OGASAKA FCと言えば歴史あるOGASAKAの手掛ける完成度の高い国産カービングボード。
・OGASAKA FCが気になるけど、実際のユーザーの意見を聞きたい。
・OGASAKA FCとFC-Sのどちらが自分に合うのかを知りたい。
・OGASAKA FCのカービング性能を知りたい。
このような疑問に、FCユーザーで試乗会で24-25モデルに試乗した私がお答えします!
OGASAKA FCは人気のカービング向けボード。
最近、注目度の高くなっているカービングがきっかけでFCがどんなボードなのか気になっている人も多いのでは?
OGASAKA FCは気持ちよくカービングできる素晴らしいボードですよ。
FCなら安定感のあるキレたカービングが手に入る!
長年OGASAKA FCを使用する私がユーザーの目線で24-25モデルを試乗して感じたFCの滑りやFC-Sとの違いを評価レビューしますね。
カービングの安定感:
グラトリと遊びやすさ:
中級者の扱いやすさ:
トータルコスパ:
OGASAKA FCを愛用ユーザーが評価!FC-Sとの滑りの違いは?

普段は旧型のFC154を愛用しているFCユーザーがめいほうスキーで開催された試乗会で24-25モデルのFCに試乗するチャンスが巡ってきました!モデルの違いによる感触はどうなのか?興味津々になりながら試乗に向かうのでした。
OGASAKA FC 24-25モデルの試乗レビュー

訪れたのは岐阜県めいほうスキーで開催された24-25モデルの試乗会。
大規模試乗イベントと言うこともあり、多くのスノーボーダーでにぎわい活気にあふれています。
そんな試乗会でOGASAKAのテント前には目移りするような全モデルのボードが取り揃えられています。

今回私が手にしたボードはOGASAKA FC157。
試乗会でFCは注目の的でタイミングが合わないと試乗できない人気サイズのOGASAKA FC157を借りることがでたのは素直に嬉しい☆彡

普段は旧型OGASAKA FC154を使用しているので、進化モデルのポテンシャルに興味が湧きます。
普段使用しているFCとの違いは手に取った瞬間に感じました。
「軽い!157なのに…普段使用している154よりも重くない…」
OGASAKAスタッフの方によると、毎年進化しているので24-25モデルと旧式モデルとは別物とのこと。
進化を続けるFC、滑る前から違いを見せつけてくるとは…
そんなFCですが、まずはボード全体を観察してみましょう。

24-25モデルのFCは鮮やかなブルーカラー。
今まではダークトーンのカラーが多い印象のFCだけに大幅なイメージチェンジ。
24-25モデルのトップシートはツヤ感のないマットな仕上がりです。
ソールも観察してみましょう。

ソールはグラファイトソールで、OGASAKAのワンポイントのがシンプルさを物語っています。
裏側から見ると、セミハンマー形状で有効エッジの長さがよく分かります。
安定感のありそうな形状ですねぇ。
バインディングを取り付けたらワンフットスケーティングで感触を確かめてみましょう。

ワンフットスケーティングで滑り出してみると、さすがのOGASAKAソール!
軽く蹴り出しただけでもスゥ~っと滑っていきます。
周りのボーダーのボードの走りとは明らかに違うソールの滑走性の良さが分かります。
そのままリフト乗り場まで移動してゲレンデ上部を目指します。
リフトに乗っていると板を履いている足が楽~って思えるくらい旧型のFCとは重量感が違う。

OGASAKA FCのフレックスとトーションはハリを感じる
リフトを降りたてバインを締めたらボードのトーションやフレックスをチェック。
トーションやフレックスは張りはあるけど硬すぎず柔らかすぎない。
ただ、CTよりはしっかりとした張りを感じますね。
《OGASAKAでFCにも負けない人気ボード、24-25モデルCTとCTWのレビュー記事はコチラ》
FC157に試乗したのは3月上旬。
奥美濃エリアは2月末くらいから雪が緩んできやすいんですけど、試乗会の日は寒気のお陰で気温もマイナス!雪質も良くてカービングしやすいバーン。
ガリガリのアイスバーンでも春先のシャバ雪でもないコンディションは嬉しい☆彡

