UNION『Force Team』試乗評価レビュー!抜群のホールド感と、現地で起きた「謎の苦戦」を最新カタログから徹底解剖

節約家PTスノーボーダーのこくだんです。
UNIONのど真ん中モデルと言えばForce。
どのモデルにしようか迷ったらForceをえらべば間違いない!なんて耳にするけど、どんな特長があるのか気になる…。
さらに、Forceには種類があり、従来の王道と言えるForce classic、モデルチェンジしたForce、更には、注目の新モデルForce Team…どんな違いがあるのだろうか?
そんな疑問を自分の足で確かめるべく、新型のForceTeamを試乗会でテストして来ました。
Force Teamは効率的な力の伝達による安定感とボード上での自由度を兼ね備えたモデルでした。
スピードに乗せたフリーラン、スタイルを出したトリック、いろいろやりたいってボーダーには要チェックなバインディングです。
ちなみに、試したセットアップボードは、アーサー・ロンゴのシグネチャーボード「CAPiTA / Aeronaut(エアロナット)」
硬さがあって、反発とキレを味わえるボードでのForce Teamの感触をレビューしていきます。
UNION『Force Team』試乗評価レビュー!

めいほうスキーで開催された試乗会「SBJ on snow FESTIVAL in MEIHO」でForce Teamに試乗しました。ボードにすんなり取り付けて試乗のはずが、思わぬスタートとなったのでした…。
『Aeronaut』に『Force Team』をセット……のはずが?
めいほうスキーで開催された試乗会「SBJ on snow FESTIVAL in MEIHO」
3月になり温かく春のシャバ雪なコンディションのめいほうスキー場。
私はUNIONのバインディングは今までファルコアしか試したことがなく、以前から気なっていたForceを試してみることにしました。
ただ、「Force」は種類も増えたとSNSで聞いていたものの、どのモデルを試せばいいのかよく分からない……
まずはメーカーの方に質問することにしました。
お目当てのCAPiTAブースでUNION「Force」についてメーカーの方に聞いてみると、Forceが初めてなら、「Force Team」を体感すると良いと勧めてもらいました。
ひとまず、Force Teamを借り受け、こちらも気になっていたボードである、「Aeronaut」に取り付けようとセッティング場へ向かいました。
「Force TeamにAeronautの感触が楽しみだなぁ」
そう意気込んでビスを締め始めたのですが……ここでまさかの事態が発生します。
全然ボードのビス穴(インサートホール)にネジがうまく入っていかないのです。
「あれ?やり方が悪いのかな?」
バインの裏側をひっくり返して見ても、雪がついて邪魔になっているわけでもないし、緩衝材になるような異物もない。
何度も位置を合わせ直してビスを締めるのに取り付けられない…。
周囲のボーダーはサラッとバインを取り付けて試乗に向かう中で、私一人が取り付けに格闘することになったのです(-_-;)

通常のバインを取り付ける倍以上の時間をかけて、ようやく、本当にようやくセッティングが完了しました。
この時は「一体何が原因なんだろう……?」と首を傾げるばかりでした。
取り付けたForce Teamを観察してみる
少し出遅れた気持ちを引きずりながら、まずは観察してみます。
オールラウンドに扱えるイメージのあるForce。
ネジで固定するタイプのフットベッドも厚みがあり力は伝わりそう。

ベースプレートは大きめのブッシュが目立っています。
このベースプレートを支えるのは、先程取り付けに苦戦した大きめのディスク。
反応の良さそうなハイバック。

アンクルストラップは私が使用したことのあるファルコアと同じ、固定と動きを両立したアンクルストラップになっています。
Force Teamの試乗で感じたカービングとトリックの万能性
まずは、片足を固定してみます。
取り付けに苦労したForce Teamの感触はどうなのか…

アンクルストラップとトウストラップを締め上げた瞬間、Force Teamの特徴を感じます。
「何だこのホールド感……めちゃくちゃ心地いい!」
アンクルストラップとトゥストラップが、ブーツに吸い付くようにぴったりと密着。
つま先は面の全体がつま先を覆うようにフィットする!
締め付けるのではなくて、優しく包み込まれている感触。
ワンフットスケーティングでリフト乗り場まで移動する時にも締め付け感や圧迫感は無くてさすが、UNIONバインディングだなぁと思わされます。
リフトに揺られてゲレンデ上部に到着したら、両足のバインをしっかりと締めてみます。
しっかりとしたフィット感があるのに、なぜか足首がガチガチにならず、驚くほど動きやすい。
ボードの上で動いてみると、柔軟性はあるのに、決して緩すぎないという絶妙な使い心地。
このホールド感だけで、滑る前から「あ、これ最高なやつだ」と確信させてくれます。

