OGASAKAと言えばカービング向けボードのイメージが強い国産ブランド。
そんなOGASAKAで初級者も対象になっているラインナップは3種類。
「CT」
「CT-TWIN」
「TF」
私の勝手なイメージだと
「CT」はある程度滑りに慣れてきた初級者向け。
「CT-TWIN」と「TF」がこれからスノボ始めるぞ!っていう初級者向け。
「CT-TWIN」と「TF」はOGASAKAのカタログで1ページ目に出てくるし、後半のページにハイレベルなボードが並んでいるから乗り手のレベル順になっているのかと思えてしまう。
OGASAKAのカタログで興味深いのは、対象レベルの広さ。
「CT」と「CT-TWIN」は初級~エキスパート、「TF」は初級~上級が対象。
初級レベルでも使えるのに、上級者やエキスパートでも対象になるなんてボードのスペックがどうなっているのか気になりますよね。
と言うことで、私が気になった「CT-TWIN」に試乗して使用感を確かめてみました!
CT-TWINは扱いやすくて初級者にも優しい一面を持ちながらも、エキスパートが思う存分に雪山を遊び尽くせるポテンシャルを秘めたボードでした!
実際に試乗したレビューを個人的な感想も踏まえながらお話しするので興味のある方はぜひ最後までご覧ください!
・OGASAKA CT- TWIN試乗評価レビュー!
・OGASAKA CT- TWINの使用感を確認
・カタログスペック表でCT- TWINとTFの違い確認
身長162cm 体重53kg
愛用ボード OGASAKA FC 154
ブーツ RIDE RASSO PRO WIDE 25.0cm
バイン FLUX XF (S)
【25-26】OGASAKA CT- TWIN試乗評価レビュー!TFとはどう違う?

めいほうスキー場で開催された試乗会でCT- TWIN151に試乗しました。OGASAKAで唯一のツインチップ形状。カービングはキレるしスイッチカービングもスムーズで地形遊びも楽しめる魅力的なボードだったのです。
OGASAKA CT- TWIN試乗評価レビュー!ボードの形状を確認してみよう
めいほうスキー場で開催されたスノーボード試乗会。
私が向かったのはOGASAKAのテント。
OGASAKAスノーボードで有名モデルと言えばCT。
昨年にCTを試乗して使用感は体感済み。
そんなCTシリーズの中で私がまだ試乗していなかった未知のモデルCT-TWIN。
OGASAKAで唯一ツインチップ形状のボードで、初級者~エキスパートまでが対象になっている点が興味深い。
OGASAKAスノーボードの公式動画ではスイッチカービングもできると紹介されていた楽しみなモデルです。
最近、私はカービングだけではなくスイッチランや地形遊び、グラトリなんかにも挑戦中なのでCT-TWINが気になっていたんですよねぇ。

私が選んだサイズはCT-TWIN151。
ツインチップ形状だしスイッチランや地形遊びでの操作性も重視して短いサイズの151をチョイス。
151のサイズでカービングがどのくらいキレるのかは気になりますが…
そんなCT-TWIN。
まずはボード全体を確認してみましょう!

オーソドックスなラウンド形状のノーズとテールが印象的。
トップシートはツヤがあり、ブラックとホワイトのシンプルなデザイン。
CTシリーズの中で、CT-TWINだけがグラフィックがポップと言うかテイストが違うんですよね。

センター部分にCT-TWINとロゴマークのように記してありますねぇ。
個人的に好きなデザイン(笑)
ソール側からみると、OGASAKAの文字があえて逆向きに書いてあるんですよね。

正統派のOGASAKAのちょっとした遊び心を感じます。
ボードをチェックしたらまずはリフト乗り場まで移動してみます。
ワンフットスケーティングで左脚に体重をかけて右足で雪面を蹴って滑り出してみると、CT-TWINのソールが良く走る。
スケーティングから分かるくらいOGASAKAよソールは走りがいい。
湿り雪でも関係なく走る感覚が気持ちいいです。
CT-TWINの前にNOVEMBERのボードにも試乗したんですけど、同じOGASAKA工場製でもOGASAKAのボードの方がソールの走りは良かったです。
NOVEMBERが走らない訳ではなくて、OGASAKAのボードが良すぎるんですよね。
過去にもOGASAKAのボードには試乗したことがあるんですが、その時にもOGASAKAのソールの走りの良さを感じました。
ソールの仕上がりは絶品のOGASAKAブランドです。