バインを締めたら24-25モデルのFC157試乗開始です。
まずはヒールターン…
かかと側に体重を乗せながらターンを切っていくとさっそく衝撃を受けます。
「何だ!?この滑りやすさは…」
プレターンでこんなにも違いを感じるのってくらい24-25モデルのFCには安定感がある。
普段から年式は違えどFCに乗っている影響もあるのでしょうが、違和感もないし非常に乗りやすい。
そのまま、ヒールサイド・トウサイドとターンを繰り返していきます。
もう安定感が安心感につながってどんどんボードを立てていけます。
「おぉ…FC!安定感がハンパない」
ボードを立てていくことで長くなるセミハンマー形状特有の有効エッジがノーズからテールまでベターっと雪面に吸い付いているような感覚の安定感。
ワイドボードの安定性とは違うFC独特の安定性を感じます。
ワイドボードは太いエッジ部分が雪面をしっかり噛むような安定感なんですけど、FCは雪面に吸い付いているような安定感。
ボードのウエスト幅は細いからヒールターンからトゥサイドターンへの切り返しもスムーズ。
滑りながら「FC157…乗りやすいわ。こんなに簡単に気持ちよくカービングできるなんてズルい。」と思わずつぶやいてしまいました(笑)
OGASAKA FCの乗り方で私が意識しているのはポジション
OGASAKA FCはオートマチック的にターンができてポジションを変えずにカービングターンがやりやすいボードなんて耳にします。
実際にOGASAKA FCを使用している私の乗り方はどうなのか?
滑りで注意しているのはポジションを前後に変える意識です。
そのままのポジションでオートマチックに乗れるんじゃないの?と思うかもしれませんが、ポジションを変えないとヒールターン後半で「ガガガッ」とズレます。(私の場合はですが…)
フロントサイドターンは、つま先で荷重をかけるからターンでズレることは少なく、角付けしたら気持ちよくターンができる。
カービングターンで難しいのは、やっぱりヒールターン。
ヒールターン中に「ガガガッ」とズレてしまい、気持ちいいターンができないと悩む人も多いのではないでしょうか?
ヒールターン前半はノーズ側の足で角付けをするから、どうしてもノーズ側に体重が乗りやすくなってしまう。そのままの姿勢だとターン後半でズレてしまう。
ターンでの安定にはテール側の重さもある程度必要なので、私はターン後半でテール側へのポジション移動を意識した乗り方になっています。
気持ちいいカービングターンを手に入れるためにはFCを選べば大丈夫!と言いたいところですが、FCでもポジションの移動は必要です。
とは言っても、ポジションの移動はラウンドボードのCTの方がシビア。
CTはヒールサイドターンでテールの荷重が抜けるとテールがすっぽ抜けそうになるので、FCの方がポジションはアバウトでも大丈夫なんですけどね(笑)
FCもターン中のポジションを意識して滑ることができれば、ターンは本当に気持ちいい。
FCは半円を描くようなターン弧を描けるので、ターン後半で切れ上がるようなカービングターンもできちゃいます。
OGASAKA FCはこれからカービングを上達したいと思っている中級者におススメ

OGASAKA FCは中級者でも乗れるボードです。
OGASAKA公式カタログには『最近カービングの比重が高まってきたという方に是非おすすめしたいボードです』と記載があるくらい。
セミハンマー形状だから、ハンマーヘッド形状のボードよりもターンの入りが滑らか。
セミハンマー形状はラウンドボードの自由度を最大限に残しているからハンマーヘッド特有の癖もない。
私、過去にハンマーヘッドのボードに試乗したことがあるんですが、特有の癖にてこずりました。
ハンマーヘッド形状になるとターンにガツンと入っていくから、ある程度ボードの特性に滑り方を合わせられる技術がないと乗りこなせない。
《カービングに特化したいならハンマーヘッドボードもおススメ》
OGASAKA FCは有効エッジが長い分、低速域でのボードのスライドやボードをさばいたトリックはラウンドボードに比べてやりにくさがあるものの、地形に入って遊んだりもできるし中級者レベルでも充分に乗れるボードです。
実際に中級者の私も気持ちよくカービングしていますからね(笑)
85点雪面に吸い付くような安定感
40点遊べるが、フレックスも硬めで純粋なラウンドボードには劣る
80点ポジション移動を意識すればオートマチック
80点旧FCユーザーも驚く軽快さと安定感の進化。FC-Sほどシビアではない、安定感を手に入れたい中級者のためのキレるカービングボード高い完成度
この評価は、私(こくだん)個人の「カービング中級レベル、グラトリ初心者レベル」という独自の体感に基づいています。一般的なプロやスペック評価ではなく、中級者が『乗りこなせるか、楽しめるか』というリアルな視点を最重視して点数化しています
こくだんスノーボードの全試乗モデルが一覧になったページはコチラをチェック!
試乗したOGASAKA FCをカタログスペック表を参考に深掘りしてみた

