【FLUX DS 26-27試乗レビュー】新型クラウドストラップでどう変わった?CX・SRと比較検証

節約家PTスノーボーダーのこくだんです。
フラックス(FLUX)の看板モデルであり、多くのライダーを魅了してきた『DS』。
25-26モデルで、ついに長年採用されてきたワッフルストラップが廃止され、新型の『クラウドストラップ』へと刷新されました。
「あのダイレクトな感覚からどう変化したのか?」
「CXやSRといった自由度のあるモデルと比べ、DSの違いは?」
そんな疑問を解消すべく、ほおのき平スキー場の試乗会で、最新のDSを試乗してきました。
新しいクラウドストラップは包み込むようなホールド感と程よい張り感。
DSは中斜面をカービング切りながらオシャレにトリックした滑りをしたいと思っている人におススメなバインディングです。
今回の試乗会では、アーバースノーボードの『DRAFT』をチョイス。
実際に履いて感じたリアルな感触を私の感触を交えてレビューします。
こくだんスノーボードの全試乗モデルが一覧になったページはコチラをチェック!
FLUX試乗会で気になるDS 26-27に試乗したレビュー

FLUXと言えばDS!そんな人気モデルは25-26シーズンからストラップがリニューアルされて使用感が気になっていた私。過去のストラップ形状は試したことがあったのでストラップの変更により感触がどのように変わったのか試乗会で実際に確かめてみることにしました。
気になるDSのクラウドストラップ
「ほおのき平スキー場」で開催されたFLUXの試乗会。
実は私、この日はすでにCX・SRといった自由度のありそうなモデルに試乗していました。
どちらも、25-26モデルからリリースされた「クラウドストラップ」を装備しており、今までのワッフルストラップとの違いを体感済みだったんですよね。
過去のモデルで使用されていたワッフルストラップは、凹凸による高いホールド力とレスポンスが魅力でした。
ただ、凹凸のある形状はピッタリと包み込む感触とは異なり、フワッとアンクルストラップ全体が当たって広範囲でホールドしているFLUXバインディングならではの独特な感触。
グラトリも意識した滑りを表現したい人には剛性の強い形状なので少し固定力が強いと思われるかも…
そんな印象を持っていた私。
クラウドストラップは、「面で包み込む」という表現がぴったりな柔軟性を持っています。
かと言って、グニャグニャとただ柔らかいだけではなく程よい張り感のある質感。
グラトリ的な動きにも対応するDSがクラウドストラップに変わり、どのような感触か気になったので試乗することにしました。
DSのクラウドストラップと、目を引くグラフィックの秘密

DSはアンクルストラップとトウストラップが柔軟性のある形状に変わっています。

四つ角には柔軟性の良さそうなブッシュがあり、ボードへの負担を減らしています。
DSでストラップと同じくらい目を引いたのが、この鮮やかなオレンジ色×木目調の独特なデザインです。

ただオレンジ色に木目調のグラフィックを重ねただけだと思っていたのですが、メーカーの方に話を聞いてその深さに驚かされました。
実はこれ、ハンティング(狩猟)のウェアで使われるデザインがモチーフになっているそうなんです。
「なんでスノーボードで狩り?」って思いますよね(笑)
メーカーの方いわく、 「ハンターは他の人から目立つために『オレンジ色』の服を着る必要があるんだけど、獲物である動物からは見つかりにくいように『木目や枯れ葉の模様』を混ぜる必要があるんですよ」とのこと。
つまり、
- 人間には「オレンジ色」が鮮やかに見えるから安全!
- 動物には「木目や枯れ葉」に溶け込んで見えるから隠れられる!
この二つの矛盾する目的を、一つの柄で叶えているのがこのデザインなんです。
スノーボードギアのグラフィックって、どうやって発想が生まれるんだろう…と不思議に思っていましたが、まさか狩猟の知恵が隠されていたとは。
「動物にはバレないけど、人間にはバッチリ見える」。
このデザイン、雪山でめちゃくちゃ目立つこと間違いなしです。
このルックスと、進化したクラウドストラップの性能。
カラーリングは直感で選ぶことも大切ですが、意味を理解した上で選ぶとより満足感が増しそうだなぁと感じるのでした。
そんなDSには、遊び要素の強いボードを合わせたいと思い、アーバーのスノーボードの中から選ぶことにしました。
DSとXFは共通のベースプレートを使用していますが、その微妙な剛性の違いや、よりマニアックなカービング性能の分析については、私の過去の記事で詳しく解説しています。
ワッフルストラップモデルのDSレビューにもなっているので合わせて参考にしてください。
▶【FLUX DS】24-25モデルの試乗評価レビュー!XFと同じベースプレートで滑りの違いは出るのか
2. DSはグラトリ向けモデル?カービングはキレるのか?実際に試乗評価してみる

