTHのカービング性能を評価
・カタログからYONEX SMOOTHを再評価
身長162cm 体重53kg
愛用ボード OGASAKA FC 154（カービング寄りのフリーランで使用）
ブーツ RIDE RASSO PRO WIDE 25.0cm
バイン FLUX XF (S)
25-26モデルのYONEX SMOOTH試乗評価レビュー！
ホワイトピアたかすで開催された試乗会で25-26モデルのYONEX SMOOTH試乗。SMOOTHと言えばYONEXのメインモデル。そんなSMOOTHの使用感を確かめるために実際に試乗してみました。YONEXのイメージは軽さと高反発。SMOOTHは未知の世界なのでどんなフィーリングなのか興味津々で試乗を始める私でした。
25-26YONEX SMOOTH154に試乗
ホワイトピアたかすで開催された試乗会。
以前から気になっていたYONEXのSMOOTHに試乗しました。
私が選んだのはSMOOTH154。
普段使用しているのがOGASAKA FC154なので同じ長さをチョイス。
YONEXテントでスタッフさんにSMOOTHに試乗したいと伝えます。
SMOOTH154を手に取ると、持った瞬間に軽さを感じる。
「SMOOTHってやっぱり軽いですね」
「SMOOTHだけじゃなくて、うちのボード（YONEXのボード）は軽さが売りですからね～」
YONEXのボードは軽いと聞いたことはあったけど、ここまで軽いとは…
バインを取り付けたらボードの外観を確認してみます。
トップシートのデザインはマットな質感の濃淡のグレーとレッド、ブルーを織り交ぜた落ち着いたデザイン。
ノーズとテールの形状は一般的な丸型のラウンド形状ではなくスクエア形と言うんでしょうか…余計な部分をそぎ落とした形をしています。
ソールのデザインはこんな感じ。
ブルーを基調としてるシンプルなデザインです。
ボードの確認を済ませたら、バインを履いたらまずはワンフットでリフト乗り場まで移動してみます。
ワンフットスケーティングは操作性も良好で、何よりボードの軽さを感じる。
軽いと扱いが楽ですね～
ひとまずリフトに乗ってゲレンデ上部を目指します。
リフトに乗っているとやはりボードの軽さを感じる。
ボードの重さで足が引っ張られるという感覚がない。
軽さが特徴なSMOOTHの滑りはどうなのか…楽しみですねぇ。
YONEX SMOOTHの硬さは…?フレックスを確認しよう
リフトを降りたらバインを締めてまずはフレックスとトーションを確かめます。
左右のつま先を交互に上げてボードを捻じってトーションを確かめると…
SMOOTHのトーションは硬いですねぇ。
オールラウンドモデルで他のブランドと比較しても硬い方ですし
グラトリボードのようには簡単に捻じれません。
フレックスはどうでしょうか？
ノーズ・テールに体重をかけてボードのしなりを確認すると…
フレックスもハリがあって固く感じる。
SMOOTHは割と固めの印象ですねぇ。
ボードは軽いけど、フレックスは硬い。
硬さがあるから技術がある人なら反発を上手く使って高反発のトリックもできそう。
試しにオーリーをしてみると、
私はまだ弾きの技術は練習中なのでオーリーがうまく弾けない(笑)
ちなみに、SMOOTHはライダーがハーフパイプ競技で使用することもあるそうで、ハリのあるフレックスには納得できます。
SMOOTHのフレックスとトーションを確認したので、次はターン性能や操作感を確認してみます。
YONEX SMOOTHのカービング性能
SMOOTHに試乗したのはお昼前で少し緩んで滑りやすくなってきたバーンコンディション。
まずは緩斜面でSMOOTHの操作感を確かめてみます。
つま先、かかとと体重を移動させると滑らかにターンしていきます。
ターンの入りはマイルドで急にガツンとターンが始まる感触はありません。
第一印象、扱いやすいですねぇ。
少し速度を上げてターンしてみると抜け感も良くてターンのトゥとヒールの切り返しがしやすい。
SMOOTHはボードの操作性が非常に良いですねぇ。
さすがオールラウンドモデル☆彡
更に速度を上げてボードに体重を乗せたカービングをしてみましょう！
軽いボードは操作性は良い反面、速度を上げたカービングではボードがバタついたり安定感に欠けることもしばしば…SMOOTHはどうなのだろう?
