FNTCのTNTといえばコスパが良くて初心者向けの板。キャンバー構造のTNTC、ダブルキャンバーのTNTR、23-24モデルからはロウキャンバーのTNTLも仲間入り。
TNTC、TNTR、TNTLの滑りの違いが気になる
TNTシリーズはカービングができるの?
初、中級者が使ったらどう滑れるの?
こんな疑問を解決します。
FNTCのTNTといえば、開発ライダーのタッキーこと瀧澤憲一さんがYouTube動画で詳しく紹介してますよね。
TNTの特徴を詳しく知りたければ、この動画を見ればもうバッチリ!⬇
ただ動画を見ても分からないこともあるんです(-_-;)
瀧澤さんみたいな上級者じゃなくて、初級、中級者レベルのスノーボーダーが乗ってもちゃんと滑れるの?
中級者レベルのスノーボーダーがカービングしてもターンはキレるの?
そんな疑問を解決すべく、実際に試乗会に足を運んでTNTC、TNTLとTNTRに試乗しました。
結論、TNTCはターンターンの抜けが気持ち良くて、TNTLはカービングがキレる、TNTRもエッジがキレて気持ちいいターンはできる。
TNTC、TNTR、TNTLの試乗レビューを私の感想を中心にお話していきたいと思います。
スノーボードに乗った感覚は人それぞれなので 個人の感想という程度に読んでくださいね!
身長162cm 体重は55kg
普段使用しているボードは
OGASAKA FC 154
ブーツは バートンのアイオン 25.5cm
バインはフラックスの XF
FNTCのTNTC、TNTL、TNTRを試乗評価!
![](https://kokudanblog.com/wp-content/uploads/2024/05/wp-17159003872848324295756551730571-1024x576.jpg)
FNTC TNT Cを試乗してチェック
TNTCはキャンバー構造のモデル。
TNTC153をチョイスして試乗してみます。
![](https://kokudanblog.com/wp-content/uploads/2024/05/wp-17159003385364158349441642368636-1024x576.jpg)
バインを取り付けたらまずはフラットバーンで板チェック。
グラトリ向けなイメージのTNTCは柔らかいのだろうか…
ノーズ、テールに体重をかけてフレックスを確認すると、予想以上に張りがあってしっかりしている。
ボードのねじれ具合を確認すると、トーションも思った以上に柔らかくない。
脚力弱めの私からすると、全体的に硬さを感じました。
予想よりは硬く感じたTNTCの滑りはどうなのか?リフトに乗って山頂を目指します。
![](https://kokudanblog.com/wp-content/uploads/2024/03/wp-17110611444054105867469101726401-1024x576.jpg)
TNTCを試乗したのはホワイトピアたかす。
まずは緩斜面でボードの感触を確かめながら試乗スタート。
トウ・ヒールと体重をかけながらターンしてみると、クセがなくて扱いやすさを感じる。
フロントサイドターンとヒールサイドターンの切り返しもスムーズ。
軽くターンをした印象は良いですね。
次は中斜面でカービング性能を確かめます。
スピードに乗せたカービングに挑戦してみると、思った以上にカービングがキレる。
ターン後半でボードの圧をかけるとキャンバーボードならではの反発もあって切り返す感覚が気持ちいい。
ターンの抜け感が良くて滑りやすい。
スイッチランもグラトリ向けボードなだけあってスムーズ。
スライドさせたり取り回しも変な引っ掛かりが無くて扱いやすい。
オールラウンドに使えるTNTC、面白いボードでした。
![](https://kokudanblog.com/wp-content/uploads/2024/05/wp-1715900428312967297205598407831-1024x576.jpg)
FNTC TNT Lを試乗して板チェック
![](https://kokudanblog.com/wp-content/uploads/2023/11/img202303051016164197902996054069892-768x1024.jpg)
TNT L 153。
バインを取り付けてまずはフラットなところで板チェック。
ノーズ、テールに体重をかけて足を引き上げてみると簡単に引きあがらず、センターは張りがある。
ダブルキャンバーの板はグラトリがしやすくてセンターフレックスが柔らかくて板がグニャってしなるイメージがありました。
想像していたよりは硬め。
私はカービングやフリーラン好きの自称中級者で、グラトリは初心者。
今までカービング向きのボードを中心に試乗してきたので、実はダブルキャンバーのボードは初試乗。
ノーズを引き上げるにしろ、テールを引き上げるにしろ、軸足に正しく荷重をかけて、引き上げる足の力の入れ方や方向がずれていると、板は反応しないようです。
上級者の人達が動画で簡単そうにやっている板さばきも初心者が簡単にまねできるわけではないのですね。
感覚を確かめたら次はリフトに乗って山頂を目指します。
リフトに乗って感じたのは、とにかく板が軽い。
普段乗ってるOGASAKA FC はそれなりに重いですからね。
板が軽いとリフトに乗ってる時もこんなに楽なんだと少し感激しながら山頂に到着です。
FNTC TNT Lの滑りをチェック
滑り始めて私の第一声。
ターンがめちゃくちゃ楽。
フロントターン⇒ヒールターン⇒フロントターン。
つま先⇒かかと⇒つま先に体重が移しやすくて簡単にターンに入っていけます。
こんな感覚は初めて。
さらに、板が軽いから取り回しも楽。