リフトに乗ってみるとボードの重さは標準的と言ったところ。
グラトリボードのような軽さは感じませんが、重くはないですね。
OGASAKA CT- TWIN151のフレックスとトーションを確認カービングとグラトリ

リフトを降りたらまずはバインを締めて板チェック。
フレックスとトーションを確かめてみましょう。
ちなみに、CT- TWINのフレックスレベルは「3」
CTと同じです。
そして、初級レベル対象のTFはフレックスレベル「1.5」
CTの半分のフレックスレベルなら相当柔らかいのかと思えてしまう。
私、昨年モデルのTF152に試乗しているんですけど、TFのフレックスは予想以上に硬かったです。
フレックスレベル「1.5」でCTの半分なら相当柔らかいのでは?
と思っていたのですが、ほどほどに張りがありました。
そんなTFのフレックスとも比較しながらCT- TWINの板チェックです。
ノーズ、テールと体重をかけてみるとボードはしなるけど粘りがあって柔らかいとは感じない。
グラトリボードのような柔らかさはなくて張りを感じます。
トーションはねじれる感触がつかめる程よい柔らかさがあります、
OGASAKAの中ではフレックスは柔らかい方なんでしょうが、柔らかいボードとは言えないかなぁという印象。
フレックスレベル「1.5」のTFより、倍くらい硬いのかと言うとそうではない。
個人的な感覚ですが、TFよりもCT- TWINの方が少し硬いかなというレベル。
OGASAKAなだけあってCT- TWINはカービングで安定感がありそうなフレックスです(笑)
OGASAKA CT- TWIN151のカービングとグラトリ

板チェックを済ませたら滑りを確認。
ちなみに、 試乗会のコンディションはあいにくの雨。
春先の暖かな陽気と雨で柔らかくグラトリ向けなカービングよりもグラトリ向けなバーン。とは言え、ボコボコなので逆エッジには注意したいです( ;∀;)
まずは緩斜面でターンしてみます。
トウ、ヒールと体重を移動させるとスムーズにボードが反応します。
ターンの入りはマイルドで操作性も良く、初級レベルでもおススメする理由に納得できる使用感です。
少しずつスピードに乗せたターンを繰り返していくと、カービングがキレる!
CT- TWIN、カービングがキレて安定感もあります。
バーンはシャバ雪で荒れてボコボコができており、滑りやすいとは言えない状況。

そんな荒れたバーンでもカービング中のボードは暴れず安定します。
ボードは軽すぎないので重さを生かして雪面に力を伝えてボードが安定する感覚。
不安定なボードは雪面のボコボコに振られてしまうのでエッジを噛ませるようにボードを抑え込む必要がありますが、CT- TWINは抑え込む必要はなくて心地よくターンできる。
151のサイズでエッジホールドが心配でしたが問題ないです。
CT- TWINは151でも満足できるカービングが味わえる。
「CT- TWINってワイド設計だった?」と勘違いするくらいに安定する。
OGASAKAのボードカービングはさすがの性能だなぁと満足したので続いてはスイッチランの確認。
レギュラースタンスからスイッチスタンスへのボードのスライドは変な引っ掛かりはありません。
可変キャンバーのグラトリボードほどのスムーズさはないですが、想定範囲内の感覚。
スイッチでターンしてみると、ツインチップ形状なので当たり前なんですがレギュラースタンスのターンと遜色ない操作性の良さ(笑)
ノーズとテールの体重移動でボードは素直に動くしターンも気持ちよくキレていく。
レギュラースタンスと同じようなターン弧を描けるので違和感がありません。
次に地形遊び。
壁を上ったり、壁を下りながらスライドさせて180度回したりと操作しやすい。
自分の進みたいラインにボードを合わせられる感覚は自由そのもの。
グラトリにも挑戦。
と言っても、まだグラトリについてはよくわかっていないので練習中のドライブスピンをやってみる。
CT- TWINはグラトリ初心者の私が練習中のドライブスピンもスムーズにクルっと360度回せる。
カービングは安定するし、スイッチランも良好な操作性で地形遊びもグラトリでも楽しめるボードCT- TWIN。
初級~エキスパートまでが対象の理由に納得して試乗を終える私でした。
試乗したOGASAKA CT- TWINをカタログスペック表から再評価!TFとの違いも確認してみよう

試乗して使用感を確かめたCT- TWINをカタログスペック表を参考にしながら分できしてみましょう。初級レベルから使用できるモデルTFとの違いも比較しつつ深掘りしてみたいと思います。
OGASAKA CT- TWINとTFの形状を比較

