【MOSS裏話4】ツイスターとレジットの違いは?誕生の裏に隠されたメーカーの誇り

25-26モデルからMOSS SNOWBOARDS(モス)のハンマーヘッドラインナップに彗星のごとく登場した新モデル「LEGIT(レジット)」。
しかし、カタログのスペック表を穴が開くほど眺めてみると……ボード長、ウエスト幅、有効エッジ、サイドカットに至るまで、長年MOSSのフラッグシップとして君留していた「TWISTER(ツイスター)」と全く同じ数値が並んでいます。
「え、これって中身はツイスターのままで、ただ名前を変えただけのモデルチェンジなの……?」
そんな疑問を確かめるべく、試乗会でMOSSのメーカー担当者さんに直接真相を聞いてみました!
するとそこには、カタログスペックだけでは絶対に分からない、メーカーのプライドと絶体絶命のピンチをチャンスに変えた熱いモノづくりドラマが隠されていたのです。
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レジットを語る上では外せない「ツイスター」という絶対的存在

LEGITの真価を理解するには、まず先代モデルである「TWISTER(ツイスター)」を知る必要があります。
MOSSのハンマーヘッドにおける最高峰として君臨していたツイスターは、0.3mm厚のメタルにグラスファイバーとウッドコアを融合させた絶妙なバランスが最大の武器でした。荒れた雪面でもバタつかず、エッジを立てればギュンギュンにターンが切れていく、まさにカービング派憧れの完成された名機。
乗り手の意図に鋭く反応するそのフィーリングは多くのカーバーを魅了し、「ハンマーヘッドならツイスター」と言わしめるほどの圧倒的な人気を誇っていたのです。
しかし……そのツイスターの「鋭い切れ味」と「しなやかさ」を支えていた一番の心臓部こそが、他ならぬ「0.3mm厚のメタル」でした。そしてこのメタルが、LEGIT誕生の大きな運命の歯車を動かすことになります。
「もうユーザーに届けられない!?」0.3mmメタル調達不能のピンチから始まったLEGIT開発
ツイスターが絶大な人気を集めていた最中、メーカーを突然のピンチが襲います。
なんと、海外のメタルサプライヤーが「0.3mm厚のメタルの製造を終了する」と通達してきたのです。
ツイスターのあの絶妙な乗り味は、0.3mmメタルがあってこそ成り立っていたもの。「素材が手に入らない=これまでのツイスターはもう作れない」という、メーカーにとって絶体絶命の状況に追い込まれました。
そこでMOSSが選択したのは、妥協して似たようなボードを作るのではなく、手に入る「0.4mm厚のメタル」を使って、ツイスターを超える新しい最高峰ボードを作り出すことでした。
ここから、LEGITの開発という長い試行錯誤の旅が始まります。
ツイスターの圧倒的な切れ味とエッジグリップを継承しつつ、かつてMOSSにあった0.5mmメタル搭載の名機「MAJEST(マジェスト)」のような、しっとりとした上質な乗り味も融合させたい——。
0.4mmメタルをベースに、ウッドコアの調整やグラスファイバーの組み合わせを幾度となく変更し、プロトタイプを叩き直す日々。試行錯誤を重ねること実に約3年。ピンチを乗り越え、ツイスターとマジェストの「イイトコ取り」を実現して満を持して誕生したのが、この「LEGIT」だったのです。
MOSSの不安を吹き飛ばす爆発的人気!生産が追いつかないほどの熱狂
「ツイスターという完成された名機から、新しいLEGITへと移行して、果たしてユーザーに受け入れてもらえるだろうか……」
リリース前、メーカー担当者さんの頭にはそんな不安もあったそうです。しかし、蓋を開けてみればその不安は一瞬で吹き飛ぶことに。
LEGITの乗り味は瞬く間に話題となり、注文が殺到!あまりの人気に工場の生産が追いつかず、まさかの「大幅な納期待ち」が発生する事態に。さらに続く26-27モデルに関しては、クオリティを維持するために「減産対応(生産制限)」を行わざるを得ないほどの希少状態となっています。
それもそのはず、LEGITが作られているのは、パイオニアモスの原点とも言える新潟の「内山工場」。
生産ラインのキャパシティもあるため、大量生産ができません。まさにMOSSのプライドと技術が詰まった、プレミアムな1本なのです。
【これこそホントの試乗会裏話】なぜ!?26-27モデルから「160cm」が消えた本当の理由
ここで、試乗会で聞いてきた超マニアックな裏話をひとつ。
カタログ上はツイスターと全く同じサイズ展開でスタートしたLEGITですが、26-27モデルから「160cm」というサイズがお休み(ラインナップから除外)になります。
「え、なんで160がなくなっちゃうの?」と思いますよね。メーカーの方に理由を直撃したところ、ハンマーヘッドの歴史に裏付けられた納得の答えが返ってきました。
もともとツイスターの初期時代、160cmというサイズは「ブーツのドラグ(つま先やかかとの引っかかり)対策」として、ウエスト幅を太めに設定して投入されたモデルだったそうです。
しかしその後、設計技術の進化とともに159cmや163cmといった、160cmよりもさらにウエスト幅が太くドラグに強いモデルが追加されました。
つまり、159cmや163cmがドラグ問題を完璧にクリアしてくれたことで、「ドラグ対策機としての160cm」はすでにその歴史的役割を終えたということなのです。
ちなみに私自身、この「伝説となって消えていく160cm」のツイスターに試乗した経験があります。
カービング中級者レベルの私にとってはかなり背伸びをして試乗したモデル。

