【26-27】FASE(フェーズ)システムバインディングBataleon・JONESの試乗評価レビュー&全モデルを徹底比較!

フェーズは同じなのに「乗ったら別物」の秘密を見つけた!
節約家PTスノーボーダーのこくだんです。
ここ最近のバインディングでの注目株と言えば、フェーズシステム。
イージーエントリーの独自システムで着脱が簡単なバインディングと話題になっています。
独自システムの構造は、実際に滑るとどんな使用感なのか気になっている人も多いのではないでしょうか?
ワンタッチで脱着が簡単な独自システムは、どうしてもラチェット式のバインディングと比べるとフィット感や使い心地が自分に合うのか見極めにくいですよね…
さらに、フェーズシステムはモデル名ではなく、その名の通りイージーエントリーの『システム』の総称。
実は、フェーズシステム搭載のバインディングは、4ブランドで合計12モデルもあるんです。
各モデルごとにどんな違いがあるのか情報も少ないから、どのフェーズバインディングが自分に合うのか分からない…。
その答えを自分の足で確かめるべく、今回私はフェーズシステム搭載モデルを2ブランド(バタレオン・ジョーンズ)の3モデルを実際に試乗会でテストしてきました。
実際に使用することで、同じフェーズシステムを搭載しているにも関わらず、モデルごとに明らかな感触の違いを実感しました。
さらに、個人的に気になったのでフェーズシステム4ブランド、全モデルの違いも探りました。
すると、各モデルの違いと隠れた共通点が浮かび上がってきたのです。
忘れてはいけないクイックエントリーのパイオニア「スーパーマチック」との比較もまとめてあります。
「フェーズシステムを使った人の感想を聞きたい!」
「フェーズシステムをどう選んだらいいのか分からない!」
そんなあなたの参考になれば幸いです。
- 「フェーズシステム」の構造とリアルな操作感
- Bataleon・JONESフェーズシステム3モデルをレビュー比較!あなたのスタイルに合うバインディングはどれ?
- フェーズシステムはBataleon・JONESだけではない!ROME SDSにThirtyTwoも交えて徹底比較!
- 【ROME × Bataleon】フェーズシステムビンディングの共通点
- 【JONES × ThirtyTwo】フェーズシステム両者の共通点
- 【パイオニア比較】王者「スーパーマチック」と「フェーズ」はどっちを選ぶべき?
- 【コスパ賢者の裏視点】スペックと価格の「ねじれ現象」を暴露!本当に費用対効果が高いブランドは?
- 【全12モデル総まとめ】フェーズシステム目的別おすすめマップ
「フェーズシステム」の構造とリアルな操作感

まずは、フェーズシステムがどのような構造なのか、そして共通する使用感について確認してみましょう。
フェーズシステムの構造

フェーズシステムは、アンクルストラップ&トウストラップは通常のバインディングと同じようにラチェットで締め付けはできます。
ここは、クイックエントリーで注目を集めたスーパーマチックとは違う点です。
アンクルストラップはベルトとラチェットが抜けないような作りになっています。
トウストラップは通常のバインと同じように簡単に外れます。
トウストラップの長さを定めたら、あとは足を入れるだけ。
下の写真、オレンジ丸のパーツがあるおかげで、足を入れるとハイバックが上がるという仕組み。

足を入れることでテコの原理でこのパーツの背面の出ている部分が上がり、ハイバックと連結される仕組みです。

パーツの強度が気になるところですが、触った感触は、そこまで簡単に壊れるものではないと思いました。
ただ、使い方やバインへの負荷の掛け方は人それぞれ。
グラトリボードを例にすると、ボードが折れてしまう人と、折れずに長く使える人の違いみたいな因果関係かなぁと個人的には思いましたね。
ハイバックは、リフト乗車時などは通常の形状のバインと同じように倒せるからコンパクトにもなります。

