オガサカFC乗りがYONEX THRUST(スラスト)に試乗!違いを独自目線で評価レビュー!

節約家PTスノーボーダーのこくだんです。
ヨネックスが誇るセミハンマーボード『THRUST(スラスト)』。一体どんな乗り味なのか気になって仕方がなく、実際に雪上でその実力を確かめてきました。
実はスラストに乗る1週間前、同じくヨネックスの『SYMARC Mg(シマーク マグ)』にも試乗していたのですが、その時はじっくり比較するタイミングが合わず……。「シマークとスラストでどう違うのか、やっぱり自分の足で試したい!」という思いを抱えていたところ、ついに今回、試乗する機会が巡ってきました。
実際に乗ってみて感じたのは、ヨネックスならではの「軽さ」を生かした軽快な操作性と、カービング中級者でも絶対にズレない抜群の安定感。
さらに、ノーズ寄りにフラットを持つ特殊なキャンバー構造のおかげで、セミハンマー特有の「一気にガツンと噛む唐突さ」がなく、セミハンマー系に初めて挑戦するエントリー層でも扱いやすい懐の深さを備えていました。
普段は「OGASAKA FC(154cm)」を愛用している私の目線から、最先端のカーボン技術が詰まったこのセミハンマーがどんな走りを見せてくれたのか、詳しくレビューしていきます!
こくだんスノーボードの全試乗モデルが一覧になったページはコチラをチェック!
自分に合う板を様々なモデルと比較して選びたい方は、こちらの『オールラウンドボード徹底比較』もチェックしてみてください!
オガサカFC乗りがYONEX THRUST(スラスト)に試乗

春のぽかぽか陽気に包まれた3月半ばの「めいほうスキー場」。
お昼過ぎのゲレンデは、太陽の光で雪がシャバシャバになり、たくさんの人が滑ったあとでボコボコとした荒れ馬のようなコンディションになっていました。
ずっと気になっていたヨネックスのカービングモデル『THRUST(スラスト)』。
私は普段は「OGASAKA FC」の154cmを愛用しているので、最先端のカーボン技術で作られたセミハンマーボードが一体どんな走りをするのか試したかったんです。
1. ブースでの出会い:「ハンマーなのにフラット?」不思議なスペック

試乗ブースでTHRUSTを受け取って、まず目に入ったのがスペックシールに書かれた「EASYRIDE CAMBER 1/2」という文字でした。
一般的なセミハンマーやハンマーヘッドと呼ばれる板は、ノーズ(先端)ギリギリまでアーチが伸びていて、板を傾けた瞬間に「ガツン!」と雪に刃物を立てるように強烈に噛み込むのが特徴です。
でも、このTHRUSTはノーズの手前にあえて「平らな部分(フラット)」が作られている構造なんです。
「先端が少し平らになっているセミハンマー……? これが雪の上でどういう動きをするんだろう?」と、滑る前からすごく興味が湧いてきました。
2. 滑る前の第一印象:長さを感じさせない軽さと、ズッシリした芯の強さ

私の体格は身長162cm・体重53kg。
普段はOGASAKA FC154cmに乗っていて、扱いやすさを重視するなら150cmでもしっかりカービングが切れるくらい小柄なタイプです。
そのため、THRUSTのラインナップで一番短い「157cm」というサイズは、自分にとってはかなりの長めサイズになります。
手に取ると、157cmという長めでゴツいシルエットな一般的なセミハンマーボードと比べると軽いです。
さすがはヨネックス、独自のカーボン技術のおかげで余計な重さがすっきり削ぎ落とされている感じがします。
この軽さなら、少し長めのサイズでも取り回しに苦労しなさそう。
ちなみに、今回セットアップするバインディングもヨネックス。

国産ブランドのフラックスがベースのモデルなんです。
普段からフラックスを愛用している私にとっては馴染みやすバインです。
YONEXのSPINEBICKの感触はコチラの記事で詳しく紹介しています。
【26/27】YONEX SPINEBACK試乗評価レビュー!春のめいほうで体感した超ダイレクトな使用感
バインディングを取り付けたボードを観察してみます。

軽いのに、板の中身(コア)にしっかりと厚みがあって、芯が一本どっしりと通っているような剛性を感じるんですよね。
普通、軽くて硬い板は荒れた雪の上だとポンポン跳ねてしまいがちですが、このボードはどんな感触なのか。

グラファイトソールは走りの良さが伺えます。
スラストの「軽さと硬さ」が雪の上でどう噛み合うのか、期待を胸にリフトへ乗り込みました。
3. THRUST(スラスト)のカービングは軽くてキレる