※画像は公式サイトから引用しています。
まずはOGASAKA公式サイトのカタログを参考に比較してみましょう。

アウトラインが丸みのあるラウンド形状
キャンバー形状
ツインチップモデル

※24-25モデルを試乗した時のTFの写真
アウトラインは角がある台形形状
可変キャンバー
セットバックありのディレクショナルモデル
CT- TWINとTFは初級レベルから使用できる点は同じですが、アウトラインや形状は違いがあります。
形状の違いから比較すると
遊びの要素が強いのがTF。
カービングとスイッチランに強いのがCT- TWINと言えます。
TFの試乗レビュー記事はコチラ⇩
TFは遊び要素強めかと思いきやカービングもキレるボードでした。

CT- TWINのスペックを確認


※公式サイトから引用しています。
CT- TWINとTFはスペック表を比較すると違いが良く分かります。
私が試乗した「CT- TWIN151」と「TF152」で比較してみましょう。
モデル | 有効エッジ | 接雪長 | ノーズ幅 | ウエスト幅 | テール幅 | サイドカット | セットバック | スタンス |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CT- TWIN151 | 1160 | 1120 | 287 | 247 | 287 | 7.7-8.4-7.7 | 0 | 520 |
TF152 | 1200 | 1160 | 287 | 246 | 287 | 8.5-8.2-8.5 | 17 | 540 |
⇔表はスライドできます⇔
有効エッジと接雪長は、遊びの要素強めのTFが短いかと思いきやCT- TWINの方が短い。
CT- TWINはキャンバー形状で有効エッジを長くすると引っ掛かりが起きてスライド操作がしにくくなる。
操作性と安定性を考えた設計なのでしょうが絶妙ですね。
TFは可変キャンバー形状なのでフラット状態ではボードを踏むことでノーズとテールが浮くから実際には接雪長は短くなってスライド操作などがしやすくなるのでしょう。
形状の違いは有効エッジと接雪長に現れています。
ノーズとテール幅は同じですが、ウエスト幅はCT- TWINがTFより1mmだけ太い。
1mmの違いなのでボードの幅はほぼ同じと言えますね。
サイドカットは全く作りが違います。
CT- TWINはボードのノーズとテールはサイドカットが小さくセンター部分がサイドカットが大きい。
私が過去に試乗したYONEXのボード、SMOOTHも似たサイドカット設計でした。

TFはードのノーズとテールはサイドカットが大きくセンター部分がサイドカットが小さい。
サイドカット形状は考え方が真逆です。
ただ、使用した感触が全く違うのかと言うとそうでもない。
数値から見ると、CT- TWINの方がボードを角付けしてすぐにターンがキレ込む形状ですが、実際の使用感はそこまでクイックにターンに入る感覚はありませんでした。
CT- TWINはマイルドなターンの入りとエッジグリップの良いカービングの安定感。
サイドカットに視点を置いて写真でアウトラインを比較しすると、CT- TWINの方がボード全体が太く見える。
CT- TWINはノーズとテールのサイドカットがきつく、センター部分にかけて徐々にサイドカットが緩やかになっていく。
TFはノーズとテールのサイドカット緩やかでセンター部分にかけて徐々にサイドカットがきつくなっていく。
ノーズとテール幅とウエスト幅は数値上はほぼ変わりないですが、ノーズとテールからセンター部分までの幅はCT- TWINの方が太い部分が多いのではと推測できます。
CT- TWINのターン中の安定感は設計が影響している?
この辺りは推測交じりの話なのですが、スペック表を比較すると興味深い違いが見えますね。
OGASAKA CT- TWINは3サイズ展開
CT- TWINは151,153,156の3サイズ展開
TFは146,148,152,154の4サイズ展開
TFはレディースモデルも展開しています。
CT- TWINは3サイズ展開で選べるサイズも少ないし自分には合うサイズがないのではと思う人には確認してもらいたいポイントがあります。
CT- TWINは156だとウエスト幅は251mm。
ウエスト幅は251mmはOGASAKA CT161と同じウエスト幅なのでブーツサイズの大きめな男性でも充分乗れるサイズです。
【25-26】OGASAKA CT- TWIN試乗評価レビュー!TFとはどう違うのかを総括
【25-26】OGASAKA CT- TWIN試乗評価レビュー!乗って分かったTFとの違いとは?
CT- TWINはOGASAKA唯一のツインチップ形状のボード
CT- TWINはカービングのキレと安定感、スイッチランの操作性も兼ね備えた他にはないボード
地形遊びもやグラトリもできるオールラウンドに楽しめるボード
CT- TWINは3サイズ展開