フェーズシステムのセッティング

フェーズシステムのセッティングは、フォワードリーンの調整が可能です。
ハイバックのパーツをネジで緩めて位置を変えるとハイバックの角度が3段階で調整できます。
調節幅が少ないと思う方もいるでしょうが、これはテコの原理でハイバックを連動させるフェーズの構造上、仕方のない部分かなぁと。
ガチガチにハイバックの前傾を入れて滑るカービングスタイルの人には物足りないかもしれませんが、股関節と膝関節を連動させてニュートラルに踏み込む人には、この3段階でも充分に楽しめる設定かと思います。
私は試乗した3モデルをフォワードリーン標準で試乗していますが、感触は良かったです。
フェーズシステムはハイバックローテーションのセッティングができない構造。
極端な前振りセッティングの人にはあまり向かないのが、フェーズシステムですね。
フェーズシステムの履き方と脱ぎ方のコツ

フェーズシステムの脱着は「慣れれば圧倒的に楽」です!
慣れれば、立ったままスムーズに履けます。
立ってバインを履ける人ならフェーズシステムの良さを存分に体感できるかなぁとメーカーの方が話していました。
滑りながらでも履ける魅力はありますが、これは転倒による怪我のリスクもあるので、ご自身の滑走レベルに合わせて履くことをお勧めします。
立って履ける人はもちろんですが、足場が悪い場所や初級者の方が『座った状態』で履くケースでも、ラチェットにバンドを通すあの細かいモタつきが一切ないため、お尻を濡らす時間を最小限に抑えられます。
ストラップのラチェットにベルトを通す動作に時間がかからない点がフェーズシステムを履く時に感じた最大のタイパポイントです。

アンクルストラップはここまで大きく輪のように広がるから足を通しやすいです。
多くの人が最初につまずく「脱ぎにくさ」には、私も初めは足が抜けずに戸惑いました(笑)。
メーカーの方直伝の脱ぐコツは、つま先をつけたまま、かかとだけを上げる(つま先立ちの感覚)」で解決します。
足を真上に抜こうとするのではなく、膝を前に出すように足関節を連動させて動かす意識がポイントです。
Bataleon・JONESフェーズシステム3モデルをレビュー比較!あなたのスタイルに合うバインディングはどれ?
ここからは、私が実際に使用した3モデルの特徴を交えて紹介します!ほおのき平スキー場、高鷲スノーパーク、ホワイトピアたかすの3会場の試乗会でテストしました。各モデルを同じ日に同じコンディションで比較はしていませんが、それでも、各モデルの特徴はバッチリ体感できました!
① Bataleon:Blaster AW FASE(ブラスターエーダブリューフェーズ)

BataleonのBlaster AW FASE(ブラスターエーダブリューフェーズ)には、ホワイトピアたかすで試乗しました。
3月の柔らかいザクザクな雪質コンディションでしたね。
BataleonのBlaster AW FASE(ブラスターエーダブリューフェーズ)は割とカービング・レスポンス重視が印象的なモデルでした。
Blaster AW FASE(ブラスターエーダブリューフェーズ)はメンズとレディースでモデルを分けています。
私はガチガチに硬くないモデルを試したかったので、メーカーの方がレディースモデルを推してくれました。
何といっても特徴的なのが、アルミのヒールカップ。

サイドウォールは左右非対称で、内側の剛性を強くしているように見えますね。
私が試乗したのはレディースモデルだし、フレックスは硬すぎないだろうと思ったのですが、使用してみると予想よりも固定力を強く感じました。
ヒールカップのセッティングの影響もあるかもですが…
私の印象としては、アンクルストラップのホールド感が極めて強く、足首をガッチリ固定されるなぁというフィット感でした。

ただ、アンクルストラップは素材が硬すぎる訳ではなかったので、アルミのベースの剛性が強い締め付け感につながっていたのかも。
トウストラップは、指でたわむようなしなやかさがありました。