まずはお昼過ぎの緩やかな斜面で、ゆっくりターンの感触を確かめてみました。
【低速〜中速:ガツンじゃなくて「じんわり」馴染むターン】
普通のセミハンマーボードだと、つま先やかかとに体重を乗せて板を立てた瞬間、ノーズが「ガツン!」と雪面を捉えて、一気に強い力で曲がり始めます。
ところが、THRUSTでじわっと体を傾けていくと……
「あれ? すごくスムーズにターンに入っていく……!」
一気にノーズが噛み込むのではなく、車のサスペンションが優しく衝撃を吸収してくれるように、マイルドにターンがスタートするんです。
「ノーズの噛みつきが優しいってことは、エッジがとらえきれずに途中でズルッと滑り出ちゃうのかな?」と一瞬思ったのですが、ここからがこの板の面白いところでした。
身体の軸を斜めに傾けてしっかり足元に体重を乗せていくと、マイルドに入ったノーズに続いて、板全体のエッジが力強く雪をつかみ始めます。
滑り出しは「優しくマイルド」なのに、ターン中は「絶対にズレない安心感」。
ノーズの平らな部分が、滑り出しの急激なショックをうまく逃がしてくれて、誰でもスムーズにターンに入れるゆとりを作ってくれているんですね。
【高速〜急斜面:ボコボコの春雪を押し潰すブレなさ】
続いてスピードを上げて、ボコボコに荒れた中急斜面へ飛び込んでみました!
普通なら、小柄な体格で長めの板に乗っていると、雪の凸凹に弾かれて足元がバタつき、エッジが抜けて転んでしまいそうな場面です。でもここで、滑る前に感じた「板の厚みと硬さ」が本領を発揮しました。
背中から太ももの裏あたりの筋肉を意識して、ぐっと板の中心にプレッシャーをかけると、足元の頑丈なコアがボコボコの雪を「バシッ」と押し潰しながら突き進んでくれます。
カービングで苦手意識を持ちやすいヒールサイドターンは、荷重が上手くできないとテールが流れて「ガガガッ」とエッジが噛まずにずれてしまうんですが、スラストは違います。
板自体が軽いので、ターンを切り替えるときは足元がフッと軽くなって157cmという長さを感じさせないほど扱いやすいのに、ターン中に雪を噛んでいる間は、バツグンの安定感があるんです。
愛用しているOGASAKA FCが「自分の身体の動きに合わせて、雪面に吸い付くようにきれいな円を描いてくれる優等生」だとすれば、このTHRUSTは「荒れた雪でも関係なく突き進み、ターンの入り口の怖さをなくしてくれる頼もしい相棒」というイメージですね。
THRUST(スラスト)とSYMARC MG(シマーク マグ)の違い
今回試乗したTHRUST(スラスト)とSYMARC MG(シマーク マグ)の違いも考えてみました。
まずなんですが、サイズラインナップが違います。
THRUST(スラスト)は157、161、165、169と長めのサイズ展開。
SYMARC MG(シマーク マグ)は151、156、160、164と小柄な私でも選べるサイズがある。
今回の比較、THRUST(スラスト)は157cm、SYMARC MG(シマーク マグ)は151cmとサイズ差がありすぎるので純粋な操作性比較とはならないのですが、私の感覚としては、SYMARC MG(シマーク マグ)は151cmの方が扱いやすかったです。
SYMARC MG(シマーク マグ)はハンマーボードですが前後にフラットがあり、操作性もマイルドでカービングの安定感もあり、ルーズな操作感もできなくはない。
サイズ感的にも自分で操作している感覚がつかみやすかったですね。
一方のTHRUST(スラスト)は157cmもあるので、軽快な操作性はあるもの、乗せられている感覚が否めない。
最近は、カービングだけでなく、スイッチランや軽いトリック、地形遊びも楽しみながらスノーボードを楽しんでいるのでこのような感触を持ったのです。
ボードを立ててどんなバーンもキレのあるカービングで突き進むようなスタイルの人にはTHRUST(スラスト)の操作性と安定感は合うと思いますね。
THRUST(スラスト)のサイズとスペック
| サイズ | 有効エッジ | 接雪長 | ノーズ・テール幅 | ウエスト幅 | サイドカーブ | スタンス幅 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 157 | 1295 | 1250 | 299/289 | 252 | 9.9/9.2/10.2 | 50-62 |
| 161 | 1335 | 1290 | 303/293 | 257 | 10.8/10/11.3 | 50-62 |
| 165 | 1375 | 1330 | 302/292 | 254 | 11.05/10.25/11.55 | 50-62 |
| 169 | 1415 | 1370 | 303/293 | 254 | 11.3/10.5/11.8 | 50-62 |
THRUST(スラスト)は4サイズ展開。
サイズが上がるごとにボードのウエスト幅も上がるのかと思いきや、一番ワイドなウエスト幅は161cm。
ただ、ノーズ・テール幅は161cm、165cm、169cmはそこまで変わらない。
面白いのがサイドカーブ。
複合サイドカーブで、テールに掛けてサイドカーブが大きくなっていく設計です。
OGASAKAのFCとは逆で、切れ上がるようなカーブではなくて、下に下に落下していくようなターン弧になる設計と読み取れます。