いよいよドロップイン。
ゆったりと体重移動でターンすると緩やかにボードが反応してターンを切っていけます。
Aeronautはグラトリ向けのような扱いやすさ重視の板ではなく、どちらかと言うと反発が強くて切れ味のあるモデル。
カービング向けの剛性の強いバインなら急にボードに力が伝わり切れ込んでしまうこともあるでしょうが、Force Teamはそんな急激な反応はありません。
反応は緩やかではあるけど、力の伝わりが弱いことも無いようです。
徐々にスピードに乗せながらターンを切っていってみると…
踏み込んだ瞬間にボードに力が「ドーン!」と急激に加わる訳ではありません。
どこか「じんわり」と、けれど「ただしっかり力強く」パワーが伝わり、最高に気持ちのいいキレのあるエッジングができる。
Aeronautはノーズで捉えて、ターン後半にかけてテールを踏んであげるように荷重移動するとボードがキレ上がるように走ってカービングターンが気持ちいいボード。
そんなボードの特性を生かせているのはForce Teamの柔軟性と力の伝達力。
程よく包み込まれるアンクルストラップはボードの上での動きも妨げずに荷重移動がやりやすい!
そして、柔軟性は保たれているのに剛性の強いバインと同じように無駄なく力をボードに伝達できる感覚があります。
私の体格からすると、適正サイズよりも気持ち長めな155cmのAeronautでも、重心の移動を意識してドライブスピンやテールでプレスしながら弾くような動きも足首周りの窮屈さを一切感じない。
ベースプレートの足元を支えるブッシュがいい仕事しているのかなぁ~と思わせてくれるオールラウンドに扱えるバインディングです。
そのままAeronautの滑りを楽しみつつ、ゲレンデを滑り終えてForce Teamの試乗を終えるのでした。
試乗を終えた第一印象は、何といってもForce Teamのフィット感。包み込まれるホールド性には感動しましたね。
そして、動けるのに力が伝わる剛性の強さ。
「動きやすさと力強さの両立」の完成度を体感して、メーカーの方が推す理由に納得のForce Teamでした。
試乗したForce Teamカタログスペックから深掘り!私の体感を裏付けるテクノロジーの正体

最高の滑り心地と、謎のビス締めの苦戦。最新のカタログスペックから、その驚きのギミックを深掘り・謎解きしていきます!
「Force」と「Force Team」との違いや「Force classic」の特徴は?

Force Teamを深掘りする前に、「Force」と「Force Team」との違い、そして「Force classic」の特徴を見てみます。
簡単に説明すると「Force」と「Force Team」は兄弟のような関係で、「Force classic」は先祖に当たる存在です。
「Force Classic」は、長年UNIONの歴史を支えてきた不朽の名作です。
数あるモデルの中でも「Forceと言えばコレ」と誰もが認める原点であり、今なおラインナップに残っていることから、最新モデルにも引けを取らない完成度と、時代を超えて愛される「道具としての信頼性」が確立されてることが分かります。
一方、23-24シーズンからリリースされた現行の「Force」は、いわばフルモデルチェンジを果たした「進化系」。
そして今回試乗した「Force Team」は、そのForceの高性能なベースプレートを活かしつつ、ハイバックやアンクルストラップをカスタマイズした「兄弟モデル」という位置付けです。
この比較を踏まえた上で、次に「Force Team」の特長を深掘りしていきましょう。
① フィットするのに動きやすい「アンクルストラップ」の秘密
滑り出しに感動した「柔軟性があるけれど緩すぎない」ホールド感。
その正体は、カタログに記載されたアンクルストラップの構造にありました。
『Hybrid 1.0 w/ PU Core』
このストラップは、UNIONの超ハイエンドモデル(Falcorなど)の系譜を継ぐハイブリッド構造です。
中央のコア部分に芯のある素材で強度を出しつつ、外側のラバー系素材がブーツを包み込むようにホールドします。
しかも、このアンクルストラップはセッティング調整も痒い所に手が届くんです。

赤丸で囲んだピンを外して穴をずらすだけでアンクルストラップの位置調整ができる。
工具不要で素早く調整できるのもメリットです。
だからこそ、締めた時の圧迫感を消しながら、ボードの上でしっかりと動ける自由度を生み出せるこのアンクルストラップの特徴を生かしやすいんです。
② じんわり、でも力強いエッジングを生む「分子ブッシング」
踏み込んだときに急激にドーンと突っ張るのではなく、「じんわり力強く」エッジがキレた感覚。
その感覚とフレックスは関係するのか…まずはフレックスを見てみます。
Force Team全体のフレックス(硬さ)は「7/10」と数値的にはレスポンス重視に見える。
参考までに他のモデルのフレックスも見てみましょう。
グラトリ向けイメージの強いUltraが「6/10」。実はレベルは1しか変わらない。
オールマイティなFalcorが「7/10」で数値上はForceと同じ。
とは言え、Force TeamとFalcoは感触が別物です。
Falcor(ファルコア)のレビューも気になる方はチェックしてください。
カービング向けなAtlasで「8/10」。
この数値は実際の乗り味の参考にはなるも、感触に直結はしなさそう…。
続いては、構造を見てみます。
『S9 Duraflex ST』ベースプレート。
ベース素材には剛性の高い「Duraflex ST」を使い、Aeronautの強い反発力に負けないパワーを持たせています。
しかし、そのベースの四つ角(足裏全面)に配置されているのが、ブッシングの『Molecular Bushing Suspension System(分子ブッシング・サスペンションシステム)』です。