Bataleonの極太モデル「パーティーウェーブ」に合わせても、太さに負けないクイックな反応。
ルーズな滑りよりは、ハイスピードでの安定感を求めるカービングや、足回りのがっちりしたホールド感が好みの人には最適だと感じました。
メンズモデルはコチラ
レディースモデルはコチラ
ストラップの包み込むようなホールド感や柔軟性を求めるなら、次のGHOST FASE(ゴーストフェーズ)をチェックしてくださいね。
② Bataleon:GHOST FASE(ゴーストフェーズ)

BataleonのGHOST FASE(ゴーストフェーズ)は高鷲スノーパークで試乗しました。
シャバ雪でルーズな動きを試すのには良いコンディションでした。
BataleonのGHOST FASE(ゴーストフェーズ)はフリースタイルに扱えて、ルーズな動きにも合う印象のモデルでした。
Blaster AW FASE(ブラスターエーダブリューフェーズ)とは全く異なった使用感のモデルで、オールラウンドに滑りたいと考えている初心者レベルの人から上級者まで幅広くマッチするのではと思えましたね。
アンクルストラップのフィット感が締め付けられるわけではなく、それでありながら程よいホールド感が私的には好印象。

アンクルストラップもトウストラップもBlaster AW FASE(ブラスターエーダブリューフェーズ)と同じはずなのに装着感は別物でした。
Blaster AW FASEに比べると装着感がマイルドなのは、ベースプレートの素材の違いも出ているのではと推測しました。
セットアップしたボードとしてSMOOTH 154に合わせて感触を確かめました。
低速での操作性は良好で、ボード上での足首周りの動きを妨げない可動性があります。
GHOST FASE(ゴーストフェーズ)は柔らかすぎて頼りないという訳ではなく、設置面積の広いベースプレートがボード密着してしっかりと力を加えてくれるので、力強いエッジングも可能です。

ベースプレートの接地面が広い形状で、バインの底がラバー素材で覆われてボードに密着できる見た目からもUnionのUltraに近い「足元の自由度と操作性」を感じました。(完全なる個人的な感想ですが…)

ちなみに、UnionのUltraはグラトリのイメージが強いモデルですが、私の使用した感触では、カービングも十分楽しめます。
そんな、UnionのUltraに近い操作性を感じたニュータイプのフェーズバインディング。
GHOST FASE(ゴーストフェーズ)はフリーランからカービング、地形遊びやグラトリと言ったルーズな操作など、低・中速でスタイルを出したい人に合っているのではないかと思います。
上級者コースの急斜面でハイスピードカービングがメインな人には、剛性の弱さを感じるかもですね。
③JONES:MERCURY FASE(マーキュリーフェーズ)

JONESのMERCURY FASE(マーキュリーフェーズ)には、ほおのき平スキー場で試乗しました。
2月の極上な雪質での試乗となりました。
JONESのMERCURY FASE(マーキュリーフェーズ)はオールマウンテンで万能に扱える印象のモデルでした。
バタレオンとの違いはストラップの感触です。
ストラップは、動きを妨げない柔軟性を持ち合わせ、スリムな形状。
程よく肉抜きされたアンクルストラップは足首周りを程よく包み込むようにフィットしてボードの上で動かしやすかったです。

ベースプレートのサイドウォールは低めの作りになっており、ノーズ側・テール側への身体の重心の移動がやりやすかったです。
JONESのボードで、マウンテンツイン、ストラトスやホバークラフトなど多種多様なモデルとセットアップして試しましたが、地形での操作性も抜群で動きやすい。
動けると言うことは、グラトリ向き?と思われるかもですが、カービングもキレます。