普段使用していた旧型のFCでも楽しいカービングを楽しめているのですが、進化したFCには更なる魅力を感じた良い試乗経験となりました。そんなFCについてスペック表も確認しながら深掘りしてみたいと思います。
OGASAKA FCと言えば「カービング」
スノーボードはスタイル別に、パウダー、グラトリ、ジブ、キッカー、カービングに分類されたりします。
その中でカービングに向いているのがOGASAKA FC。
カービングに向いているボードがいろいろある中で、OGASAKA FCはどんなカービングができるの?と思った人はマーシーを参考にすると良いですよ。
SAJ全日本スノーボード技術選手権フリースタイル男子において優勝を果たした「マーシー」こと、滝口雅司さんがメインで使用しているモデルがOGASAKA FCなんです。
スピードに乗せたキレキレのカービングとターンと合間に入れるオシャレなトリックは見る者を魅了するんですよ~。
動画を見るとマーシーの滑りに惚れ惚れしちゃうこと間違いなし(笑)
OGASAKA FCを長年愛用した私が思うことは、やっぱりカービングが気持ちいい。
私のような中級者レベルであっても、カービングの楽しさや気持ちよさを感じられるボードがOGASAKA FCです。
OGASAKA FCの長さはどう選ぶ?

私は身長162cmで足の実寸は24.0cmです。
普段愛用しているOGASAKA FC154でもドラグを気にせずにカービングしています。
試乗したFC157でもガッツリカービングできましたが、ブーツが大きい人ならドラグも気になるところ。
ブーツサイズとウエスト幅は確認した方がよいですね。
OGASAKA FCとFC-Sの体感的な違いを解説
OGASAKA FCをチェックすると、どうしても気になるのがFC-Sの存在です。
FC-Sは、FCをさらに強化したエキスパート向けの高速カービングボードとして位置づけられています。
私が感じる最大のポイントは、ボードに要求される技術のシビアさです。
- FC:中級者のためのバランスが取れており、気持ちよさ(楽しさ)を重視したカービングができます。
- FC-S:強いフレックスと高い反発力が特徴で、その性能を引き出すには高い技術と強い圧力が求められます。
これからカービングを上達したい、気持ちよく滑りたいという方には、FCが断然おすすめです。
FC-Sは、FCで十分カービングに慣れた後に、さらなるスピードとキレを追求したくなった時に検討するボードだと私は考えています。
【こくだん基準】OGASAKA FC 24-25モデルに乗ってほしい人
OGASAKA FC 24-25モデルは、「カービング上達を目指す中級者のためのボード」だと、私の経験から感じました。
このボードは、あなたの「もっと上手くなりたい」という熱意に、間違いなく応えてくれます。
特に、以下のような悩みを抱えている方に、このFCを最高の相棒として強くおすすめしたいです。
ポジションに自信がない中級者の方にとっては、他のラウンドボードより、ポジションが多少アバウトでも気持ちよくターンに入れます。「ガガガッ」とズレる不安を減らし、安定感の中で正しいポジションを楽しく学べます。
安定感を妥協したくない人にとって、FCならワイドモデルでなくても、FC独特の「雪面に吸い付くような安定感(90点)」が、高速域での不安を解消。ボードを深く倒し込む挑戦を後押ししてくれます。
とにかくカービングが上手くなりたい人にとって、FCは操作性の良さ(85点)と高い安定性を両立。このバランスのおかげで、上達の楽しさを強く感じられるはずです。
こくだんスノーボードの全試乗モデルが一覧になったページはコチラをチェック!
【24-25 OGASAKA FC レビュー】FCユーザーが評価!中級者がFC-Sより選ぶべき理由のまとめ
記事のポイントをまとめます。
OGASAKA FCは、「カービング」という軸は譲らないセミハンマーボードです。 気持ちよさ、操作性、安定感のバランスは、今期モデルで過去最高に進化しました。
FC-SよりFCを選ぶべき最大の理由は、中級者にとっての「ちょうどよさ」です。 FC-Sのシビアな要求がなく、安定感の中でカービング上達の楽しさを存分に感じられます。
▶︎ FCの中古・型落ちモデルが気になる方はこちら
▶︎ FC-SW(ワイドモデル)を検討している方はこちら
▶︎ FCの最適なポジション・セットバックを知りたい方はこちら [ 現在記事執筆中 ]
【こくだん哲学の原点】
私がスノーボードの道具選びだけでなく、人生全体で「費用対効果MAXの賢い選択」を徹底するようになった理由。それは、ムダな時間と感情のコストを排除する哲学にあります。
その哲学の原点となった、人間関係の原理原則を学ぶ記事はこちらです。














