【スノボに違いはある?】男性がレディースモデルの板「Bataleon Push Up 143」に乗ったレビューとは?

男性がレディースボードを使えるのか検証
節約家スノーボーダーのこくだんです。
4月下旬、シャバ雪が楽しくなる春の高鷲スノーパークで気になっていたことを試してきました。
それは、男性がレディースボードを使用したらどう感じるのか、という実験滑走です。
最近はユニセックスモデルとしてメンズ、レディースを分けなくなっているモデルも増えており問題ないのでは?と思える一方で、男性がレディースモデルを使用すると剛性が足りない、男性の脚力にボードが負けてしまう、そんな気がかりもあります。
男性がレディースモデルを使えるのか?
そんな素朴な疑問に対して、今回は娘用に新調したBataleon(バタレオン)のPush Up 143を借りて、162cm/53kgの私がガチで試乗したPush Up143をレビューします。
「レディースモデルの143cmなんて、短すぎてまともに滑れないのでは?」と正直舐めていましたが……良い意味で裏切られました。
実験滑走の全貌をこれから詳しくお話しします。
1. Bataleon(バタレオン)とPush Upをまずは説明します

男性がレディースモデルを試すという本題の前に、どんなモデルを使用したのかをお話ししますね。私の使用したボードは「バタレオンのPush Up(プッシュアップ)」というモデルです。バタレオンの特徴についても触れながら、モデルのスペックを解説します。
バタレオン(Bataleon)はどこの国のブランド?実は特許を持つ3D形状の先駆者
スノーボード界において「3Dソール形状」のパイオニアとして知られるのが、オランダ発のブランドBataleon(バタレオン)です。
最大の特徴は、独自の特許技術である「3BT™(トリプル・ベース・テクノロジー)」。
これは、ソールのノーズとテール部分をボートの底のように3分割し、両サイドを引き上げた形状のことです。
カタログ情報でも、黄色く塗られた部分の形状が通常のボードとは異なることが分かります。

実際にソールを見てみると、分かりにくいのですが、オレンジの丸で囲った部分は船底のように斜めになっています。

この形状はフラットな雪面ではエッジが浮いているため、意図しない引っかかりが起こりにくい逆エッジ対策になるため、初心者ボーダーには心強い形状なんです。

キックから下がったエッジ際が雪面から浮いているのが分かりますね。
これはホントわずかな浮き加減なんですけど、バタレオン独自の操作性につながっているのです。
バタレオンは「キャンバーの反発力」と「ロッカーのような取り回しの良さ」を両立させた、唯一無二の乗り味が魅力のブランドです。
Push Up(プッシュアップ)の特徴はレディース最高峰のオールラウンドモデル

今回使用した「Push Up(プッシュアップ)」は、バタレオンのレディースラインナップの中でも、特に走破性と反発力に優れたハイエンドな位置づけのオールマウンテンボードです。
カタログ情報を見ると、パークもクルージングもパウダーも対応している。

特徴的なのは、ボード内にカーボンを配置することで、軽量ながらも強力な反発と安定性を生み出している構造です。
パーク、フリーラン、カービング、パウダーまでこれ1本でこなせる「攻め」のレディースボードという位置づけのモデルです。
2. 男性がレディースモデルを試す!Push Upのレビュー

スペックを確認したので、いよいよPush Up143cmのレビューです。
レディースモデルと言うだけあって、可愛らしいカラーリングが印象的なモデルですね。
滑る前の私として確かめたいことは次の3つでした。
ターン中の安定感がどこまであるのか。
シャバ雪での3D形状の対応力。
143cmというサイズ感でグラトリの操作性。
さっそく滑りを確認してみましょう!
①Push Upは驚きの安定感とカービング性能
薄曇りの春の高鷲スノーパーク。
この日の気温は11度。
朝一番はシャバ雪とは言いながらも圧雪されたバーンでした。
時間と共にバーンが荒れていくのは予測できたので、まずはカービングでの安定感がどのくらいなのかを確かめてみます。