ベースプレートの剛性も保たれており、力の加えにくいヒールサイドターンのカービング時にはエッジへの力の伝達も良く、動きとキレが同居している完成度。
ストラトスリミテッドのカービングは最高の爽快感でしたからね。
「オールマウンテンに山全体を遊び尽くしたい」なら間違いなくMERCURY FASEが選択肢に入ります。
ちなみに、25-26はⅯサイズのみの展開でしたが、26-27モデルからSサイズもリリースされるので選べるサイズが増えるの嬉しいポイントですね。
フェーズシステムはブーツを選ばない!私はライドのラッソプロワイドを使用しました
どんなブーツでも利用できるのが、フェーズシステムの特徴です。
今回の試乗では「ライドのラッソプロワイド」を使用。
柔軟なオールマウンテンブーツですが、バインディングの個性がこれほど明確に出るのがフェーズシステムの面白さです。
私が使用するブーツの詳細はコチラをタップ!
こくだんスノーボードの全試乗モデルが一覧になったページはコチラをチェック!
フェーズシステムはBataleon・JONESだけではない!ROME SDSにThirtyTwoも交えて徹底比較!

ここまで私が試乗した3モデルのレビューをお伝えしてきましたが、実は「フェーズシステム」を搭載したバインディングは、バタレオンとジョーンズだけではありません。ブランドによってどのような違いがあるのか深ぼっていくと、面白い共通点が見えてきました。
フェーズシステムを採用するROME SDS(ローム)とThirtyTwo(サーティーツー)
フェーズシステムが世に出て注目を集めた「ROME SDS(ローム)」。
そして「ThirtyTwo(サーティーツー)」の2ブランドにフェーズシステム搭載モデルが登場しています。
4ブランドもあると、モデルも増えてどのフェーズシステムが自分に合うのか分からない…
と思われるかもしれませんが、安心してください。
バインディングの本質である「ベースプレート(骨格)」の設計思想を探っていくと、私が試乗したモデルの体感から、ROME SDSとThirtyTwoの乗り味がハッキリと見えてきます。
実は、このフェーズシステムは、「2つの大きなグループ」に分かれているのです。
今回私が試乗したBataleonとJONESに加えて、ROME SDS(ローム)とThirtyTwo(サーティーツー)を交えると、以下のような「2大グループ」の図式が浮かび上がります。
Bataleon & ROME SDS
JONES & ThirtyTwo
なぜこのようにグループ分けができるのか、さらに詳しく見ていきましょう!
【ROME × Bataleon】フェーズシステムビンディングの共通点
同じ親会社(Nideckerグループ)の開発拠点を共有するこの2ブランドは、ベースプレートの金型や設計思想を丸ごと共有している、いわば「本当の兄弟」です。
ROME × Bataleonのカタログスペック表を詳しく比較すると、同じ構造を採用している点が分かります。
私が試乗したBlaster AW FASE(ブラスターエーダブリューフェーズ)はRome「Katana AW」はAsymWrapと言う同じベースプレートを採用。
さらには、ストラップの高さを上下に変えてホールド感を調整できる『キンクラダー(Kink Ladders)』というパーツまで両ブランドで全く同じものが採用されています。
ここからは、カタログを参考にしつつ各モデルを深く観察して比較してみます。
Bataleon「Blaster AW FASE」はROME 「Katana AW FASE(カタナ)」と同じビンディング?!

Bataleon「Blaster AW FASE」とROME 「Katana AW FASE」はアルミの左右非対称ヒールカップ(AsymWrap構造)を持つ骨格を共有しています。

ROME 「Katana AW FASE(カタナ)」のベースプレートは、モデル名からイメージしやすいKatana(カタナ)ベースとも言われるAsymWrap。
このAsymWrapはBataleonのカタログにも記載されています。

同じベースプレート構造を採用している点からも共通点が見えます。
さらに、カタログの画像両者の形状比較をしてみましょう!