選んだボードはアーバーの『DRAFT』
ミドルフレックスのボードに、このしなやかな新型DSを合わせることで、どのような相乗効果が生まれるのか。
ただ、今回はサイズが私の体格には少し長めの156cm。
私の適正サイズよりも7~8cm長いのは気になるところですが、少しカービング要素も含めてDSの使用感を確かめることにしました。
DSがグラトリ向けイメージを持つのは低速〜中速域での操作性の良さ
まずはリフト乗り場までワンフットでの移動で感触を確かめます。
DSはストラップの圧迫感が「点」ではなく「面」で分散されているため、足首周りを包み込むホールド感が絶妙で心地よいです。
程よい柔軟性はありますが、かと言って、反応が鈍い訳でもありません。
リフトでゲレンデ上部へ到着したら両足のバインを締めて試乗スタートです。
まずは低速での操作性を確かめます。
アンクルストラップの柔軟性があるため、ボードの上で動きやすさはあります。
足首周りをガッチリ固定されて動けないなんてことはありません。
ただ、この日に試乗したCXの自由度が想定外に高かった…。
内側のハイバックによる制限がないCXが内側への膝の入れやすさと可動性を広げていたのでDSの自由度は標準的という印象になりました。
DSはグラトリのプレストリックなども、以前のワッフルストラップのモデルよりは動ける感覚があり「自分の足回りの動きがそのままボードに伝わる」印象がありました。
DSはボードを回すようなドライブスピンもやりやすくてスライド操作も動きやすいです。
そう思いながらフラットなバーンでスピンを繰り返していたらまだ練習中のグラトリ&長めのサイズが影響して逆エッジで体制を崩しながら転倒!
ふと『膝の向き、大丈夫か?!』と冷や汗が出るような瞬間でした。
スノーボードやっていると、稀に「怪我したかな…」と思えるような転び方、することありませんか?
そんな転び方になってしまったのでした。
速度も乗っていないし、フラットなバーンなんですけど、案外そんな場面での転倒の方がやばかったりするんですよね。
体を起こして軽く屈伸してみると、今回の転倒は膝への問題はありませんでした。
DSの柔軟性のお陰で体制が崩れても足首の動きを制限しすぎなかったのが膝への負担後軽減したのですね…不幸中の幸いだと思います。
ガチガチの固定力の強いバインディングだったら足関節の固定力が強くて膝関節への負担が強くなって痛めていたのかもと思います。
気を取り直して、滑りの感触を確かめます。
DSの地形遊びとカービングの絶妙なバランス
ほおのき平スキー場のは地形で遊べるスポットもあるんです。
地形を上って降りながらボードを回しこむような動きでは、足元のルーズさがプラスに働き、ストレスを感じません。
DSがルーズな動きに対応できるアーバーの『DRAFT』の良さを引き出してくれます。
続いては中斜面でスピードを上げてカービングを試してみると、さすがはフラックス。
ベースプレートの剛性は強固で、エッジへのパワー伝達は損なわれていません。
「動けるのに、切れる」。
このDS特有の安心感は、クラウドストラップになっても健在です。
ボードの上で動けるのにカービングでも力の伝達ができるDSの使用感を体感して満足して試乗を終えるのでした。
DSはグラトリ向けでXFはカービング向けなんて耳にしたりもしますが、住み分けについてはメーカーの方にも直接質問してみました。
その答えは、速度域の違い。
DSもXFも基本的にはフリーライド向けのバインディング。
ただ、DSは低速~中速向き。
対してXFは中速~高速向き。
どちらもフリーライドに使えるバインディングという解説をしてもらいました。
3. DSの自由度の違いは?CX・SRとの立ち位置比較
試乗を通じて、フラックスのラインナップ内でのDSの現在地が見えてきました。
| モデル | キャラクター | DSとの決定的な違い |
| DS | 至高のオールラウンダー | 全てをこなせる高い自由度 |
| CX | 驚異の可動と剛性の両立 | 今までにない可動性と反応の良い剛性を持ち、今までのバインの概念にとらわれない感触 |
| SR | サーフライク・柔軟性 | 程よい可動性と剛性でサーフライクな滑りに対応 |
CXは驚異の可動性と剛性の良さが生み出す反応速度が特徴的。
詳しくはコチラでCXのリアルなレビューを紹介しています。