扱いきれなくて手こずった良い思い出のサイズなんです(笑)。160というサイズが役割を終えて引退していくストーリーに一人のスノーボーダーとしてなんとも感慨深いものがありました…。
そんなツイスターに試乗した記事はコチラ!
【MOSS】ツイスターの評判が気になる中級者が試乗したら衝撃の結末に…
ピンチをチャンスに変えたMOSSの誇り。だからこそLEGITを選びたくなる
スペック表だけを見れば「ツイスターの改名版?」と思ってしまうLEGIT。
しかしその裏には、「0.3mmメタルの廃盤」という存続のピンチを乗り越え、3年もの歳月をかけてツイスター以上の名機へと昇華させたMOSSの並々ならぬ熱意と誇りが詰まっていました。
- ハイスピードで雪面に張り付くような強力なグリップ感が欲しい人
- ツイスターの切れ味に、さらに「しっとりとした上質な安定感」を求めたい人
- テクニカル選手権やディープなカービングで極限のターンを描きたい人
生産数が限られ、手に入れること自体が難しくなっているLEGITですが、メーカーの「ユーザーに本当に良いスノーボードを届けたい」という妥協なきモノづくりスピリッツを知れば知るほど、所有欲を激しく刺激される至高の1本です。
もしショップや試乗会でLEGITに出会えるチャンスがあれば、ぜひその手にとって、MOSSの情熱が詰まった最高の感触を確かめてみてください!
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スノーボードのギア選びに、万人に共通する『正解』はないと私は考えています。身長や体重、スキル、そして身体の感覚まで、条件は一人ひとり違うからです。だからこそ、私のレビューは鵜呑みにせず『一つの指標』として参考にしてください。スペック表と私の説明を照らし合わせ、あなた自身で判断して選んだ一本こそが、きっとあなたの最高の相棒になるはずです。
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せっかく手に入れた新しいギアも、日頃のメンテナンス次第でその性能は半減してしまいます。「現場でサクッと最高の状態を作る」ために、車やウェアのポケットに忍ばせておきたい厳選アイテムをまとめました。
①【足元の安全】緩んだビスはその場で即解決!携帯用ドライバー
「急にボードが扱いづらくなった…」
と思ったらバインが緩んでグラグラになっていたという経験ありませんか?
私はバインへ負担をかけやすい滑りなのか、ビスの緩みが多いです。
グラグラのバインで滑り降りるのはストレスですよね((+_+))
メンテナンススポットを探すのも、時間と労力を奪われる…
手のひらサイズの携帯用ドライバーがあればその場で解決できちゃいます!
バインの急な緩み対策に、1本持っておくと重宝しますよ!
②【滑走性のベース】滑走面の汚れをガッツリ剥がす!ポケットスクレーパー
「なんか今日、板の走りが悪いな…」
と思ったら、ワックスを塗る前にまずはこれで古いワックスや雪面の汚れ(油分や黄砂)を削ぎ落としましょう。
これだけで板の滑りが劇的に変わります。
14.5cm×6cmのサイズならポケットに入れられる!
③【加速の仕上げ】春の悪雪や湿り雪も恐くない! 簡易ポケットワックス(生塗りタイプ)
フラットバーンでボードが失速する…
春の湿り雪でボードが走らない…
走らないボードは楽しめないだけでなく、地味に体力も削り取ります。
ワックスはスノーボーダーの必須アイテム!
滑走面にサッと塗って伸ばすだけで、驚くほど走る板に生まれ変わります。
アイロン不要で、塗ったらそのまま滑れる手軽さがおススメポイント!
しっかりメンテナンス派にはホットワックスがおススメです。
私はホットワックスも利用しています。
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【エピローグ(epilogue)】
新しいモデルの感触は最高で試したい…でも、、、
「スノーボードはお金がかかる…」
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