ROME 「Katana AW FASE(カタナ)」のフォルムと次の画像のBataleon「Blaster AW FASE」を見比べてみて下さい。

ベースプレートの形状から全体のフォルムまで同じですね。
私がBlaster AWで感じた「強烈なホールド感と剛性」は、Romeのモデル「Katana」譲りの硬質な骨格からきてるようです。
Bataleon「Blaster AW FASE」と ROME「Katana AW FASE」はベースプレートは同じ。
と言うことは、どちらも全く同じモデルなの?
と思いがちですが、実は詳しく調べてみると、セッティング方法に違いがあります。
ROME「Katana AW」は独自システムの『ピポットマウント』を採用していてアンクルストラップの位置を細かく調整できます。

アンクルストラップの付け根部分に、小さなマウントが設けられており、そのマウントを調整することでアンクルストラップの位置を細かく動かせるのです。
パッと見た目では気付きにくいポイントです。

アンクルストラップの位置を自分に合わせてカスタマイズしたいと言う人にはKatana AW FASEが魅力的に映るでしょう!
Blaster AW FASEもアンクルストラップの位置をセッティングできます。
『キンクラダー(Kink Ladders)』というパーツを左右のバインディングで入れ替えることでストラップの高さを上下に変えてホールド感を調整できます。


細かなセッティングはしないで、『キンクラダー(Kink Ladders)』のみでも充分と言う人はBlaster AW FASE(ブラスターエーダブリューフェーズ)がコスパ視点でも選ぶ価値ありですよ!
ハイスピードカービングなら上位モデルのBataleon「Blaster Pro AW FASE Tor」& ROME「Katana AW Pro FASE」
ハイレスポンスを求める人には、カーボン素材を使った上位モデルもあります。
Bataleon「Blaster Pro AW FASE Tor」はTro Lundstromのシグネチャーモデル。
ROME「Katana AW Pro FASE」はカーボンを使用したハイエンドモデル。
素早いレスポンスを求めるならこのモデル。
Bataleon「GHOST FASE」と Rome「VOLT FASE」も同じベースプレートだった!?

私が試乗したBataleonのGHOST FASE(ゴーストフェーズ)はRome「VOLT」と同じ構造であるMonoFrame(モノフレーム)と見て取れます。

ROMEのカタログに記載されているMonoFrame(モノフレーム)はBataleonのカタログでも同じ名称のMonoFrame(モノフレーム)として説明されています。

『キンクラダー(Kink Ladders)』というパーツを左右のバインディングで入れ替えることでストラップの高さを上下に変えてホールド感を調整できる点も共通しています。
私が試乗したBataleonのGHOST FASE(ゴーストフェーズ)の外観をカタログ画像のRome「VOLT FASE」と照らし合わせると、カラーリングの違いだけでは?と思うほどに似通っています。

BataleonのGHOST FASE(ゴーストフェーズ)の外観を下の画像、Rome「VOLT FASE」と比較すると同じように見えます。

26/27シーズンに新開発された一体成型ナイロンベースのMonoFrameを丸ごと共有しており、ほぼ同じギミックのバインディングであると推測できますね。
私がBataleonのGHOST FASE(ゴーストフェーズ)で感じた足元の自由度はこのナイロンベースのMonoFrame(モノフレーム)の感触が影響していたのでしょう。
さらに私が試乗して「UnionのUltraに近い足元の自由度」と感じた答え合わせとして、Unionのカタログを参考にUltraの構造と比較してみます。

MonoFrame(モノフレーム)と同じくナイロン素材を使用している部分は似ていそうです。全く同じではないまでも、似ている個所はありそうですね。
ただ、大きな違いはディスクの大きさ。
UnionのUltraがミニディスクに対して、Bataleon「GHOST」とRome「VOLT」は通常の4×4ディスクを採用しています。
Bataleon「GHOST」&Rome「VOLT」は4×4のディスクのお陰でボードへの力の伝達は強く、私がテストで感じたカービングの力強さにつながっていたのですね。
ミニディスクを採用しているUnionのUltraの方がボードのしなりを引き出すのは得意そうです。
Bataleon「GHOST FASE」と Rome「VOLT FASE」は同じMonoFrame(モノフレーム)ベースなのでほぼ同じモデルと言えます。
ハイバックやストラップはブランドの特色が出ているので微妙な差はあるかと推測できますが、グラトリやルーズなスタイルを求めるならこの2モデルが選択肢になります。
Bataleon「GHOST FASE」はレディースモデルもあります。
フレックスはメンズと同じで、サイズ展開がS、Ⅿのみ。
【JONES × ThirtyTwo】フェーズシステム両者の共通点
もう一つのグループが、足裏全体のダイレクトなボードフィールと、カカトからつま先への鋭いパワー伝達を得意とするプラットフォーム(骨格)を共有するこの2ブランドです。
公式カタログのスペックを詳細に紐解くと、素材や3度のカント構造など、ベースプレートの形状も共有している「兄弟関係」であることが推測できます。
JONES「Mercury FASE」とThirtyTwo「T32M」もビンディングで共通点がある?