▶【試乗レビュー】FLUX CX:圧倒的なレスポンスと自由度を両立した至高のビンディング
SRの圧雪バーンではカービングがキレるのにパウダーコンディションではサーフライクな遊び心がある。
詳しくはコチラでSRのリアルなレビューを紹介しています。
DSはその両方の良いところを少しずつ持ち合わせていると感じます。
特に今回の新型ストラップにより、程よい「足首の自由度」をDSの土台で扱えるようになった点は、非常に大きなアップデートです。
ワッフルストラップのガッチリしたホールド感が合わないな…そう感じた人もいるのでは?
そんな人には、包み込むようなフィット感のクラウドストラップはぜひ体験してもらいたいですね。
DSのまとめ 26-27モデルは、こんな人にこそ乗ってほしい
今回の試乗を通じて、DS 26-27モデルは、「スタイルを絞り込みたくない、よくばりなライダー」のためのバインディングだと確信しました。
- グラトリからカービングまで、1台で遊び尽くしたい方
- 過去のDS(ワッフルストラップ)の感覚も好きだが、よりしなやかな操作性を求める方
- 高反応なバインより、足首を自由に動かして「自分の思い通り」を追求したい方
カービング要素を入れながらもグラトリを楽しみたいって人にはおススメなバインディングと言えそうです。
そんな「相反する性能」をDSがどう両立させているのか。
DSはグラトリとカービングのどちらに向いているのか?
その証拠が、えばにいさんのこの動画に詰まっています。
グラトリボードの『LOCUST』の性能を120%引き出しつつ、カービングの安定感まで両立させる。
「DS=硬い」というイメージが、良い意味で崩れ去るはずですよ。
グラトリを入れながらも、カービングターンに地形遊びとオールラウンドに使えるバインディングがDS!
スノーボードのギア選びに、万人に共通する『正解』はないと私は考えています。身長や体重、スキル、そして身体の感覚まで、条件は一人ひとり違うからです。だからこそ、私のレビューは鵜呑みにせず『一つの指標』として参考にしてください。スペック表と私の説明を照らし合わせ、あなた自身で判断して選んだ一本こそが、きっとあなたの最高の相棒になるはずです。
DSの性能を100%引き出すセルフメンテおススメ3選
せっかく手に入れた新しいギアも、日頃のメンテナンス次第でその性能は半減してしまいます。「現場でサクッと最高の状態を作る」ために、車やウェアのポケットに忍ばせておきたい厳選アイテムをまとめました。
①【足元の安全】緩んだビスはその場で即解決!携帯用ドライバー
「急にボードが扱いずらくなった…」
と思ったらバインが緩んでグラグラになっていたという経験ありませんか?
私はバインへ負担をかけやすい滑りなのか、ビスの緩みが多いです。
グラグラのバインで滑り降りるのはストレスですよね((+_+))
メンテナンススポットを探すのも、時間と労力を奪われる…
手のひらサイズの携帯用ドライバーがあればその場で解決できちゃいます!
バインの急な緩み対策に、1本持っておくと重宝しますよ!
②【滑走性のベース】滑走面の汚れをガッツリ剥がす!ポケットスクレーパー
「なんか今日、板の走りが悪いな…」
と思ったら、ワックスを塗る前にまずはこれで古いワックスや雪面の汚れ(油分や黄砂)を削ぎ落としましょう。
これだけで板の滑りが劇的に変わります。
14.5cm×6cmのサイズならポケットに入れられる!
③【加速の仕上げ】春の悪雪や湿り雪も恐くない! 簡易ポケットワックス(生塗りタイプ)
フラットバーンでボードが失速する…
春の湿り雪でボードが走らない…
走らないボードは楽しめないだけでなく、地味に体力も削り取ります。
ワックスはスノーボーダーの必須アイテム!
滑走面にサッと塗って伸ばすだけで、驚くほど走る板に生まれ変わります。
アイロン不要で、塗ったらそのまま滑れる手軽さがおススメポイント!
しっかりメンテナンス派にはホットワックスがおススメです。
私はホットワックスも利用しています。
こくだんスノーボードの全試乗モデルが一覧になったページはコチラをチェック!
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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