初めてのダブキャンだったので少し警戒しながらカービングターンをしてたのですが、案外ずれない。
ターンはキレる。
思い切って普段通りの感覚でカービングターンをしてみると、予想以上に滑れる。
TNTL、めっちゃ楽しいやん。
私が試乗したのは3月のホワイトピアたかす。
雪も緩んでシャーベット状のコンディションだったからTNTLでもターンがキレたのかも…
ガリガリのボコボコのジャガイモアイスバーンだと弾かれてたかもしれないですね。
ちなみに私はグラトリ初心者なのでTNTLのダブキャンの本来の性能は引き出せませんでした…
足元でさばいてスピンしたり、スイッチターンはそれなりに楽しめましたよ。
TNTLはコンディションが合えばカービングターンもキレる。
細いウエスト幅でターンが切り返しやすい。
軽くて取り回しも楽。
FNTC TNTRに試乗して板チェック
![](https://kokudanblog.com/wp-content/uploads/2023/11/img20230305103903146567555462519392-768x1024.jpg)
続いてTNTR 153 に試乗。
TNTLよりもさらにグラトリ寄りのボード。
バインを取り付けていると、
FNTCのメーカーの人に「TNTRでは思いっきりターン切らないでね(笑)」って言われちゃいました。
そんなん言われたらターン中に飛んでっちゃうのかな…なんて心配になります。
FNTCのメーカーの人がアドバイスをくれました。
「TNTRはターンってよりは、クルクル回ったりする滑りを楽しんでみてね!」
おぉ~、やはりグラトリ寄りの板だからクルクル回ったりする滑りを楽しむのかぁ。
試乗会ってメーカーの人と直接話ができて板の特性とかカタログには載せきれない情報とかも聞けるから楽しい。
気を取り直して、まずは板チェック。
TNTRもTNTLと同様に思ったよりセンターの張りを柔らかいとは感じない。
グラトリ初心者はダブキャンの性能がよくわかってないですな。
ひとまず リフトに乗って 山頂へ
やはりTNTRも軽いです。
FNTC TNTRの滑り
TNTRで滑ってみると、それなりにターンはできます。
ただ、グリップ力はTNTLの方がありますね。
TNTLの方がカービングターンは気持ちよかった。
TNTRはターンできるけど、カービングとなるとそれなりの技術が必要だと感じました。
やっぱ開発ライダーのタッキーの滑りはすごい。
クルクル回るとか取り回しは軽いからやりやすい。(ogasaka FCと比べて)
TNTRのダブルキャンバーのグラトリ性能は相変わらず引き出せぬまま試乗は終わったのでした。
心残りは、試しに思いっきりカービングしたらどうなるのかをチャレンジしなかったこと。
物は試しですからね、また機会があったらやってみよう。
グラトリ向けの板に乗れば初心者が簡単にグラトリできる訳ではなく、やはり技術は必要だと学べた板、TNTR。
TNTRもターンは気持ちいい。
軽くて取り回しがしやすい。
グラトリをこれから練習したい人には向いている板。
FNTCのTNTC、TNTL、TNTRを試乗してカービング性能を確かめてみた
![](https://kokudanblog.com/wp-content/uploads/2024/05/image-3.png)
TNTC、TNTL、TNTRのスペックをFNTCのカタログから深掘りしてみる
TNTC、TNTL、TNTRのサイズ展開は6種類。
注目なのはウエスト幅や有効エッジなどのスペックは全て同じという点。
キャンバー、ダブルキャンバー、ロウキャンバーという構造で違いを出しているんです。
私が個人的に気になったのがウエスト幅。
私が試乗した153のサイズはウエスト幅が250mmと程よく太い。
グラトリ向けボードってウエスト幅が細いイメージがあるのですが細いというよりは太い部類。
私が使用しているカービング向けボードOGASAKA FC154の方がウエスト幅が細いんですから。
TNTシリーズは153サイズのウエスト幅が250mmもあるのに、ターンの切り返しがスムーズでつま先・かかとへの軽い重心移動でもターンの反応が良くて簡単に曲がっていく不思議なボード。
TNTC、TNTL、TNTRを試乗して感じたカービング性能
カービングが気持ちいいのはTNTC。
ターン後半では荷重をかけると反発も得られて躍動感のあるカービングが楽しめるしターン後半でしっかりとテール側に体重をかければターンの安定する。
ダブルキャンバーでカービングするならTNTL。
コンディションが合えば気持ちいいカービングができます。
TNTRもそれなりに気持ちいいターンはできる板でしたよ。
タッキーこと瀧澤憲一さんの動画コメント。
『ターンとグラトリのどちらも楽しみたい初心者におススメ』って説明に納得できました。
FNTC TNTC、TNTL、TNTRを試乗評価レビュー。グラトリだけじゃなく実はカービングもできる板?!を総括
FNTC TNTC、TNTL、TNTRを試乗評価レビュー。グラトリだけじゃなく実はカービングもできる板?!のまとめ
✅TNTCはキャンバー構造。ボードには張りがあってターンはキレてスピードにも乗せられる。
✅TNTCはターン後半での抜け感も良く、反発をもらった切り返しも気持ちいいオールラウンドに使用できるボード。
✅TNTLはロウダブルキャンバー構造。ダブルキャンバー構造ではあるも脚力が弱い人には柔らかすぎずに使用できる。
✅TNTLはカービングターンでもボードが暴れることなくキレるターンが楽しめる。
✅TNTRはダブルキャンバー構造。ターンがキレないかと言うとそんなことはなく、キレるターンが楽しめる。
✅TNTRはターンとグラトリのどちらも楽しみたい初心者におススメ
⇩私が試乗したそのほかの板はコチラ⇩