私が試乗したJONES「Mercury FASE」
ハイスピードでのキレや、強いエッジング、あらゆるコンディションでの対応を求めるならこのモデル。
JONESの「Mercury FASE」は、高剛性なFusion XRベースプレートを採用しています。
ストラトスでの試乗で感じた「ハイスピードでもカカト側が一切ブレずに雪面を捉え続けるキレ」の正体は、このダイレクトな骨格のおかげです。
さらには、自由度のあるアンクルストラップはオールマウンテンな滑りを求めるボーダーにおススメしたいスペックですね。

そして、ThirtyTwoの「T32M FASE」
形状を先程のJONES「Mercury FASE」と形状を見比べると同じように見えるんですよね。

ただ、ThirtyTwoの「T32M FASE」はカタログ上でベースプレートを紹介する項目が無かったため、同じベースプレートだという確証は得られませんでした。
それでも、グラスファイバー配合のナイロンベースプレートであり、形状もJONESの「Mercury FASE」と同じXRベースプレートに似ているので使用感は近いものがあると推測できます。
アンクルストラップとハイバックの感触には差がありそうですが、同じXRベースプレートを使用しているのであれば、フリーライディングから地形遊びまで対応するレスポンスの良さと柔軟性が魅力的なモデルと言えます。
カーボンを使用したバインディングならJONES「ZENITH FASE」とThirtyTwo「T32M XLT CARBON」

さらに最上位には、カーボンをブレンドして極限まで硬くしたJONESの「ZENITH FASE」とThirtyTwoの「T32M XLT CARBON」というモデルがあります。
JONESの「ZENITH FASE」は試乗はできませんでしたが、メーカーの方から試乗会で特徴を教えてもらいました。
JONESの「ZENITH FASE」はJONESの「Mercury FASE」に使われているFusion XRベースプレートにカーボンを使用。
ハイバックにもカーボンが使われており、フォワードリーンも標準よりも強めになっているようです。
JONES「Mercury FASE」の形状はそのままに、カーボンを使用してハイスピードとレスポンスに振り切ったモデルです。
ThirtyTwo「T32M XLT CARBON」は名前の通りThirtyTwoの「T32M」にカーボンが加わったモデル。
地形遊び・グラトリ重視モデルのJONES「NEBULA」とスタイルを出しやすい ThirtyTwo「BASIN」

JONES「NEBULA(ネブラ)」は試乗会でも人気で、多くのユーザーが使って雪が凍ってガチガチになっていました(笑)
JONES「NEBULA(ネブラ)」も試乗できなかったのですが、特徴はバッチリ試乗会で聞いています。
低中速での扱いやすさや、足元をルーズに動かすスタイルを重視するなら、こちらのしなやかなベースプレートがおススメ。

JONESの「NEBULA FASE」は、柔軟性と衝撃吸収を両立した専用のD-Fuse XRベースプレートを採用しており、地形などで自然なボードのフィーリング生かしやすい仕様。
ボードの上で動きやすさを感じたXRベースプレートを基にマイルドな感触になったモデル。
これに対して、違いがあるのがThirtyTwoの「BASIN FASE」です。