柔らかいベージュ色のブッシングを黒いブッシングとベースプレートでサンドイッチのように挟み込む構造が、力を受け止めつつも車のサスペンションのように機能して、踏み込んだ衝撃をマイルドにいなしつつ、奥でじわっと力強くパワーをエッジに伝達する。
あの「じんわり力強い」エッジングは、このサスペンションシステムが機能していたと推測できます。
③ 【謎解き】なぜ、ビス締めに通常の2倍以上の時間がかかったのか?
最後に、セッティング場で私を苦しめた「ビスが全然入らない謎」の答え合わせです。
原因は『Camber Disk』が怪しい。

Force Teamが採用しているのは、ミニディスクではなく、パワー伝達を最大化するフルサイズの「キャンバーディスク(Camber Disk)」です。
カタログには「キャンバーディスク(Camber Disk)」という名前とイラストのみの説明となっていましたが、この名称から推測すると、ディスク自体がボードのキャンバー形状のように中心が反り上がっていると言うことではないだろうか?
この推測であれば、ネジを締めにくかったことも納得できます。
もしそのようなキャンバー形状であれば、ディスクを手でグッとボードに押し潰しながらネジ山を噛ませる必要があったと理解できますね。
ここもまたメーカーの方にも確認してみたいと思えるネタになりました(笑)
総括:Force Teamは真のオールラウンドモデル
試乗会での体感と、カタログスペックの答え合わせ。
改めて『Force Team』の完成度の高さに納得しました。
セッティング時に「ブッシングをしっかり押し潰してネジを回す」という少しのコツさえ掴んでしまえば、雪上では最高のパフォーマンスが手に入る。
Aeronautのようなキレと反発のあるボードのポテンシャルも引き出してくれる力強さもあるし、ルーズな操作性を楽しみつつターンも妥協したくないという動きやすさも与えてくれるある意味でワガママを叶えてくれるバインだと言えます。
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スノーボードのギア選びに、万人に共通する『正解』はないと私は考えています。身長や体重、スキル、そして身体の感覚まで、条件は一人ひとり違うからです。だからこそ、私のレビューは鵜呑みにせず『一つの指標』として参考にしてください。スペック表と私の説明を照らし合わせ、あなた自身で判断して選んだアイテムこそが、きっとあなたの最高の相棒になるはずです。
Force Teamの性能を100%引き出すセルフメンテおススメ3選
せっかく手に入れた新しいギアも、日頃のメンテナンス次第でその性能は半減してしまいます。「現場でサクッと最高の状態を作る」ために、車やウェアのポケットに忍ばせておきたい厳選アイテムをまとめました。
①【足元の安全】緩んだビスはその場で即解決!携帯用ドライバー
「急にボードが扱いずらくなった…」
と思ったらバインが緩んでグラグラになっていたという経験ありませんか?
私はバインへ負担をかけやすい滑りなのか、ビスの緩みが多いです。
グラグラのバインで滑り降りるのはストレスですよね((+_+))
メンテナンススポットを探すのも、時間と労力を奪われる…
手のひらサイズの携帯用ドライバーがあればその場で解決できちゃいます!
バインの急な緩み対策に、1本持っておくと重宝しますよ!
②【滑走性のベース】滑走面の汚れをガッツリ剥がす!ポケットスクレーパー
「なんか今日、板の走りが悪いな…」
と思ったら、ワックスを塗る前にまずはこれで古いワックスや雪面の汚れ(油分や黄砂)を削ぎ落としましょう。
これだけで板の滑りが劇的に変わります。
14.5cm×6cmのサイズならポケットに入れられる!
③【加速の仕上げ】春の悪雪や湿り雪も恐くない! 簡易ポケットワックス(生塗りタイプ)
フラットバーンでボードが失速する…
春の湿り雪でボードが走らない…
走らないボードは楽しめないだけでなく、地味に体力も削り取ります。
ワックスはスノーボーダーの必須アイテム!
滑走面にサッと塗って伸ばすだけで、驚くほど走る板に生まれ変わります。
アイロン不要で、塗ったらそのまま滑れる手軽さがおススメポイント!
しっかりメンテナンス派にはホットワックスがおススメです。
私はホットワックスも利用しています。
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