滑り出してみると、まず3D形状によるターン導入の感触の違いを感じます。
通常のキャンバーボードのようなノーズが雪面を捉えるカチッと捉える感じではなく、3D形状ノーズの感触はマイルド。
サイズと3D形状の影響なのか、ボードの端から端までが雪面を捉える感触はなくて有効エッジが短いなぁという印象。
とは言え、滑ってみると思っていた以上にボードが雪面をしっかりと捉えてくれています。
足下でのエッジグリップで安定感を得るボードですね。
Push Upなら、速度を出しても安心かも…
そう悟ったので、飛んだら飛んだ時だと割り切って速度を上げてフルカービングしてみました。
すると、シャバ雪でありながらもバタつくことなくカービングが気持ちいい。
特に、木陰で陽の当たらない場所はバーンが締まっていて深く体を入れたカービングがキレていく!
(シャバ雪ですが、バーンは尻持ちつくと痛いくらいの締まり具合です)
レディースモデルのPush Up143…
想像を超えるポテンシャルです(笑)
143cmのサイズでありながらも、足下のカーボンが仕事をするのか足下への荷重を意識することでターンは安定するし、ショートリズムのターンもやりやすい!
と、調子に乗っているとノーズに体重を預けすぎた結果ノーズが雪に刺さって(どん詰まって)転倒してしまいました…。
でも、これで少しずつ感触がつかめてきました。
ノーズに乗り過ぎると詰まって転びやすいので、普段使用するOGASAKA FC154cmよりも重心のノーズへの移動幅を小さくしつつ、ターン中のノーズとテールの荷重移動を意識することでカービングは楽しめました。
そのまま数本は、バーンが緩む前のカービングを楽しめました。
3D形状は最初は少し不思議な感覚があるけれど、慣れるとキレるんですね。
ウエスト幅によるドラグも気にならなかったです。
②バタレオンの本領発揮!シャバ雪での3D形状の対応力
そして、時間が経過するとともにバーンが緩んできました。
バタレオン特有の3D形状が雪をかき分けるため、パウダーでの浮力が楽しそうなモデルですが、春のシャバ雪(水分を含んだ重い雪)でもエッジの引っかかりにくいであろう操作性も確かめます。
3D形状なら地形も楽しめるのではと期待していたのですが、今回は融雪が進んで地肌も見えて雪が残っていない…。
地形の操作性はシーズンインの機会に持ち越します。

柔らかい雪はあっという間にバーンがボコボコになり、これからコブになっていくであろう雪の寄せ集められた塊が至る所にあります。
そんなシャバ雪を相手に、3D形状は雪を上手くいなしてくれます。
エッジが引っかからないのでシャバ雪でもボード操作の面白さを感じます。
コース端ではヒールサイドターンの入りと同時にスライドさせてスラッシュを上げやすい。
ボコボコにエッジが取られそうな荒れたバーンでもスイッチへの入れ替えもスムーズ。
足を入れ替えながらのスイッチランも軽快に楽しめます。
普段ならできないであろうスイッチでのショートターンも練習できました。
普段のFCなら、エッジが引かかって柔らかい雪にエッジが刺さって滑れないのではないかと思えるコンディション。
3D形状とレディースモデルのサイズ感は春のシャバ雪でも操作を楽しめる新たな発見でしたね。
③男性がレディースモデルのサイズの違いを感じたグラトリの操作性
圧雪された朝一番のバーンはどこへやらと言えるくらいにコンディションが変わっていく春のゲレンデ。
転んでも痛くないシャバ雪で続いて試すのは、初心者レベルで練習しているグラトリです。