こちらはベースプレート自体に成型ファウンデーションフォーム(柔軟なクッション材)を組み込み、ハイバックもあえて柔らかくねじれる設計。
しっかりした芯(フェーズシステム)はあるけれど、足首は極限までルーズに動かせる遊び」を演出しており、グラトリやジブ、ストリートでスタイルを出したいライダーにとって、これ以上ない快適な足回りに仕上がっているようです。
【パイオニア比較】王者「スーパーマチック」と「フェーズ」はどっちを選ぶべき?
最後に、クイックエントリーの絶対的王者であるNideckerの『スーパーマチック(SALOMONのXA SUPERMATIC含む)』と、今回の新型『フェーズシステム』、結局どっちがいいの?という疑問に答えます。
実はこの2つのシステム、大元は同じナイデッカーグループの技術なのですが、驚くほどキャラクターが真逆です。
スーパーマチックは全自動・クルージング特化

足を踏み込むだけで手を使わずに完全ロックできる手軽さは唯一無二。
ただし、ストラップの感触は独自的。
エッジの切り替えでワンテンポ遅れるルーズさがあります。また、パーツが多いためバイン自体が重く、初期セッティングが少しシビアです。
通常のストラップバインディングとは別物の感触で、ルーズな使い心地でゲレンデをゆったりクルージングするなら魅力的なモデルです。
過去にレビューしているので気になる方は参考にしてください。
▶【SALOMON】XA SUPERMATIC試乗レビュー!
フェーズシステムは半自動・滑りのキレ妥協ゼロ
足をスライドさせて入れ、ハイバックを閉じる(最後にラチェットを増し締めする)という「半自動」の手間はあります。
しかし、ベースプレートは通常の2ストラップバインと全く同じ固定された骨格なので、重さも普通のバインと違いを感じられず、滑りのレスポンスやキレを1ミリも妥協していません。
さらには、モデルのラインナップも豊富なので自分のスタイルに合ったフェーズシステムを選べる点もスーパーマチックとは異なる点です。
「スーパーマチック」と「フェーズ」選び方まとめ
「1秒でも早く、手を使わずに楽に滑り出したい!まったりクルージング派」 → スーパーマチック(XA SUPERMATIC)
「普通のバインと同じ軽さとキレのまま、脱着だけ爆速にしたい!カービング・グラトリ派」 →フェーズシステム(今回の3モデル、またはRome、ThirtyTwo)
【コスパ賢者の裏視点】スペックと価格の「ねじれ現象」を暴露!本当に費用対効果が高いブランドは?
ここまで全モデルの特徴を紹介してきましたが、最後に私の掲げる「コスパMAX哲学」の視点から、カタログを並べただけでは絶対に気づけない裏の真実をお伝えします。
実は、各ブランドのスペックと価格を冷静に見比べると、面白い「ねじれ現象」が起きているのです。
「カーボン=高い」の常識が崩壊している?
スノーボードのギアにおいて、カーボンを使用したハイエンドモデルは「最高峰=一番高い」というのが普通ですよね。
今期のラインナップを見ると、JONESの最上位カーボンモデルや、ROMEのカーボンモデルはやはりそれなりの高価格帯に設定されています。
しかし、ここで注目してほしいのがバタレオン(BATALEON)です。
なんと、JONESの「カーボンを使っていない、通常のナイロンベースモデル(MERCURY FASE)」よりも、バタレオンの「カーボン配合プロモデル(Blaster Pro AW FASE Tor)」の方が、定価ベースで遥かに安く設定されているのです。
カーボンを使ったモデルは気になるけど、高額だから確認せずにほかのモデルにしようかな…と思った人は、まず各モデルの販売価格をチェックすることをおすすめします!
【全12モデル総まとめ】フェーズシステム目的別おすすめマップ
ここまで4ブランドの全モデルを深く掘り下げてきましたが、「結局、自分のスタイルにはどれが合うの?」と迷ってしまう方のために、目的別に分かりやすく4つのグループに整理しました!
あなたの求める滑りに合わせて、コスパMAXな相棒を選んでみてください。