とは言っても、中級者レベルの私は滑っていてもそこまでサイドカーブのターン弧の違いまでは感じ取れませんでした。
これは、乗り込んでいかないと分からないレベルの差だと思います。
4. まとめ
試乗を終えて「これは面白い板だなあ」と感心したYONEX THRUST。
- ヨネックス独自の軽さで157cmでも取り回しやすい
- 頑丈なコアでボコボコ雪でもブレない
- フラットな構造でターンの導入も滑らか
という、すごく絶妙なバランスで作られています。
ただし、ひとつだけ個人的に惜しいと感じたのは「サイズの選択肢」です。
スラストの一番短いサイズが157cmからとなっているため、私のように身長160cm前後で小柄なライダーにとっては、少し選択肢が狭まってしまうのが正直なところ。
できれば150〜154cmあたりのサイズ展開があると、小柄な人や女性でももっと手に取りやすくなるのではと感じました。
とはいえ、この「軽さ」と「曲がり始めの優しさ」があるおかげで、162cm/53kgの私でも157cmをまったく問題なくコントロールできました。
そもそも、カービング向けモデルは、長い有効エッジで安定感を生みだす設計ですからね。
【こんなライダーにぴったりです!】
- 「セミハンマーに乗ってみたいけど、一気にガツンと噛み込む感覚がちょっと怖い…」という方
- 春先のボコボコした雪や荒れたゲレンデでも、バタつかずにカッコよくカービングしたい方
- 体格にマッチするサイズで、圧倒的な安定感と推進力を手に入れたい方
ターンの入り口で嫌な引っかかりがないので、恐怖感なく思い切って身体を斜めに傾けていけます。長めのサイズを選んでも軽快に扱えるので、ワンサイズ上げて安定感を高めたいカービング派の方におすすめできる一本です!
[ac-box title=”カービングの安定感:85点“]フラット領域によるマイルドなターン導入と、荒れ馬バーンを叩き潰すコアの剛性が圧巻[/ac-box]
[ac-box title=”グラトリと遊びやすさ:40点“]157cmの長さと強靭なコアのため、プレスや弾きなどの遊びは不向き。完全なカービング特化型。[/ac-box]
[ac-box title=”中級者の扱いやすさ:80点“]セミハンマー特有の「一気にガツンと噛み込んで引ったくられる恐怖感」がありません。ヨネックスならではの軽さも手伝い、ステップアップを目指すカービング中級者に優しい設計です。[/ac-box]
[ac-box title=”トータルコスパ総評:80点“]定価14万円超えと高価格帯ですが、最先端カーボン技術による圧倒的な軽量性と、悪雪を苦にしない走破性を兼ね備えています。荒れたゲレンデでもストレスなくキレのあるカービングを楽しみたい方には投資価値の十分ある1本です。[/ac-box]
[ac-box title=”【重要:こくだん評価の採点基準】“]この評価は、私(こくだん)個人の「カービング中級レベル、グラトリ初心者レベル」という独自の体感に基づいています。一般的なプロやスペック評価ではなく、中級者が『乗りこなせるか、楽しめるか』というリアルな視点を最重視して点数化しています[/ac-box]
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スノーボードのギア選びに、万人に共通する『正解』はないと私は考えています。身長や体重、スキル、そして身体の感覚まで、条件は一人ひとり違うからです。だからこそ、私のレビューは鵜呑みにせず『一つの指標』として参考にしてください。スペック表と私の説明を照らし合わせ、あなた自身で判断して選んだ一本こそが、きっとあなたの最高の相棒になるはずです。
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「急にボードが扱いづらくなった…」
と思ったらバインが緩んでグラグラになっていたという経験ありませんか?
私はバインへ負担をかけやすい滑りなのか、ビスの緩みが多いです。
グラグラのバインで滑り降りるのはストレスですよね((+_+))
メンテナンススポットを探すのも、時間と労力を奪われる…
手のひらサイズの携帯用ドライバーがあればその場で解決できちゃいます!
バインの急な緩み対策に、1本持っておくと重宝しますよ!
②【滑走性のベース】滑走面の汚れをガッツリ剥がす!ポケットスクレーパー
「なんか今日、板の走りが悪いな…」
と思ったら、ワックスを塗る前にまずはこれで古いワックスや雪面の汚れ(油分や黄砂)を削ぎ落としましょう。
これだけで板の滑りが劇的に変わります。
14.5cm×6cmのサイズならポケットに入れられる!
③【加速の仕上げ】春の悪雪や湿り雪も恐くない! 簡易ポケットワックス(生塗りタイプ)
フラットバーンでボードが失速する…
春の湿り雪でボードが走らない…
走らないボードは楽しめないだけでなく、地味に体力も削り取ります。
ワックスはスノーボーダーの必須アイテム!
滑走面にサッと塗って伸ばすだけで、驚くほど走る板に生まれ変わります。
アイロン不要で、塗ったらそのまま滑れる手軽さがおススメポイント!
しっかりメンテナンス派にはホットワックスがおススメです。
私はホットワックスも利用しています。
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