軽くて取り回しの良いSMOOTHはスピードに対応できるのか?！
ボードを立ててまずはヒールサイドターン！
続けてつま先側へ体重を乗せ換えてトゥサイドターン！
角付けをするとエッジがしっかりと雪面を噛む感覚があり、ターン後半でもテール側のエッジが抜けることなくボードは綺麗にラインを描いて進んでいきます。
SMOOTHはエッジの噛みが良くてカービングがキレていくし安定感がある！
軽くて取り回しが良いのにカービングでボードはバタつかない。
「SMOOTH…安定感もあってすっごいキレるんだけど切り返しはめちゃくちゃ軽い！」
ボード自体が軽くてカービングが安定するSMOOTHの使用感に滑りながらテンションが上がります！
緩んで多少ボコボコするバーンに突っ込んでいってもボードが弾かれたり振られたりすることなく、ボコボコを切り裂いてカービングできる！
SMOOTHのカービング…気持ちいい（笑）
SMOOTH154はロングターンよりもミドルサイズかショートサイズくらいのターン弧のカービングやりやすかったですね。
次に、オールラウンドに扱えるSMOOTHなのでスイッチランも確かめてみます。
まずはレギュラースタンスで滑りながらスイッチスタンスに…
滑りながらスライドさせてノーズとテールを入れ替る時に驚きが！
ボードのスイングウエイトが軽くてクルっと回る！
足元操作が楽で変な引っ掛かりもなくボードが扱えるじゃないですか。
「借りたSMOOTHのサイズって154だったよな…?」
と思わず声に出てしまうくらいボードが短く感じました。
取り回しの操作感が軽すぎてが154cmではなくて150cmくらいの感覚。
普段使用しているOGASAKA FC 154よりもSMOOTH154の方が体感的には確実に短いですね（笑）
スイッチポジションになったのでスイッチランでも操作性を確認です。
ボードを角付けしていくと違和感なく滑らかにターンに入っていく。
スイッチでもSMOOTHは操作性が良好。
更にスイッチカービングしてみると、気持ちいいくらいにキレるていく。
スイッチランでもエッジングの安定感がある。
スイッチランの操作性を確かめたら練習中のドライブスピンもやってみます。
トゥエッジを噛ませて上半身を先行して回してみるとボードがクルっと回る。
SMOOTHはトリックの操作もしやすい。
弾き系のグラトリはまだ私の技量不足で試せませんでしたが、ハリのあるフレックスが特徴のSMOOTHは高反発が楽しめるボードなのだろうと思いましたね。
その後はカービングしたり、スイッチランしたりとSMOOTHのキレと操作性を感じながらゲレンデを滑り降りていくのでした。
ボードのハリがあるからスピードを出してもバタつかず、切り返しもスムーズでオールラウンドに使えるモデルだと納得してSMOOTHの試乗を終える私でした。
こくだんスノーボードの全試乗モデルが一覧になったページはコチラをチェック！
試乗したYONEX SMOOTHをカタログスペック表から再評価してみた
オールラウンドなライディングに対応してくれるSMOOTH。軽くて操作性も良好で角付けすればエッジが雪面を捉えてキレるカービングが楽しめる。試乗したフィーリングとカタログのスペック表から更にSMOOTHを深掘りしていきましょう！
YONEX SMOOTHの素材を見てみよう
カタログを見て私の気になった素材を3つ深掘ってみました。
・カーボンクロス複合成型
・ボードの芯材、コア
・ハニカムコア
※画像はカタログから引用しています。
YONEXと言えば「カーボン素材」
カーボンシートを使用することで独自のフレックスとトーションを生み出しているのですね。
特に高反発はカーボンが影響していると考えられます。
※画像はカタログから引用しています。
YONEXは木材のコアではないんですよね。
他のブランドとの違いはコアなのかなぁと感じました。
YONEX独自のコアがボードの軽さを生み出しているのだろうか…
※画像はカタログから引用しています。
蜂の巣状の素材のハニカムコア。
このハニカムコアを使うことでSMOOTHのスイングウエイトの軽さを生み出していたのですね。
YONEX SMOOTHはサイズが豊富！
※サイズ表はカタログから引用しています。
YONEX SMOOTHはワイドモデルも含めて10サイズとラインナップも豊富！
特に150～154までは2cm刻みで150、152、154と選べるんですよね。
154にはワイドモデルがラインナップされている点も注目ポイント！
154Wはウエスト幅が257mmもあるからブーツサイズが大きい人やカービングで板を立てたい人にはおススメですね。
YONEX SMOOTHのサイドカーブが生み出すカービング
YONEX SMOOTHのサイドカーブは独特の構造。
私が試乗した154は「8000-8400-8000」とノーズとテールが深く、足元が浅い変則的なサイドカーブ。
ボードを立てていくと深くターンがキレていく構造。
確かに形状をみよ～く見てみると、ノーズとテール側のサイドカーブが深くなっているように見えます。
だから緩斜面で足元での操作でショートサイズのターンが気持ちよくキレていったんですね。
【要注意】これを知らないで終わるのは惜しい
実は私的には、SMOOTH以上と言える「ポテンシャルに圧倒された」ボードが別にありました。
それが、誰も知らないNOVEMBERの【KAILA（カイラ）】です。試乗した結果、SMOOTHに肉薄する走破性と安定感、そして驚異的なスイングウェイトの軽さに衝撃を受けました。
「知名度は低いが、性能はメジャー級」のこの隠れた名作レビューに、一度目を通してみてください。
YONEX25-26 SMOOTH試乗評価レビュー！軽くて操作性抜群のオールラウンドボード総括
YONEX25-26 SMOOTH試乗評価レビュー！軽くて操作性抜群のオールラウンドボードのまとめ
YONEX SMOOTHは軽さが生む驚きの操作性が魅力的。
速度を出してもボードは安定してカービングがキレる。
ボードのフレックスとトーションは硬め。
SMOOTHはYONEX独自の素材を使用している。
SMOOTHはサイズ展開が豊富で10サイズから選べる。
独特のサイドカーブが生み出すターンはキレ味抜群。