① カービングのキレと自由度を求める人(ミドル〜ハードフレックス)
「カービングで雪面をガッチリ捉え続けるキレとボード上での自由度が欲しい」という方は、高剛性なベースプレートやアルミカップを持つこちらの骨格が間違いありません。
- Bataleon: Blaster AW FASE(ブラスターエーダブリューフェーズ)
- ROME SDS: Katana AW FASE(カタナエーダブリューフェーズ)
- JONES: MERCURY FASE(マーキュリーフェーズ)
- ThirtyTwo: T32M FASE
② 究極のハイエンド・異次元のレスポンスを求める人(カーボン搭載・最高峰)
「カーボン素材による圧倒的な軽さと、1ミリの遅れもない極限の反応スピードが欲しい」というライダー向けのハイエンドモデルです。
- Bataleon: Blaster Pro AW FASE Tor
- ROME SDS: Katana AW Pro FASE
- JONES: ZENITH FASE
- ThirtyTwo: T32M XLT CARBON FASE
③ グラトリ・ジブ・低中速でのルーズさを求める人(ソフト〜ミドルフレックス)
「足元の自由度が高く、しなやかにスタイルを出したい!」という方は、柔軟なクッション材を持つこちらがベストバイです。
- Bataleon: GHOST FASE(ゴーストフェーズ)
- ROME SDS: VOLT FASE(ボルトフェーズ)
- JONES: NEBULA FASE(ネブラフェーズ)
- ThirtyTwo: BASIN FASE(ベイシンフェーズ)
④ 1秒でも早く楽に滑りたい!ゲレンデクルージング派(完全自動)
「滑りのキレよりも、とにかく手を使わずに一瞬で脱着したい!まったりゲレンデをクルージングしたい」という方は、フェーズではなくこちらのシステムが幸せになれます。
- Nidecker: スーパーマチック(SALOMON:XA SUPERMATIC含む)
こくだん的「賢い選択」のあとがき
今回全モデルを徹底分析して分かったのは、フェーズシステムは「Bataleon × ROME」と「JONES × ThirtyTwo」という2つのグループで骨格(ベースプレートの金型や設計思想)を共有しているということです。
もし同じ骨格のモデルで迷ったときは、
- セッティングを細かく自分好みにカスタムしたい派 ⇒ ROME(ピボットマウント搭載)
- シンプルな初期設定のまま手軽にコスパ良く使いたい派 ⇒ Bataleon
といった視点で選ぶと、お金も時間もムダにしない「費用対効果MAX」の買い物ができますよ!
こくだんスノーボードの全試乗モデルが一覧になったページはコチラをチェック!
【エピローグ(epilogue)】
新しいモデルの感触は最高で試したい。でも
「スノーボードはお金がかかる…」
「財布が追い付かない…」
そう悩んでいる方にこそ、私が実践している『費用生成システム』を知ってほしい。
我慢してスノボを諦めるのではなく、仕組みを作って全力で楽しむ。
私が年間38万円を捻出し、趣味も家族の時間も妥協しなくなった具体的な手順は、こちらのロードマップにまとめています。
浮いたお金で、どんなギアでどの雪山へ行きますか?
節約家スノーボーダーこくだんが「年間で38万円」を捻出した方法を大公開!
生活の質を下げない節約を実践してスノボ資金を捻出している私「こくだん」のロードマップに隠された節約思考法(深い部分)をお伝えします。
あなたもお金の自由を手にできる!苦しくない節約の極意は固定費の削減だ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
スノボ歴20年越え、40代の私が『ムダを削ぎ落とし、最高の満足を手に入れる』ために辿り着いた【こくだんプロフィールとコスパ哲学】も、ぜひあわせて覗いてみてください。
人生、ここからがもっと楽しくなります!











