節約家スノーボーダーの『こくだん』です。
私には祖母がいます。昭和3年生まれ、今でも現役1人暮らし。
マイペースで ちょっぴり自分勝手。
でもどこか憎めない。
たまにツッコミを入れたくなることもあるオモシロおばあちゃん。
そんなおばあちゃんを見ていると、「費用対効果MAX」という私の掲げる哲学に合致することが多くあります。
実は私の哲学は祖母から引き継いでいるのではと思わされることも!
そんなおばあちゃんとのちょっぴり笑えるリアルなエピソードを紹介しつつ、私の哲学に合致するポイントをお話します。
今回はスーパーに出かけたでぇ。
アメリカンチェリーの試食
通い慣れたスーパー。野菜売り場から回るのがお決まりのルーティン。
スーパーの自動ドアを通り抜け、ショッピングカートにもたれかかるように歩き始めるおばあちゃん。
その日は、野菜売り場にアメリカンチェリーの試食コーナーがありました。
「おひとついかがですか~」
試食コーナーのおばさんが買い物をする人たちにアメリカンチェリーを手渡しています。
試食に興味があるのか、少しずつ試食コーナーに向かって歩き始めるおばあちゃん。
ばあちゃんはアメリカンチェリーなんて食べるの?
僕は素朴な疑問を持ちました。
おばあちゃんはどうするんだろう?と行動を観察。
通り過ぎることはなく試食コーナーに立ち止まると
「おひとつどうぞ」と手渡されるがままにおばあちゃんは受け取ります。
おばあちゃんが試食するなら一緒にと、私もつられて受け取り試食。
アメリカンチェリー。酸味は抑えめで甘味の中に独特の香りがあって美味しい!
おばあちゃんの反応が気になる私。
おばあちゃんの感想を聞き出します。
「おばあちゃんどうだった?」
これうまいなぁ
おばあちゃんの口にも合ったんだ。
新しいものに興味を示して好奇心旺盛なおばあちゃん。
試食してからおばあちゃんはどうするんだろう?
試食後のおばあちゃんの行動が…
試食を終えたおばあちゃん。
お前どうする? ひとつ買うか。
高齢者は自分で考えて行動する機会を作ることが大切。
私はおばあちゃんの考えに共感します。
「そうだね。ひとつ買おうかな」
そう伝えるとおばあちゃんにどれがいいのかを選んでもらいます。
そして決まった様子。
おばあちゃんはおもむろに手を伸ばします。
そして おばあちゃんが手にしたものは…
山梨県産 さくらんぼ
「えっ? はっ?」
近所のおっちゃんにも、もうひとつ買うか。
かごの中にはさくらんぼのパックが2つ…。
アメリカンチェリーとちゃうんかい!
心の中でおばあちゃんに突っ込みます(笑)
まぁ、おばあちゃんが自分で決めて選んでるならそれでOKと言うことで。
あの試食は一体何だったんだろう…
さすが、おばあちゃん。
費用対効果MAXのポイント解説
こんな笑えるエピソードですが、ここで注目ポイントは「おばあちゃんは返報性の法則に流されていない」ということ。
返報性の法則とは、人から何らかの好意や恩恵、贈り物を受け取ったとき、
「お返しをしなければ申し訳ない」
「ギブされたらテイクで返したい」
と感じる人間関係の基本的な心理のことです。
試食を提供する側の思惑みたいなモノですね。
おばあちゃんは、返報性の法則に流されず、自分でさくらんぼの美味しさを過去の経験から分析して、アメリカンチェリーではなく自分が美味しいと判断したさくらんぼを購入したのです。
相手に流されることなく、自分の本当に欲しいと思ったさくらんぼにコストを払ったのです。
これそこ費用対効果MAXの行動と言えます。
笑える行動の裏に隠されたおばあちゃんの哲学を学ぶ機会となりました。