143cmと普段よりも11cmのサイズダウンしたボードは取り回しの良さを即感じられます。
まずはスライド操作。
3D形状のサポートもあり、わずかな足裏操作でボードがずらしやすいです。
スピンもクルクルと回せます。
私の体格からすると普段広めのスタンス幅で乗っているFC。
今回は短いボードなのでスタンス幅も適正に近いセッティングにできている影響なのか、身体も負担なく楽で扱いやすい印象です。
ちなみに、スタンス幅の適正はスタンサーの数値を参考にしていますよ。
さらにはボードを弾く感覚もつかみやすい。
足間は強化されているものの、ノーズとテールは程よいフレックスで脚力弱めの私でもボードをしならせてポンッと弾く感触が楽しめます。
高さのあるオーリーまではいきませんが、ターンの外力も使いながらのオーリー180や練習中のサシ180、ソネなど今まで以上に操作できているという感触がつかめました。
男性がレディースモデルを扱っても問題なく楽しめている…
扱えなかった時のために車にはFCを待機させていたのですが、結局一日中レディースモデルのPush Up143で滑り切ったのでした。
④【重要】男性でもレディースモデルに乗れる?スペックから見る分析
「男性がレディースモデルに乗る」というのは、本来あまり推奨されることではありません。
一般的にレディースモデルは、脚力の弱い女性に合わせて「細く、柔らかく」設計されているため、男性が乗ると安定性を欠いてしまうからです。
しかし、今回私が「143cmという短さでも十分に楽しめた」裏側には、明確なスペック上の理由があります。
- 体重と適応範囲: 私の体重は53kgです。Push Up 143cmの推奨体重目安はおよそ43kg〜63kg程度に設定されており、私の体格はまさにこのストライクゾーンに収まっています。
- ボードの剛性(張り): Push Upはカーボン補強された「張りのあるモデル」です。これにより、男性の荷重がかかってもボードが負けず、しっかりと反発を返してくれたのだと考えました。
- ブーツサイズ: 私の足のサイズは25cm。レディースボードはウエスト幅が細いのが難点ですが、このサイズであればドラグ(ブーツが雪面に当たること)を最小限に抑えてカービングが可能です。Push Upはウエスト幅は23.4cm(234mm)。ブーツサイズ26.5cmのボーダーがウエスト幅24.9cm(249mm)のボードを使うのと同じようなサイズ感です。
つまり、「軽量な男性」が「剛性の高いレディースモデル」を選び、「適正体重内」で乗るという条件が揃ったからこそ、この143cmは「ただの短い板」ではなく「春のシャバ雪を楽しめる相棒」へと進化したのです。
- 試乗ボード: Bataleon Push Up 143cm(レディースモデル)
- ライダー: 身長162cm / 体重53kg / ブーツ25cm
- コンディション: 春のシャバ雪(高鷲スノーパーク)
3. レディースモデルを試して得られた3つの収穫
レディースモデルPush Up143乗って収穫だったのは、ポジショニングの矯正、グラトリ動作の習得、スノボの新たな楽しさの発見です。
①「シビアなポジショニング」の練習に最適
全長が短いため、ノーズに過度な荷重をかけると一気に「どん詰まって」転倒に繋がります。しかし、これは裏を返せば「ボードの真ん中に乗る正確なスキル」が試されるということ。
ごまかしが効かない分、シビアなポジショニングを身につけるための練習としてレディースモデルは最適と感じました。
②グラトリ操作を覚えやすいサイズ感
試乗会でも148cmのボードには幾度も乗ってきましたが、143cmというサイズは取り回しの良さが別次元。
普段だとギクシャクする左右の荷重の乗せ換えやボードの弾き動作など、レディースモデルだからこそ感じられた体の動かしやすさがあります。
このボードで練習をして、普段のサイズのボードを使うと滑りがどう変わるのか試すことが楽しみになりました。
③スノボの新たな楽しさの発見
今回のPush Up143cmを試乗して感じたのは、春のシャバ雪でもスノボは十分に楽しいという新たな発見でした。
私が愛用するOGASAKA FCはセミハンマー形状でカービングを楽しむモデル。どうしても締まった圧雪バーンのキレるカービングに意識が向きやすくなってしまう。
だからどうしても緩めの春のシャバ雪はハイシーズンの雪質と比較して楽しめないという先入観がありました。
しかし、今回の実験滑走で春のシャバ雪での楽しみ方を新しく見つけられました。
4. まとめ:選び方次第で男性でもレディースモデルが大人の遊び心を満たす1本になる
正直、Push Up143は私でも十分にメインで楽しめるスペックだと分かりました。
特に春のシャバ雪のような低速〜中速域で振り回して遊ぶ状況では、この短さと3D形状の組み合わせが最高にマッチしていました。
143cmならではの軽快な操作感。
カーボンによるカービングのキレ。
3D形状のソールによるグラトリ操作や地形遊びがスノボの幅を広げる。
「レディースだから」と選択肢から外すのはもったいない。
そんな発見が満載の滑走実験でした。
私のように脚力弱めで、体格も小柄な男性の場合なら、レディースモデル良い意味で候補にできるのではと感じました。
娘のために購入した中古ボードのPush Upはどうやら私のセカンドボードとしても活躍してくれそうです(笑)。
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